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落下星 (26) R18
2009.09.30 Wed
*R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。
「亮…俺、イけた…?」
「え?」
亮の肩口に顔をうずめて、睦月がおずおずと尋ねてきた。
聞かれたことの意味が分からなくて、亮は睦月の顔を覗き込んだけれど、視線を外されてしまう。
「睦月?」
「ね、俺、ちゃんとイッてた?」
「え…うん」
先ほどまで亮の手の中でいっぱいに大きくなっていた睦月のモノは、間違いなくその熱を放出している。
それに、あんなに感じてくれていたし。
「そっか、よかった」
「何が? どうしたの、睦月」
「俺、その…そういうことしても、その…あんま、ちゃんとイケなくて…」
「えっ?」
思い掛けない睦月の告白に、亮はその言葉の意味を頭の中で何度も反芻させる。
ちゃんとイケない?
それって…。
「何か…分かんないの。さっきみたいにされると気持ちいいんだけど、最後までちゃんとイケないの」
実際に本番の行為まで及んだことがなくても、男の体がそういうふうに出来ていることは、学校の授業でも、本でもビデオでも、いろいろな情報が入ってくる。
けれど自分の体は、どうしてもそんなふうには反応しなくて、でも普段の生活には何も困らないから、睦月にしたら、まぁいっかぁ、くらいの気持ちでいた。
誰かに相談してみようかな、と思ったこともあるけれど、一番何でも話せる祐介は、そのころこの手の話題を出しにくい雰囲気だったから、結局誰にも話せずにいたのだ。
でも亮とこういうことになるに至って、やっぱりうまく出来ないって問題かも…と、睦月は内心、不安に思っていたのだが、亮はビックリするくらい感じてくれているし、自分もとっても気持ちよかったから、ちょっと安心した。
「俺、変だから、ちゃんといろいろ出来ないけど、亮、平気?」
「睦月。あのさ、さっきも言ったけど、睦月は別に変じゃないから。だって今、ちゃんと気持ちよくなれたでしょ?」
「うん」
「俺も睦月と一緒に感じれて、すごくよかったよ? なら何も変なことないじゃん」
睦月はどうしても自分のことを変だと思い込もうとするくせがあって、けれどそれは長年かけて形成された睦月の性格だから、それ自体を否定する気はないが、何だか悲しい。
少しも変なところなんかないのに。
「今まで睦月がそういうの、うまくいかなかったのって、睦月の気持ちのせいじゃない?」
「ん?」
「睦月はさ、自分のこと、変だとか思い込んでるじゃん? 気持ち悪いとか気持ち悪くないとか、よく分かんないけど、そういうのが心のどっかにあって、だから素直に気持ちよくなれなかったんじゃないのかな?」
クラスメイトの何気ない一言。
それと同じようには思わない自分をおかしいのだと、睦月は思い込んでしまって。
睦月自身、きっと何も意識なんてしていなかっただろうに、それが心から体へと作用してしまっていたのかもしれない。
「亮…俺、イけた…?」
「え?」
亮の肩口に顔をうずめて、睦月がおずおずと尋ねてきた。
聞かれたことの意味が分からなくて、亮は睦月の顔を覗き込んだけれど、視線を外されてしまう。
「睦月?」
「ね、俺、ちゃんとイッてた?」
「え…うん」
先ほどまで亮の手の中でいっぱいに大きくなっていた睦月のモノは、間違いなくその熱を放出している。
それに、あんなに感じてくれていたし。
「そっか、よかった」
「何が? どうしたの、睦月」
「俺、その…そういうことしても、その…あんま、ちゃんとイケなくて…」
「えっ?」
思い掛けない睦月の告白に、亮はその言葉の意味を頭の中で何度も反芻させる。
ちゃんとイケない?
それって…。
「何か…分かんないの。さっきみたいにされると気持ちいいんだけど、最後までちゃんとイケないの」
実際に本番の行為まで及んだことがなくても、男の体がそういうふうに出来ていることは、学校の授業でも、本でもビデオでも、いろいろな情報が入ってくる。
けれど自分の体は、どうしてもそんなふうには反応しなくて、でも普段の生活には何も困らないから、睦月にしたら、まぁいっかぁ、くらいの気持ちでいた。
誰かに相談してみようかな、と思ったこともあるけれど、一番何でも話せる祐介は、そのころこの手の話題を出しにくい雰囲気だったから、結局誰にも話せずにいたのだ。
でも亮とこういうことになるに至って、やっぱりうまく出来ないって問題かも…と、睦月は内心、不安に思っていたのだが、亮はビックリするくらい感じてくれているし、自分もとっても気持ちよかったから、ちょっと安心した。
「俺、変だから、ちゃんといろいろ出来ないけど、亮、平気?」
「睦月。あのさ、さっきも言ったけど、睦月は別に変じゃないから。だって今、ちゃんと気持ちよくなれたでしょ?」
「うん」
「俺も睦月と一緒に感じれて、すごくよかったよ? なら何も変なことないじゃん」
睦月はどうしても自分のことを変だと思い込もうとするくせがあって、けれどそれは長年かけて形成された睦月の性格だから、それ自体を否定する気はないが、何だか悲しい。
少しも変なところなんかないのに。
「今まで睦月がそういうの、うまくいかなかったのって、睦月の気持ちのせいじゃない?」
「ん?」
「睦月はさ、自分のこと、変だとか思い込んでるじゃん? 気持ち悪いとか気持ち悪くないとか、よく分かんないけど、そういうのが心のどっかにあって、だから素直に気持ちよくなれなかったんじゃないのかな?」
クラスメイトの何気ない一言。
それと同じようには思わない自分をおかしいのだと、睦月は思い込んでしまって。
睦月自身、きっと何も意識なんてしていなかっただろうに、それが心から体へと作用してしまっていたのかもしれない。
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テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
如月久美子 ⇒ >拍手コメ→名無しさん
何か表現のおかしいところがあったようで(^_^;)、ご指摘ありがとうございます。
まったくおっちょこちょいで、時々変な表現とかしてることがあるんで、読んでるみなさんには、ご迷惑をお掛けします。
これに懲りず、これからも読み続けていただけたら嬉しいです(*^_^*)
また何かありましたら、おっしゃってくださいね(というか、そういう指摘を受けないように、私がちゃんと推敲すればいいんですけど…)
拍手&コメントありがとうございました!
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拍手&コメントありがとうございました!