スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
secret love? (2)
2010.11.12 Fri
「なっ…ッ、え…な、何で? 愛菜ちゃ…何でそう思うわけ…?」
動揺を全然隠し切れずに(それでも和衣的にはがんばって冷静を装っているつもり)、愛菜に聞いてみる。
「何で、て…。だって、ねぇ?」
自分がとんでもない爆弾を落としたとは思っていない愛菜は、どうして和衣がそんなに蒼褪めているのか分からず、隣の眞織に話を振れば、眞織もあっさり、「あたしもカズちゃんの彼氏、祐介くんだと思ってー」なんて言い出すから、和衣は頭を抱えた。
「え、違うの?」
「…………わない、です……」
もともと嘘やごまかしは苦手だし(それは和衣が口下手ということもあるし、気持ち的に嫌だというのもある。だって実際に祐介と付き合っているのに、それを否定するなんて!)、大体、愛菜と眞織に口で敵うわけもないから、和衣はテーブルに突っ伏したまま、素直にそれを認めた。
「てか、何で分かったの…?」
泣きたいような気持ちを抑えつつ、和衣はゆっくりと頭を起した。
「いや、何か見てれば」
「俺を?」
「うん」
これまたあっさり2人に答えられ、和衣はガックリと項垂れる。
自覚はないが、そんなに分かりやすい性格をしているだろうか。
もしかしてみんな言わないだけで、和衣の態度から、祐介と付き合っていることが、バレバレなんだろうか。
(だとしたら、恥ずかしい…!)
同性愛だとかそういうこと、昔よりは世間に浸透してはいるものの、まだまだ大っぴらに公言できるほど自由な気風は、今の日本にはない。
だからと言って、別に祐介と付き合っていることを恥ずかしいとは思わないけれど、自分の態度や行動で、祐介への気持ちがバレバレだったとしたら、それはとんでもなく恥ずかしい!
「んー…でも普通だったら分かんないと思うよ。ウチらはホラ、コンテストの前、ずーっと一緒にいたじゃん?」
「あんだけ一緒にいれば、分かるよね」
「うん」
愛菜と眞織は、真っ青になったと思ったら、今度は顔を真っ赤にしている和衣に、フォローとも言えないフォローをする。
でも、これまでの自分の行動を思い返してみても、何かをうまくごまかせた試しなんて1度だってないと、和衣だって、自分でもそう思う。
そういえば先日の女装コンテストの際、一緒にステージに立った真大に、『旅行券ゲットして、彼氏と旅行、行こ?』とか言われたっけ。
和衣は真大に、祐介と付き合っていることを話した覚えはないのに、真大は『彼女』でなく『彼氏』と言った。あれは間違いなく、祐介のことを差していたのだろう。
「うぅー…」
よく考えたら、祐介に片思いしているころ、勝手に睦月にヤキモチを妬いた挙げ句、睦月にその想いがすっかりバレてしまっていたっけ…。
本当に、普通に接してるぐらいの人には、バレてない? 本当?
back next
動揺を全然隠し切れずに(それでも和衣的にはがんばって冷静を装っているつもり)、愛菜に聞いてみる。
「何で、て…。だって、ねぇ?」
自分がとんでもない爆弾を落としたとは思っていない愛菜は、どうして和衣がそんなに蒼褪めているのか分からず、隣の眞織に話を振れば、眞織もあっさり、「あたしもカズちゃんの彼氏、祐介くんだと思ってー」なんて言い出すから、和衣は頭を抱えた。
「え、違うの?」
「…………わない、です……」
もともと嘘やごまかしは苦手だし(それは和衣が口下手ということもあるし、気持ち的に嫌だというのもある。だって実際に祐介と付き合っているのに、それを否定するなんて!)、大体、愛菜と眞織に口で敵うわけもないから、和衣はテーブルに突っ伏したまま、素直にそれを認めた。
「てか、何で分かったの…?」
泣きたいような気持ちを抑えつつ、和衣はゆっくりと頭を起した。
「いや、何か見てれば」
「俺を?」
「うん」
これまたあっさり2人に答えられ、和衣はガックリと項垂れる。
自覚はないが、そんなに分かりやすい性格をしているだろうか。
もしかしてみんな言わないだけで、和衣の態度から、祐介と付き合っていることが、バレバレなんだろうか。
(だとしたら、恥ずかしい…!)
同性愛だとかそういうこと、昔よりは世間に浸透してはいるものの、まだまだ大っぴらに公言できるほど自由な気風は、今の日本にはない。
だからと言って、別に祐介と付き合っていることを恥ずかしいとは思わないけれど、自分の態度や行動で、祐介への気持ちがバレバレだったとしたら、それはとんでもなく恥ずかしい!
「んー…でも普通だったら分かんないと思うよ。ウチらはホラ、コンテストの前、ずーっと一緒にいたじゃん?」
「あんだけ一緒にいれば、分かるよね」
「うん」
愛菜と眞織は、真っ青になったと思ったら、今度は顔を真っ赤にしている和衣に、フォローとも言えないフォローをする。
でも、これまでの自分の行動を思い返してみても、何かをうまくごまかせた試しなんて1度だってないと、和衣だって、自分でもそう思う。
そういえば先日の女装コンテストの際、一緒にステージに立った真大に、『旅行券ゲットして、彼氏と旅行、行こ?』とか言われたっけ。
和衣は真大に、祐介と付き合っていることを話した覚えはないのに、真大は『彼女』でなく『彼氏』と言った。あれは間違いなく、祐介のことを差していたのだろう。
「うぅー…」
よく考えたら、祐介に片思いしているころ、勝手に睦月にヤキモチを妬いた挙げ句、睦月にその想いがすっかりバレてしまっていたっけ…。
本当に、普通に接してるぐらいの人には、バレてない? 本当?
back next
- 関連記事
-
- secret love? (3) (2010/11/13)
- secret love? (2) (2010/11/12)
- secret love? (1) (2010/11/11)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学