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ハッピークリスマス (3)
2011.01.23 Sun
「むっちゃん、4時までまだ時間あるから、もうちょっと寝よ? ね?」
「ぅー…」
「眠いでしょ? 何時に起きたの?」
「…分かんな…6時過ぎ? もっと前…? てか、むっちゃんとか呼ぶな、亮のくせに…」
「はいはい」
腕の中が温くて気持ちいいのか、苦手な早起きをしたせいで眠いのか、次第に睦月の声が微睡んだようになってくる。
亮は睦月を抱き寄せ、ベッドに転がった。
「もぉー、これじゃ寝ちゃうじゃんかぁ…。亮のバカぁ…」
「寝ようよ。だってケーキ4時だよ? しかもこんな時間に出掛けたって、どこも開いてないし、店」
「でも出掛ける…。クリスマスだもん…」
「寒いのに出掛けんの? じゃあイルミネーションとか見に行く? 昼間からやってるトコもあると思うけど」
「…」
別に意地悪を言うわけではなくて、睦月にその気があるのなら、イルミネーションを見るのに、今から起きてもいいと思ったから。
早いところは、9時か10時ころからイルミネーションが点灯しているから、今から起きて、ご飯を食べて出掛ければ、ちょうど見に行けると思う。
ケーキの受け取りにちょっとだけ早く出て、さらっとイルミネーションでも見ようかなぁ…というのが亮の当初の予定だったから、睦月がそうしたいなら、前倒しで早く出掛けても構わない。
「睦月、どうする?」
「…う」
「え? どっち?」
その返事は肯定の『うん』なのか、言葉を詰まらせた『う』なのか。
声が小さすぎて、分かりかねる。
「睦月?」
「ぅ~~~…ん~~…」
だいぶ葛藤しているのか、亮がその顔を覗き込めば、睦月はものすごく神妙な表情をしていた。
室内ですら、暖房を切っていると結構寒い。だとしたら、外は…。
「ね、睦月、どうする? 今から出掛ける? それともここで、もうちょっとぬくぬくしてる?」
「…」
睦月の髪を撫でながら耳元で囁けば、睦月はスンと鼻を鳴らしてから、亮の背中に腕を回した。
「…………、…ここに、いることにする。亮がそうしたいって言うなら」
全然素直じゃない言い方で、睦月は亮の胸に顔を押し付けたまま、そう言った。
亮のほうが、最初に睦月に合わせてあげようとしたのに。でも。
「じゃ、もうちょっとだけ、こうしてよっか、睦月」
「…ん。…でも、4時に間に合わなかったら許さないんだからな」
「分かってるよ」
腕の中、大人しく目を閉じた睦月の頬にキスをした。
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「ぅー…」
「眠いでしょ? 何時に起きたの?」
「…分かんな…6時過ぎ? もっと前…? てか、むっちゃんとか呼ぶな、亮のくせに…」
「はいはい」
腕の中が温くて気持ちいいのか、苦手な早起きをしたせいで眠いのか、次第に睦月の声が微睡んだようになってくる。
亮は睦月を抱き寄せ、ベッドに転がった。
「もぉー、これじゃ寝ちゃうじゃんかぁ…。亮のバカぁ…」
「寝ようよ。だってケーキ4時だよ? しかもこんな時間に出掛けたって、どこも開いてないし、店」
「でも出掛ける…。クリスマスだもん…」
「寒いのに出掛けんの? じゃあイルミネーションとか見に行く? 昼間からやってるトコもあると思うけど」
「…」
別に意地悪を言うわけではなくて、睦月にその気があるのなら、イルミネーションを見るのに、今から起きてもいいと思ったから。
早いところは、9時か10時ころからイルミネーションが点灯しているから、今から起きて、ご飯を食べて出掛ければ、ちょうど見に行けると思う。
ケーキの受け取りにちょっとだけ早く出て、さらっとイルミネーションでも見ようかなぁ…というのが亮の当初の予定だったから、睦月がそうしたいなら、前倒しで早く出掛けても構わない。
「睦月、どうする?」
「…う」
「え? どっち?」
その返事は肯定の『うん』なのか、言葉を詰まらせた『う』なのか。
声が小さすぎて、分かりかねる。
「睦月?」
「ぅ~~~…ん~~…」
だいぶ葛藤しているのか、亮がその顔を覗き込めば、睦月はものすごく神妙な表情をしていた。
室内ですら、暖房を切っていると結構寒い。だとしたら、外は…。
「ね、睦月、どうする? 今から出掛ける? それともここで、もうちょっとぬくぬくしてる?」
「…」
睦月の髪を撫でながら耳元で囁けば、睦月はスンと鼻を鳴らしてから、亮の背中に腕を回した。
「…………、…ここに、いることにする。亮がそうしたいって言うなら」
全然素直じゃない言い方で、睦月は亮の胸に顔を押し付けたまま、そう言った。
亮のほうが、最初に睦月に合わせてあげようとしたのに。でも。
「じゃ、もうちょっとだけ、こうしてよっか、睦月」
「…ん。…でも、4時に間に合わなかったら許さないんだからな」
「分かってるよ」
腕の中、大人しく目を閉じた睦月の頬にキスをした。
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