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落下星 (5)
2009.09.09 Wed
「ぅ…?」
何か眠いなー、て思いながらマンガを読んでいたはずなのに、ふと気付いたら、部屋の中が真っ暗になっていて、どうやら本を読んでいるうち、睦月はいつの間にか眠ってしまっていたらしい。
まだ夜? もっと寝てても大丈夫? と時間を確認しようと、枕元に置いてあるはずの携帯電話を探すが、どうしても見つからない。
何かもう面倒くさいし、もし学校に間に合いそうもなかったら、きっと誰かが起こしてくれるはずだから、やっぱりもう1回寝よう…と睦月が携帯電話探しを諦め掛けたときだった。
「…何ゴソゴソしてんの…?」
「うわぁっ!!」
思いも寄らないところから亮の声がして、睦月はとんでもない声を上げて、ビクンと身を竦ませた。
寝惚けていたせいもあって、全然気付かなかったが、隣のベッドで寝ているはずの亮が、同じベッドの中、睦月のすぐ横にいたのだ。
「何つー声……睦月…?」
「え、亮?」
心臓をバクバク言わせながら、睦月が隣を見やれば、確かにそこには亮がいて、ひどく眠そうに目をこすっていた。
狭いベッドの上、睦月があまりにモゾモゾ動くものだから、どうやら目を覚ましたらしい。
「何で亮、ここに…」
「ここ、俺のベッドだけど? 今何時…?」
「分かんない…ケータイ…」
そういえば時間を確認しようとしていたのだ。
携帯電話が見つからないと訴えれば、亮は仕方なく自分の携帯電話を開いて、まだ2時半だと教えてくれた。
「亮ー…、俺のケータイは?」
「分かんね。自分のベッドか、机んとこじゃね?」
ついでに聞いたら、そんな返事しか返って来なくて、睦月はとりあえず携帯電話の行方を確かめるのは諦めた。
この部屋のどこかにあるのは分かっているのだ。
朝になってから探そう。
「うーん…、俺、寝ちゃってたの? ここで?」
「マンガ読み始めたら、すぐ寝たじゃん」
もう亮のベッドに上がった辺りから記憶があやふやなのか、睦月は、そうだっけ? とか言いながら、コシコシと何度も目をこする。
やっぱりまだ眠い。
「ふぁ…やっぱ眠い…。寝る」
「え、睦月、ここで寝るの?」
いつもなら、狭いだの暑いだの言って、同じベッドでなんか寝たがらないくせに。
だから亮が思わず聞き返せば、「…ダメなの?」と、睦月に睨まれてしまった。
「ダメじゃないけど…」
…ダメなような気もする。
先ほどまでは、同じベッドとは言え、亮は狭いながらも微妙な距離感を保っていたものの、どういうわけか、1度目を覚ました睦月は、ピットリと亮にくっ付いて眠りに落ちようとしているのだ。
とっても嬉しいことだけれど、いろんな意味で、これはヤバい。
だってこのところ亮は、ただでさえ欲求不満気味なのに。
何か眠いなー、て思いながらマンガを読んでいたはずなのに、ふと気付いたら、部屋の中が真っ暗になっていて、どうやら本を読んでいるうち、睦月はいつの間にか眠ってしまっていたらしい。
まだ夜? もっと寝てても大丈夫? と時間を確認しようと、枕元に置いてあるはずの携帯電話を探すが、どうしても見つからない。
何かもう面倒くさいし、もし学校に間に合いそうもなかったら、きっと誰かが起こしてくれるはずだから、やっぱりもう1回寝よう…と睦月が携帯電話探しを諦め掛けたときだった。
「…何ゴソゴソしてんの…?」
「うわぁっ!!」
思いも寄らないところから亮の声がして、睦月はとんでもない声を上げて、ビクンと身を竦ませた。
寝惚けていたせいもあって、全然気付かなかったが、隣のベッドで寝ているはずの亮が、同じベッドの中、睦月のすぐ横にいたのだ。
「何つー声……睦月…?」
「え、亮?」
心臓をバクバク言わせながら、睦月が隣を見やれば、確かにそこには亮がいて、ひどく眠そうに目をこすっていた。
狭いベッドの上、睦月があまりにモゾモゾ動くものだから、どうやら目を覚ましたらしい。
「何で亮、ここに…」
「ここ、俺のベッドだけど? 今何時…?」
「分かんない…ケータイ…」
そういえば時間を確認しようとしていたのだ。
携帯電話が見つからないと訴えれば、亮は仕方なく自分の携帯電話を開いて、まだ2時半だと教えてくれた。
「亮ー…、俺のケータイは?」
「分かんね。自分のベッドか、机んとこじゃね?」
ついでに聞いたら、そんな返事しか返って来なくて、睦月はとりあえず携帯電話の行方を確かめるのは諦めた。
この部屋のどこかにあるのは分かっているのだ。
朝になってから探そう。
「うーん…、俺、寝ちゃってたの? ここで?」
「マンガ読み始めたら、すぐ寝たじゃん」
もう亮のベッドに上がった辺りから記憶があやふやなのか、睦月は、そうだっけ? とか言いながら、コシコシと何度も目をこする。
やっぱりまだ眠い。
「ふぁ…やっぱ眠い…。寝る」
「え、睦月、ここで寝るの?」
いつもなら、狭いだの暑いだの言って、同じベッドでなんか寝たがらないくせに。
だから亮が思わず聞き返せば、「…ダメなの?」と、睦月に睨まれてしまった。
「ダメじゃないけど…」
…ダメなような気もする。
先ほどまでは、同じベッドとは言え、亮は狭いながらも微妙な距離感を保っていたものの、どういうわけか、1度目を覚ました睦月は、ピットリと亮にくっ付いて眠りに落ちようとしているのだ。
とっても嬉しいことだけれど、いろんな意味で、これはヤバい。
だってこのところ亮は、ただでさえ欲求不満気味なのに。
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