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愛が致死量 (8)
2011.02.16 Wed
「…ダメ、帰さない」
「やっ…ちょっ…」
もっかい慶太を腕の中に抱き寄せた。
部屋の中は暖房が効いてて暖かいから、慶太の体もようやくあったまって来たって感じがする。
「…さっきも言ったけどさ、確かにお前からチョコ欲しいけど、別にそーゆうんじゃなくて、何つーか…、今一緒にいられんのに、何でチョコのことくらいで、また別々になんなきゃなの?」
「それは…」
「そりゃ、チョコだけじゃなくて何でも、時間掛けて選んでくれたら嬉しいけど、そうじゃなくて、何つーの? 何か…そういう『モノ』より、一緒にいられるほうが嬉しいっつーか…」
何か、言ってて恥ずかしくなる。
こういうの、熱く語るタイプじゃないんだけどな。
「……」
「慶太?」
「…俺も、相川さんと一緒にいるほうが…………いいです」
俺の胸に額を押し付けて、俯いている慶太の顔は見えない。
でも、背中に腕を回してくれて。
慶太の今の言葉が、ただの口先だけのことじゃないって、分かる。
「チョコは? くれる?」
「…………」
「ヤダ?」
「……ヤ、じゃない…」
慶太が、ようやく顔を上げてくれて、それから、まだ何か渋々って感じの表情だったけど、カバンの中から包みを取り出した。
意外にも、包装紙の色がピンク。何かすっごいかわいいハートの形したシールも貼ってある。
「…はい。あの、えっと…何かこういうかわいいの、相川さんの趣味じゃないとは思ったんですけど、でも何か、バレンタインぽくていいかな、て思っちゃって…」
慌てて買ったせいで、全然気持ちが籠ってない、なんて慶太は言ったけど、でもちゃんと俺のこと思いながら買ってくれたんじゃん。
いろいろ考えてくれてたんじゃん。
「ありがと、超嬉しい。…てか、そんな顔すんなよ、ホントに嬉しんだから」
俺の言葉に慶太は、信じらんないって顔で、疑るように俺を見てるから、ホントに嬉しいんだよ、て、もっかい抱き締めてキスする。
慶太はやっとホッとしたように息をついた。
「相川さんが嬉しいと、…俺も嬉しい」
はにかむように言った慶太がかわいくて、愛おしくて、抱き寄せたまま何度もキスする。
慶太大好き。大好き。
「ん…、ちょっ相川さ…」
キスしてたら段々気分が盛り上がって来ちゃって、ちょっとエッチな感じのキスを仕掛けたら、すぐに焦ったように慶太が俺の体を押し返して来た。ケチ。
「じゃ、続きは明日に期待するとして、今はチョコで我慢しとくか」
「…期待する、て何ですか。何もしないですよ?」
「慶太のチョコ、開けていい?」
慶太の言葉は聞かないふりで、今貰ったばっかのピンクの包みに手を掛ける。
つか慶太、もうコート脱げよ。
今日は泊まって、くんだろ?
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「やっ…ちょっ…」
もっかい慶太を腕の中に抱き寄せた。
部屋の中は暖房が効いてて暖かいから、慶太の体もようやくあったまって来たって感じがする。
「…さっきも言ったけどさ、確かにお前からチョコ欲しいけど、別にそーゆうんじゃなくて、何つーか…、今一緒にいられんのに、何でチョコのことくらいで、また別々になんなきゃなの?」
「それは…」
「そりゃ、チョコだけじゃなくて何でも、時間掛けて選んでくれたら嬉しいけど、そうじゃなくて、何つーの? 何か…そういう『モノ』より、一緒にいられるほうが嬉しいっつーか…」
何か、言ってて恥ずかしくなる。
こういうの、熱く語るタイプじゃないんだけどな。
「……」
「慶太?」
「…俺も、相川さんと一緒にいるほうが…………いいです」
俺の胸に額を押し付けて、俯いている慶太の顔は見えない。
でも、背中に腕を回してくれて。
慶太の今の言葉が、ただの口先だけのことじゃないって、分かる。
「チョコは? くれる?」
「…………」
「ヤダ?」
「……ヤ、じゃない…」
慶太が、ようやく顔を上げてくれて、それから、まだ何か渋々って感じの表情だったけど、カバンの中から包みを取り出した。
意外にも、包装紙の色がピンク。何かすっごいかわいいハートの形したシールも貼ってある。
「…はい。あの、えっと…何かこういうかわいいの、相川さんの趣味じゃないとは思ったんですけど、でも何か、バレンタインぽくていいかな、て思っちゃって…」
慌てて買ったせいで、全然気持ちが籠ってない、なんて慶太は言ったけど、でもちゃんと俺のこと思いながら買ってくれたんじゃん。
いろいろ考えてくれてたんじゃん。
「ありがと、超嬉しい。…てか、そんな顔すんなよ、ホントに嬉しんだから」
俺の言葉に慶太は、信じらんないって顔で、疑るように俺を見てるから、ホントに嬉しいんだよ、て、もっかい抱き締めてキスする。
慶太はやっとホッとしたように息をついた。
「相川さんが嬉しいと、…俺も嬉しい」
はにかむように言った慶太がかわいくて、愛おしくて、抱き寄せたまま何度もキスする。
慶太大好き。大好き。
「ん…、ちょっ相川さ…」
キスしてたら段々気分が盛り上がって来ちゃって、ちょっとエッチな感じのキスを仕掛けたら、すぐに焦ったように慶太が俺の体を押し返して来た。ケチ。
「じゃ、続きは明日に期待するとして、今はチョコで我慢しとくか」
「…期待する、て何ですか。何もしないですよ?」
「慶太のチョコ、開けていい?」
慶太の言葉は聞かないふりで、今貰ったばっかのピンクの包みに手を掛ける。
つか慶太、もうコート脱げよ。
今日は泊まって、くんだろ?
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