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だから君が好き (1)
2010.07.11 Sun
誕生日。
朝、携帯電話を見ればお誕生日おめでとうメールが何通か届いていて、留守電にも誕生日を祝うメッセージが残ってた。
…けれど。
肝心の人物からは、メールもなければ電話もない。当然会ってもいないわけで、直接『おめでとう』なんて言われてもいない。
原因は……今更考えるまでもない。
『ッッッ、、、拓海のバァーカッッッ!!!!』
…3日前の大ゲンカ。
そんな(子どもみたいな……と言ったら、また怒られる)捨て台詞を残して俺の部屋から飛び出していった悠ちゃんからは、それ以来、何の音沙汰もない。
一応こっちからは様々な手段で連絡をつけようとはしてるけど、一向に連絡つかず…。
おまけにここに来て、学生会の仕事が忙しくなって、直接悠ちゃんに会いに行くことも出来ない有様。
「はぁ…」
これじゃ謝るにも謝れない。
………………。
つーか、俺が謝んなきゃいけないんだっけ?
原因、俺だっけ?
でも絶対に100%間違いなく悠ちゃんのほうからは謝って来ないのは分かるから、ここは俺が大人にならないと…(悠ちゃんのほうが、3つも年上ですけどね!)。
「拓海、さっきから何暗くなってんの? 今日、誕生日でしょ」
製本の手を止め、声のほうに顔を向ければ、呆れ顔で冷ややかな視線を向ける真琴の姿。
悪いけど、コイツにだけは呆れられたくない。
「悠ちゃんとケンカした?」
「は? 何が?」
真琴には、悠ちゃんととケンカしたことなんか、話していない(俺のプライド的に)。
コイツ、何で知ってんだ? そんなに勘のいいヤツだったっけ?
「だって拓海が今そんな深刻な顔して悩むことっつったら、悠ちゃんのことくらいじゃん」
「ソーデスネ」
「やっぱケンカしたの?」
椅子ごとこっちに近付いてきて、真琴はわざわざ耳元でコソコソっと聞いて来た。
あぁ、いい心がけだね。お前、声大きいからね。
「ね、ね、そうなの?」
「そうですよ」
「バカだねー、自分の誕生日に、悠ちゃんとケンカなんて」
「……」
悪いけど。
ホンット悪いけど、コイツにだけはバカにされたくない。
苛立ちに任せてホチキスを動かせば、変なふうに紙の束が留まって、余計イライラさせられる。
「…ちゃんと仲直りしなよ?」
「うっせぇな、分かってるよ」
「拓海から言わなきゃ、たぶん悠ちゃん、絶対に100%間違いなくぜぇーーーーったいに謝んないから」
「…分かってるよ」
俺が思ってるよりも、もっとずっとズバッと断言する真琴に苦笑しつつ、俺は作業を早く終わらせるため、気合を入れ直して製本作業に向かい直した。
拓海くんBD、ホントは7月下旬設定ですが、前倒しで(笑)
ハピバです~。
朝、携帯電話を見ればお誕生日おめでとうメールが何通か届いていて、留守電にも誕生日を祝うメッセージが残ってた。
…けれど。
肝心の人物からは、メールもなければ電話もない。当然会ってもいないわけで、直接『おめでとう』なんて言われてもいない。
原因は……今更考えるまでもない。
『ッッッ、、、拓海のバァーカッッッ!!!!』
…3日前の大ゲンカ。
そんな(子どもみたいな……と言ったら、また怒られる)捨て台詞を残して俺の部屋から飛び出していった悠ちゃんからは、それ以来、何の音沙汰もない。
一応こっちからは様々な手段で連絡をつけようとはしてるけど、一向に連絡つかず…。
おまけにここに来て、学生会の仕事が忙しくなって、直接悠ちゃんに会いに行くことも出来ない有様。
「はぁ…」
これじゃ謝るにも謝れない。
………………。
つーか、俺が謝んなきゃいけないんだっけ?
原因、俺だっけ?
でも絶対に100%間違いなく悠ちゃんのほうからは謝って来ないのは分かるから、ここは俺が大人にならないと…(悠ちゃんのほうが、3つも年上ですけどね!)。
「拓海、さっきから何暗くなってんの? 今日、誕生日でしょ」
製本の手を止め、声のほうに顔を向ければ、呆れ顔で冷ややかな視線を向ける真琴の姿。
悪いけど、コイツにだけは呆れられたくない。
「悠ちゃんとケンカした?」
「は? 何が?」
真琴には、悠ちゃんととケンカしたことなんか、話していない(俺のプライド的に)。
コイツ、何で知ってんだ? そんなに勘のいいヤツだったっけ?
「だって拓海が今そんな深刻な顔して悩むことっつったら、悠ちゃんのことくらいじゃん」
「ソーデスネ」
「やっぱケンカしたの?」
椅子ごとこっちに近付いてきて、真琴はわざわざ耳元でコソコソっと聞いて来た。
あぁ、いい心がけだね。お前、声大きいからね。
「ね、ね、そうなの?」
「そうですよ」
「バカだねー、自分の誕生日に、悠ちゃんとケンカなんて」
「……」
悪いけど。
ホンット悪いけど、コイツにだけはバカにされたくない。
苛立ちに任せてホチキスを動かせば、変なふうに紙の束が留まって、余計イライラさせられる。
「…ちゃんと仲直りしなよ?」
「うっせぇな、分かってるよ」
「拓海から言わなきゃ、たぶん悠ちゃん、絶対に100%間違いなくぜぇーーーーったいに謝んないから」
「…分かってるよ」
俺が思ってるよりも、もっとずっとズバッと断言する真琴に苦笑しつつ、俺は作業を早く終わらせるため、気合を入れ直して製本作業に向かい直した。
拓海くんBD、ホントは7月下旬設定ですが、前倒しで(笑)
ハピバです~。
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