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ハッピークリスマス (1)
2011.01.21 Fri
6:57 a.m.
「亮、起きてー! 亮、亮、亮、りょーーーう!」
まだ『早朝』といっても差し支えないこの時間、いつもなら携帯電話のアラームが鳴って、亮に何度も起こされて、それでようやく目を覚ます睦月が、すでに起きていた。
いや、起きているだけなら何も問題ないのだが、しかし目を覚ました睦月は、なぜか必死に亮を叩き起こそうとしていた。
「りょーうーー! 起きてよぉ!」
「……ん…」
「亮てばぁ!」
………………。
一向に起きる気配のない亮に、その体を揺さぶっていた睦月は、いったん手を止めると、少し考えてから自分のベッドのほうに戻った。
ようやく睦月が諦めてくれたのだと亮がホッとしたのも束の間。
――――ジリリリリリリリリリリリリリッッッ!!!!
「うわぁ~~~~っっ!!」
とんでもなくけたたましい音が突然耳元で鳴り出し、ビックリし過ぎて、亮はマンガのようにふとんを蹴散らして飛び起きた。
「ちょっ…!」
「やっと起きたぁ。おはよ、亮」
「いやいやいや、ちょっと待ってよ、むっちゃんあのね」
そんなかわいらしい顔に騙されるものか。
睦月の手の中ではまだ、携帯電話がうるさく鳴り響いているのだ。亮を叩き起こした、紛う方ない証拠。
「亮、早く起きてよ、着替えてっ」
「てかむっちゃん、ちょっ…ケータイ切って! 音デカイって!」
「ねぇ亮、早くー」
…全然会話が噛み合わない。
携帯電話のアラーム音を、わざわざ『目覚まし時計』にして、フルボリュームで響かせているのだ。
睦月は、亮を起こすためだけにそんなことをしたのだろうが、壁の薄いこの寮の一室で、いつまでも鳴らし続けていたら、完全に他の部屋の住人に迷惑だ。
とりあえず亮は、睦月の手から携帯電話を奪い取って、うるさいアラームを止めた。
「え…何なの…?」
呆然としつつ、亮が時計に目をやれば、まだ7時。
いくらクリスマスイブとはいえ、学校も休みだというのに、朝の7時に起こされてしまった。
「亮っ」
「え…」
「早くっ」
「………」
「着替えてっ」
「……………。……え…?」
起き上がった亮のももの上に乗っかって、興奮気味に睦月は急かすが、はっきり言って亮は、アラームを止めるのが精いっぱいで、まだそこまで頭が働いていない。
しかし睦月はそんなことに気付いていないのか、一生懸命に亮の肩を揺さぶっている。
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「亮、起きてー! 亮、亮、亮、りょーーーう!」
まだ『早朝』といっても差し支えないこの時間、いつもなら携帯電話のアラームが鳴って、亮に何度も起こされて、それでようやく目を覚ます睦月が、すでに起きていた。
いや、起きているだけなら何も問題ないのだが、しかし目を覚ました睦月は、なぜか必死に亮を叩き起こそうとしていた。
「りょーうーー! 起きてよぉ!」
「……ん…」
「亮てばぁ!」
………………。
一向に起きる気配のない亮に、その体を揺さぶっていた睦月は、いったん手を止めると、少し考えてから自分のベッドのほうに戻った。
ようやく睦月が諦めてくれたのだと亮がホッとしたのも束の間。
――――ジリリリリリリリリリリリリリッッッ!!!!
「うわぁ~~~~っっ!!」
とんでもなくけたたましい音が突然耳元で鳴り出し、ビックリし過ぎて、亮はマンガのようにふとんを蹴散らして飛び起きた。
「ちょっ…!」
「やっと起きたぁ。おはよ、亮」
「いやいやいや、ちょっと待ってよ、むっちゃんあのね」
そんなかわいらしい顔に騙されるものか。
睦月の手の中ではまだ、携帯電話がうるさく鳴り響いているのだ。亮を叩き起こした、紛う方ない証拠。
「亮、早く起きてよ、着替えてっ」
「てかむっちゃん、ちょっ…ケータイ切って! 音デカイって!」
「ねぇ亮、早くー」
…全然会話が噛み合わない。
携帯電話のアラーム音を、わざわざ『目覚まし時計』にして、フルボリュームで響かせているのだ。
睦月は、亮を起こすためだけにそんなことをしたのだろうが、壁の薄いこの寮の一室で、いつまでも鳴らし続けていたら、完全に他の部屋の住人に迷惑だ。
とりあえず亮は、睦月の手から携帯電話を奪い取って、うるさいアラームを止めた。
「え…何なの…?」
呆然としつつ、亮が時計に目をやれば、まだ7時。
いくらクリスマスイブとはいえ、学校も休みだというのに、朝の7時に起こされてしまった。
「亮っ」
「え…」
「早くっ」
「………」
「着替えてっ」
「……………。……え…?」
起き上がった亮のももの上に乗っかって、興奮気味に睦月は急かすが、はっきり言って亮は、アラームを止めるのが精いっぱいで、まだそこまで頭が働いていない。
しかし睦月はそんなことに気付いていないのか、一生懸命に亮の肩を揺さぶっている。
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