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恋せよ乙女 ~レッスン編 (5)
2010.01.23 Sat
「何かぁ…あのね、あのね」
とうとう意を決したのか、和衣が口を開いた。
だって和衣は、祐介と初めて体を繋げるに至るまでに、ネットで男同士のセックスのやり方を調べたり、蒼一郎に頼んでゲイのDVDを購入して睦月と一緒にそれを見たりと、いろいろ勉強をしたのだ。
亮に、男マグロかよ、て思われたままでいたくない。
「何だよ、いろいろしてやってんじゃん。なら別に今さら…」
「でもぉ…」
実際のセックスでは、自分の体なのに全然思うようにならないし、祐介は、和衣がよくしてあげたいて思っても、あんまりそんなふうにはさせてくれなかった。
どちらかといえば、祐介のほうがいろいろやりたがった? 何だか和衣は、祐介に与えられる快感に、翻弄されっ放しだったのだ。
「はぁ~? じゃあ結局、予習はしたけど、全然実践できなかったってこと? やっぱマグロじゃん」
「ううぅ…亮のバカぁ~」
「何で俺がバカなんだよ、バカはお前だろ」
「俺だって、がんばってんの! いっつも、毎回毎回がんばってんの! でも何か祐介が、いいよ、みたいなこと言って、気付いたら何もしてない、みたいな…」
気持ちだけは、いつも全力で祐介のために出来ることを思っているのに、亮の言うとおり、それが実践にまで行き着かない。
何となく自然に、やんわりと、しなくていい、みたいなことになっているのだ。
祐介は、別に和衣に触られるのが嫌だとか、和衣が下手くそだからとか、そんなことは言わないけれど、もしかして和衣が傷付くから本当のことを言わないだけで、心の中ではそう思っているのだろうか…。
「ガーン…」
自分の勝手な想像で、和衣はまた落ち込んだ。
「亮、どう思う…?」
「えー…祐介がそれでいいっつってんだから、いいんじゃね? そういうのが好きなヤツだっているだろ」
「じゃあ、あんまいろんなこと、覚えないほうがいいかな? いろいろ知ってたら、逆に引かれたりして?」
「だからそこまでは知らねぇって! 俺が祐介のセックスの好みなんか、知るわけけねぇだろ」
頼りにされるのはありがたいが、そんな無茶な質問されても、亮だって答えてみようがない。
かと言って、直接祐介に聞いてみろとも言えるはずがなく。
チラリと様子を窺えば、こちらを見ていた和衣と目が合った。
「ねぇ亮、…やっぱあれなの…? ……でしてあげたほうがいいの?」
「え、何?」
「だからー!」
和衣がボソボソと喋るものだから、本当に聞き取れなくて聞き返したのに、和衣は真っ赤な顔をして亮を睨んだ。
「口でしてあげたほうがいいの? て聞いてんの!」
「ちょっ…バッ!」
「イダッ」
和衣が思わず声を張り上げるものだから、亮は慌てて和衣の頭を叩いた。
恥ずかしさの勢いとはいえ、何ということを口走っているのだろう。
とうとう意を決したのか、和衣が口を開いた。
だって和衣は、祐介と初めて体を繋げるに至るまでに、ネットで男同士のセックスのやり方を調べたり、蒼一郎に頼んでゲイのDVDを購入して睦月と一緒にそれを見たりと、いろいろ勉強をしたのだ。
亮に、男マグロかよ、て思われたままでいたくない。
「何だよ、いろいろしてやってんじゃん。なら別に今さら…」
「でもぉ…」
実際のセックスでは、自分の体なのに全然思うようにならないし、祐介は、和衣がよくしてあげたいて思っても、あんまりそんなふうにはさせてくれなかった。
どちらかといえば、祐介のほうがいろいろやりたがった? 何だか和衣は、祐介に与えられる快感に、翻弄されっ放しだったのだ。
「はぁ~? じゃあ結局、予習はしたけど、全然実践できなかったってこと? やっぱマグロじゃん」
「ううぅ…亮のバカぁ~」
「何で俺がバカなんだよ、バカはお前だろ」
「俺だって、がんばってんの! いっつも、毎回毎回がんばってんの! でも何か祐介が、いいよ、みたいなこと言って、気付いたら何もしてない、みたいな…」
気持ちだけは、いつも全力で祐介のために出来ることを思っているのに、亮の言うとおり、それが実践にまで行き着かない。
何となく自然に、やんわりと、しなくていい、みたいなことになっているのだ。
祐介は、別に和衣に触られるのが嫌だとか、和衣が下手くそだからとか、そんなことは言わないけれど、もしかして和衣が傷付くから本当のことを言わないだけで、心の中ではそう思っているのだろうか…。
「ガーン…」
自分の勝手な想像で、和衣はまた落ち込んだ。
「亮、どう思う…?」
「えー…祐介がそれでいいっつってんだから、いいんじゃね? そういうのが好きなヤツだっているだろ」
「じゃあ、あんまいろんなこと、覚えないほうがいいかな? いろいろ知ってたら、逆に引かれたりして?」
「だからそこまでは知らねぇって! 俺が祐介のセックスの好みなんか、知るわけけねぇだろ」
頼りにされるのはありがたいが、そんな無茶な質問されても、亮だって答えてみようがない。
かと言って、直接祐介に聞いてみろとも言えるはずがなく。
チラリと様子を窺えば、こちらを見ていた和衣と目が合った。
「ねぇ亮、…やっぱあれなの…? ……でしてあげたほうがいいの?」
「え、何?」
「だからー!」
和衣がボソボソと喋るものだから、本当に聞き取れなくて聞き返したのに、和衣は真っ赤な顔をして亮を睨んだ。
「口でしてあげたほうがいいの? て聞いてんの!」
「ちょっ…バッ!」
「イダッ」
和衣が思わず声を張り上げるものだから、亮は慌てて和衣の頭を叩いた。
恥ずかしさの勢いとはいえ、何ということを口走っているのだろう。
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