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落下星 (14)
2009.09.18 Fri
「ん、ふ…」
しっとりとした肌を撫で上げれば、睦月の体がピクンと反応するが、特に怖がる様子も、拒む様子もないので、亮はそのままシャツの前を肌蹴させた。
それこそ睦月の裸なんて、風呂のときでも、着替えるときでも、しょっちゅう見ているというのに、いつもと違う状況のせいか、妙な興奮を覚える。
ぎらついた欲望が剥き出しになりそうで、亮は気を落ち着けるため、大きく息をついた。
「何か亮が緊張してる」
「そりゃするよ」
「変なの」
「何で」
相変わらずなことを言う睦月に思わず苦笑する。
今さら緊張することもないはずなのに、睦月を好きだって思いが込み上げて来て、すごく胸がいっぱいになる。
「睦月、好き」
「うん。でも…」
「何?」
キスを遮り、何か言い淀む睦月に、亮は首を傾げる。
「何、睦月」
「廊下、声する…。誰か外いる…?」
「え、え?」
睦月の言葉にハッとして、閉ざされたドアのほうを見れば、もちろんドアに鍵は掛かっているが、外の廊下を歩く人の話し声が確かに聞こえる。
それは亮や睦月を呼ぶものではなくて、単に廊下で話しているうち、声が大きくなったもののようだが、亮は大変なことに気が付いた。
とってもいい雰囲気なのでうっかりしていたが、廊下の声が部屋の中に聞こえるということはつまり、部屋の中の声も外に聞こえるということ。
もちろんシンと静まり返った真夜中でもなければ、普通の会話くらいなら聞こえないが、このまま睦月と事を進めるには、あまりにもスリリングすぎる状況だ。
「亮?」
ドアのほうを見つめたまま固まってしまった亮に、睦月は不思議そうにその服の裾を引く。
「ぁ…睦月、あの…」
「どしたの?」
「いや、あの、」
どうした、じゃなくて!
この焦る亮の心を全然分かっていないような、のん気な雰囲気の睦月に、一体どこから、そんなふうに説明したらいいのかと、思わず頭を抱えたくなる。
別に男同士で付き合っているとか、体の関係があることが知れるのが嫌なのではなくて、セックスをしている最中の声やら物音を聞かれたいとか、そんなプレイをしたくないだけだ。
「あのね」
廊下の声はすでに聞こえなくなっているけれど。
キョトンとしている睦月の上から退いて、その体を抱き起せば、睦月は「何?」という感じで小首を傾げながら、亮を見ている。
しっとりとした肌を撫で上げれば、睦月の体がピクンと反応するが、特に怖がる様子も、拒む様子もないので、亮はそのままシャツの前を肌蹴させた。
それこそ睦月の裸なんて、風呂のときでも、着替えるときでも、しょっちゅう見ているというのに、いつもと違う状況のせいか、妙な興奮を覚える。
ぎらついた欲望が剥き出しになりそうで、亮は気を落ち着けるため、大きく息をついた。
「何か亮が緊張してる」
「そりゃするよ」
「変なの」
「何で」
相変わらずなことを言う睦月に思わず苦笑する。
今さら緊張することもないはずなのに、睦月を好きだって思いが込み上げて来て、すごく胸がいっぱいになる。
「睦月、好き」
「うん。でも…」
「何?」
キスを遮り、何か言い淀む睦月に、亮は首を傾げる。
「何、睦月」
「廊下、声する…。誰か外いる…?」
「え、え?」
睦月の言葉にハッとして、閉ざされたドアのほうを見れば、もちろんドアに鍵は掛かっているが、外の廊下を歩く人の話し声が確かに聞こえる。
それは亮や睦月を呼ぶものではなくて、単に廊下で話しているうち、声が大きくなったもののようだが、亮は大変なことに気が付いた。
とってもいい雰囲気なのでうっかりしていたが、廊下の声が部屋の中に聞こえるということはつまり、部屋の中の声も外に聞こえるということ。
もちろんシンと静まり返った真夜中でもなければ、普通の会話くらいなら聞こえないが、このまま睦月と事を進めるには、あまりにもスリリングすぎる状況だ。
「亮?」
ドアのほうを見つめたまま固まってしまった亮に、睦月は不思議そうにその服の裾を引く。
「ぁ…睦月、あの…」
「どしたの?」
「いや、あの、」
どうした、じゃなくて!
この焦る亮の心を全然分かっていないような、のん気な雰囲気の睦月に、一体どこから、そんなふうに説明したらいいのかと、思わず頭を抱えたくなる。
別に男同士で付き合っているとか、体の関係があることが知れるのが嫌なのではなくて、セックスをしている最中の声やら物音を聞かれたいとか、そんなプレイをしたくないだけだ。
「あのね」
廊下の声はすでに聞こえなくなっているけれど。
キョトンとしている睦月の上から退いて、その体を抱き起せば、睦月は「何?」という感じで小首を傾げながら、亮を見ている。
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