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4. 突然の停電。ギャアギャア喚く君を置いて懐中電灯を探しにいくが、君がやたらに動き回るので気になって仕方ない。 (前編)
2010.07.22 Thu
大学の授業が終わった後、陸斗は約束どおり詩音をお持ち帰りして、帰宅した(もちろん、陸斗が夕飯を奢るという条件付きだったが)。
「ただいま~」
なぜか言ったのは詩音。
「お前が言うんじゃねぇ。ここは俺んちだ」
「ひゃはは。いつかは俺も住むかもじゃん」
「―――ッ…!!??」
「なーんてね。ビビッた?」
無邪気な顔で覗き込んでくる詩音に、陸斗は一気に頬が熱くなった。
「バッ……お前、なぁ!」
変に声が裏返る。
動揺しているのが、バレバレだ。
「ふふ……何? 本気にした?」
「うるせぇ! 冗談でそんなこと言うなよ」
「ゴメン、陸斗」
キュッと後ろからしがみ付いてくる。それで、「怒った?」なんて言われたら、「怒ってないよ」って答えるしかない。
あぁ、重症だなぁ。
「陸斗ー、ゴメンね?」
「怒ってねぇって」
2人してベッドに転がる。
詩音は甘えるみたいに陸斗に擦り寄ってきて。時間的にはまだ早いけど、いい雰囲気だ。このまま流されるのも、悪くはない。
そう思ったのに。
「え?」
「な、何?」
突然、部屋の明かりがフッ…と消えた。
「停電?」
「な、何で?」
「知らねぇよ」
陸斗は手探りでベッドを降り、窓のほうへと向かう。
カーテンの向こう、月の見えない闇夜。街灯も、近所の家の明かりも点いていなくて、この停電が自分の家だけでなく、この辺り一体だと知る。
「な、何? ねぇ、何で?? 何で急に停電になったの?」
室内が突然暗くなったのと、陸斗が側を離れてしまったことで、詩音はすっかり動揺している。
「ただいま~」
なぜか言ったのは詩音。
「お前が言うんじゃねぇ。ここは俺んちだ」
「ひゃはは。いつかは俺も住むかもじゃん」
「―――ッ…!!??」
「なーんてね。ビビッた?」
無邪気な顔で覗き込んでくる詩音に、陸斗は一気に頬が熱くなった。
「バッ……お前、なぁ!」
変に声が裏返る。
動揺しているのが、バレバレだ。
「ふふ……何? 本気にした?」
「うるせぇ! 冗談でそんなこと言うなよ」
「ゴメン、陸斗」
キュッと後ろからしがみ付いてくる。それで、「怒った?」なんて言われたら、「怒ってないよ」って答えるしかない。
あぁ、重症だなぁ。
「陸斗ー、ゴメンね?」
「怒ってねぇって」
2人してベッドに転がる。
詩音は甘えるみたいに陸斗に擦り寄ってきて。時間的にはまだ早いけど、いい雰囲気だ。このまま流されるのも、悪くはない。
そう思ったのに。
「え?」
「な、何?」
突然、部屋の明かりがフッ…と消えた。
「停電?」
「な、何で?」
「知らねぇよ」
陸斗は手探りでベッドを降り、窓のほうへと向かう。
カーテンの向こう、月の見えない闇夜。街灯も、近所の家の明かりも点いていなくて、この停電が自分の家だけでなく、この辺り一体だと知る。
「な、何? ねぇ、何で?? 何で急に停電になったの?」
室内が突然暗くなったのと、陸斗が側を離れてしまったことで、詩音はすっかり動揺している。
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