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1. 突然の大雨。開け放した窓が原因で部屋が水没。枕1つ持って君んちへ行く。 (後編)
2010.07.19 Mon
「枕。何なんだよ、それ。つーか、避難て」
まだよく詩音の言いたいことが分からない陸斗は、部屋に入って、勝手に持ってきた枕をベッドに放った詩音に、しつこく問い質す。
「だーかーらー、避難は避難」
「だってお前、自分ちから来たんだろ? この雨の中。普通外に出ねぇほうが、安全じゃね?」
「帰宅してみると、開けっ放しにしていた窓が原因で、部屋が水没していました」
「はぁ?」
「部屋中水浸しで寝る場所がないんで、陸斗ん家に避難してきました」
「……で、何で枕?」
「寝るには枕が必要だろ? ふとんは重いから持ってこれなかったの」
「…………はぁ……」
……………………。
…………えーっと……。
「……冗談だよね?」
「当然」
フフンと、鼻を鳴らすように笑った詩音は、そのままベッドに飛び乗った。
「何だよ、もっと喜べよ。この俺様が大雨の中、わざわざ出向いてきてやったのに」
「あー……いや、ありがとう…」
「は?」
「いや、すげぇ嬉しい…」
陸斗が妙に照れるから、強気な俺様セリフを吐いていた詩音も、何だか少し恥ずかしくなる。
「バッ…何言ってんだよ、陸斗」
「だって……」
この大雨の中。
会いたければ、陸斗を呼び出すことだって出来る(というか呼び出しかねない)詩音が、わざわざ自分のほうからやって来てくれるなんて。
「陸斗! 寒い! あっためろ!」
「はいはい、喜んで」
窓の外は大雨。
浸水注意。
部屋の中は、2人で暖かいけれど。
*end*
まだよく詩音の言いたいことが分からない陸斗は、部屋に入って、勝手に持ってきた枕をベッドに放った詩音に、しつこく問い質す。
「だーかーらー、避難は避難」
「だってお前、自分ちから来たんだろ? この雨の中。普通外に出ねぇほうが、安全じゃね?」
「帰宅してみると、開けっ放しにしていた窓が原因で、部屋が水没していました」
「はぁ?」
「部屋中水浸しで寝る場所がないんで、陸斗ん家に避難してきました」
「……で、何で枕?」
「寝るには枕が必要だろ? ふとんは重いから持ってこれなかったの」
「…………はぁ……」
……………………。
…………えーっと……。
「……冗談だよね?」
「当然」
フフンと、鼻を鳴らすように笑った詩音は、そのままベッドに飛び乗った。
「何だよ、もっと喜べよ。この俺様が大雨の中、わざわざ出向いてきてやったのに」
「あー……いや、ありがとう…」
「は?」
「いや、すげぇ嬉しい…」
陸斗が妙に照れるから、強気な俺様セリフを吐いていた詩音も、何だか少し恥ずかしくなる。
「バッ…何言ってんだよ、陸斗」
「だって……」
この大雨の中。
会いたければ、陸斗を呼び出すことだって出来る(というか呼び出しかねない)詩音が、わざわざ自分のほうからやって来てくれるなんて。
「陸斗! 寒い! あっためろ!」
「はいはい、喜んで」
窓の外は大雨。
浸水注意。
部屋の中は、2人で暖かいけれど。
*end*
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