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02. もっと知りたい (中編)
2008.04.10 Thu
仲村と一緒に待ち合わせの場所に行くと、深沢くんはもうそこにいて、俺は一緒にいることに、ちょっとビックリした顔をした。
「ゴメン、遅くなって」
「ううん、俺も今来たとこ…」
そう答えて、深沢くんが戸惑うような視線を俺に向けた。
「ホラ、昨日会った……」
「あ、うん…」
深沢くんの表情からして、多分、俺のことを忘れちまってボーっとなってるわけじゃなくて、何で俺が一緒に来たんだろうって、不思議に思ってるんだと思う。
「何かさぁ、お前とお友達になりたいんだって」
「バッ……仲村!」
そういうことを、本人前に面と向かって言うんじゃねぇよ!
「ふっ…」
慌てふためいてる俺に、深沢くんが小さく吹き出した。
m5syd82q;c.@djガ0ps!!!
カワイイッッ!!
めっちゃかわいいんですけど!!
「よろしくお願いします」
ペコリ。
俺に向かって律儀に頭を下げる深沢くんに、俺も慌てて頭を下げた。
メシっつっても、行った場所は、近くの居酒屋。男3人で行くには、このくらいでちょうどいい。
メニューを覗き込みながら、俺と仲村が飲み物をビールの決めると、深沢くんがおずおずと、「……じゃあ、俺も」と言ってきた。
その途端。
「ダメだって和哉。やめとけよ、どうせ飲めないんだから」
「飲めるよ」
「半分も飲まないうちに、潰れちゃうだろ?」
「のーめーる」
2人は俺の存在を無視して、こんな攻防を繰り広げ始めた。
「何? 深沢くん、お酒飲めないの?」
「飲めるってば!」
ちょっと向きになって、俺にまで言い返してきた。
ホント、かわいい。
「章ちゃんだって、普段飲まないくせに飲むんだから、俺だって飲みたい」
章ちゃん……って、仲村のことか。仲村章一。しょーいち。章ちゃん。なるほどね。いいな、あだ名で呼ばれるのって。すごい仲良しって感じで。
「ねぇ、いいでしょ?」
つーか、何でいちいち仲村にお伺い立てるんだろう(その姿もかわいいけど)。お酒飲んでは仲村が面倒見てるってことか。でも酔っ払っちゃった深沢くんも見てみたい。
「いいじゃん、1杯くらい」
そりゃ、俺は深沢くんの味方するしかないでしょ。
俺の言葉に、深沢くんはパァッと華やかな笑顔を俺に向けてくれる。その隣で仲村が、ものすごい嫌そうな顔で俺を見た。
「水沼、お前……」
「いいじゃん。なぁ?」
「うん!」
仲村の突っ込みを無視して深沢くんに同意を求めると、満面の笑みで頷いてくる。
あーヤバイ、その笑顔。もっと見たい。
「……じゃあ、ビール3つで」
最終的には、仲村が折れた。
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