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08. 特別な日 (中編)
2008.04.23 Wed
昼に食いに行くと、だいたいパスタが中心だから、今日は和食系。
別に飲みたい気分ってわけでもなかったけど、何となくビールを頼もうとしたら、向かいの席で和哉がものすごいぶすくれた顔をしてた。
「何でそんな顔?」
「俺も飲みたい」
始まった…。
和哉は、自分でも弱いって自覚してるくせに、人がアルコール類を頼むと、どうしても自分も飲みたくなるらしい。
「ダメだって。また潰れちゃうだろ? 今日は仲村もいないし、和哉が潰れたら、誰が家まで連れてくの?」
「大樹」
「和哉の家、知らないし」
「むぅ…」
「じゃあ、俺もウーロン茶にするから」
まだ納得してないって顔の和哉を無視して、さっさとウーロン茶を2つ頼む。
いや、前のときみたいに、ふにゃふにゃになった和哉もかわいいけど、仲村もいないこの状況で潰れられても、マジで困るから。
「何か最近、大樹、章ちゃんに似てきた」
運ばれてきたウーロン茶と引き換えに、軽く料理を注文したあと、店員が下がったのを見届けて、和哉がそう言ってきた。
「仲村と~? 勘弁してよ。どこが?」
「何か、お母さんみたいだもん」
「おかあ…」
あぁ、確かに仲村って、ちょっと保護者的なとこあるよな。面倒見いいし。
だからって、その仲村のお母さん的な部分と俺が似てるだなんて…………冗談でも勘弁してほしい。
「あのね、和哉くん」
「何でしょう」
「俺としては、君のお母さん的立場を目指してるわけじゃないんですが…」
「そうだよね。お母さんは章ちゃん1人で十分だよね」
いや……仲村も除いて、ホントのお母さん1人で十分なんじゃないでしょうか?
「お母さんじゃないなら……んー…お兄ちゃん?」
「和哉のほうが、年上でしょ」
「あ、そっか」
仲良くなるにつれて気が付いた、和哉の『天然』な部分。嫌いじゃなくて、むしろかわいいとか思っちゃってますが。計算高い女のそれとは違う。
でも、家族内のポジションにたとえられるのが、ちょっと悲しい。
「んー……でも、お父さんって感じじゃないし」
「だから、家族の一員にすんなって」
「じゃあ、やっぱ友達かなぁ」
「……………………」
「大樹?」
軽くショックです。
いや、"友達"ってポジション、別に間違っちゃいないけど。改めて和哉に言われると、結構ショック。
片思いって、切ないね。
別に飲みたい気分ってわけでもなかったけど、何となくビールを頼もうとしたら、向かいの席で和哉がものすごいぶすくれた顔をしてた。
「何でそんな顔?」
「俺も飲みたい」
始まった…。
和哉は、自分でも弱いって自覚してるくせに、人がアルコール類を頼むと、どうしても自分も飲みたくなるらしい。
「ダメだって。また潰れちゃうだろ? 今日は仲村もいないし、和哉が潰れたら、誰が家まで連れてくの?」
「大樹」
「和哉の家、知らないし」
「むぅ…」
「じゃあ、俺もウーロン茶にするから」
まだ納得してないって顔の和哉を無視して、さっさとウーロン茶を2つ頼む。
いや、前のときみたいに、ふにゃふにゃになった和哉もかわいいけど、仲村もいないこの状況で潰れられても、マジで困るから。
「何か最近、大樹、章ちゃんに似てきた」
運ばれてきたウーロン茶と引き換えに、軽く料理を注文したあと、店員が下がったのを見届けて、和哉がそう言ってきた。
「仲村と~? 勘弁してよ。どこが?」
「何か、お母さんみたいだもん」
「おかあ…」
あぁ、確かに仲村って、ちょっと保護者的なとこあるよな。面倒見いいし。
だからって、その仲村のお母さん的な部分と俺が似てるだなんて…………冗談でも勘弁してほしい。
「あのね、和哉くん」
「何でしょう」
「俺としては、君のお母さん的立場を目指してるわけじゃないんですが…」
「そうだよね。お母さんは章ちゃん1人で十分だよね」
いや……仲村も除いて、ホントのお母さん1人で十分なんじゃないでしょうか?
「お母さんじゃないなら……んー…お兄ちゃん?」
「和哉のほうが、年上でしょ」
「あ、そっか」
仲良くなるにつれて気が付いた、和哉の『天然』な部分。嫌いじゃなくて、むしろかわいいとか思っちゃってますが。計算高い女のそれとは違う。
でも、家族内のポジションにたとえられるのが、ちょっと悲しい。
「んー……でも、お父さんって感じじゃないし」
「だから、家族の一員にすんなって」
「じゃあ、やっぱ友達かなぁ」
「……………………」
「大樹?」
軽くショックです。
いや、"友達"ってポジション、別に間違っちゃいないけど。改めて和哉に言われると、結構ショック。
片思いって、切ないね。
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