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03. 誰のもの? (2)
2009.08.03 Mon
独り占めしたいとか、そんな独占欲、カッコ悪いとは思うけれど。
でもやっぱり、好きだから、独占したい。
自分だけのものにしたい。
(もう…俺、バカみたい…)
別に、体を繋げることで、何もかも1つになれるとか、そんなふうには思わないし、全部を自分のものに出来るなんて思わないけれど。
でも、そんなふうに独占できたらいいのに、祐介のこと。
「ねぇカズちゃん」
祐介との話が決着したのか(睦月の満足そうな顔を見る限り、ノートは見せてもらえることになったらしい)、そばに寄ってきた睦月が、和衣の肩に顎を乗せた。
「何、ちょっ、くすぐったいんだけど」
「カズちゃん、ダメだよ~、他の男にア~ン、なんてしちゃ」
「なっ…!」
和衣にしか聞こえないくらいの声で、睦月に意地悪く囁かれ、和衣は言葉を詰まらせた。
だってあんなの、アーンのうちに入らないし、だいたい睦月が祐介とイチャイチャしてたのが、そもそもの原因なのに。
「、ッ…、……、…むっちゃんこそ、ヤキモチ?」
「はっ? 何それ、違うし」
「俺が亮にア~ンとかしたから、ヤキモチ妬いてんでしょ?」
和衣と違って、睦月はそんなことでヤキモチなんか妬かないけれど、そうでも言わなかったら、睦月の冷やかしからは逃れられない。
それに、思った以上に睦月が焦り出すから、和衣は反逆の術を見つけたとばかりに、ニヤニヤと詰め寄った。
「違うってば。カズちゃんのバカ」
「そんなの、むっちゃんのほうだもん」
むっちゃんのヤキモチ妬き~、て、自分のことは思い切り棚に上げて、和衣はここぞとばかりに睦月をからかう。
普段は睦月に、なかなか口で敵わないから。
「お2人さん、彼氏ほっぽって、何イチャイチャしてんの?」
「え? あ、ショウちゃん」
ベー、て睦月に舌を出していたら、頭をポンポンとされて、ビックリして振り返れば、それは翔真だった。
「ショウちゃん、あのね、カズちゃんがね、亮と」
「むっちゃんね、ヤキモチ妬いてんだよ」
「アーンとかしてさ」
「いや、あの…いっぺんに喋られても…」
何だか分からないけれど、もしかして巻き込まれた? と、翔真は思わず声を掛けてしまったことを、若干後悔してしまう。
まぁ、内容的には、ケンカにもならないようなことではあるが。
「カズちゃん、欲求不満だからって、そんなことで八つ当たりしないでよね~」
翔真にも聞こえないように、和衣の耳元に手を当てて、睦月がこっそりと囁けば、途端に和衣は頬を染める。
「むっ…むっちゃんのバカ!!」
やっぱり口で勝とうなんて、100年早かった。
真っ赤な顔で睦月を突き飛ばせば、その勢いで翔真まで引っ繰り返り、何事かと亮と祐介は訝しげな視線を向けた。
でもやっぱり、好きだから、独占したい。
自分だけのものにしたい。
(もう…俺、バカみたい…)
別に、体を繋げることで、何もかも1つになれるとか、そんなふうには思わないし、全部を自分のものに出来るなんて思わないけれど。
でも、そんなふうに独占できたらいいのに、祐介のこと。
「ねぇカズちゃん」
祐介との話が決着したのか(睦月の満足そうな顔を見る限り、ノートは見せてもらえることになったらしい)、そばに寄ってきた睦月が、和衣の肩に顎を乗せた。
「何、ちょっ、くすぐったいんだけど」
「カズちゃん、ダメだよ~、他の男にア~ン、なんてしちゃ」
「なっ…!」
和衣にしか聞こえないくらいの声で、睦月に意地悪く囁かれ、和衣は言葉を詰まらせた。
だってあんなの、アーンのうちに入らないし、だいたい睦月が祐介とイチャイチャしてたのが、そもそもの原因なのに。
「、ッ…、……、…むっちゃんこそ、ヤキモチ?」
「はっ? 何それ、違うし」
「俺が亮にア~ンとかしたから、ヤキモチ妬いてんでしょ?」
和衣と違って、睦月はそんなことでヤキモチなんか妬かないけれど、そうでも言わなかったら、睦月の冷やかしからは逃れられない。
それに、思った以上に睦月が焦り出すから、和衣は反逆の術を見つけたとばかりに、ニヤニヤと詰め寄った。
「違うってば。カズちゃんのバカ」
「そんなの、むっちゃんのほうだもん」
むっちゃんのヤキモチ妬き~、て、自分のことは思い切り棚に上げて、和衣はここぞとばかりに睦月をからかう。
普段は睦月に、なかなか口で敵わないから。
「お2人さん、彼氏ほっぽって、何イチャイチャしてんの?」
「え? あ、ショウちゃん」
ベー、て睦月に舌を出していたら、頭をポンポンとされて、ビックリして振り返れば、それは翔真だった。
「ショウちゃん、あのね、カズちゃんがね、亮と」
「むっちゃんね、ヤキモチ妬いてんだよ」
「アーンとかしてさ」
「いや、あの…いっぺんに喋られても…」
何だか分からないけれど、もしかして巻き込まれた? と、翔真は思わず声を掛けてしまったことを、若干後悔してしまう。
まぁ、内容的には、ケンカにもならないようなことではあるが。
「カズちゃん、欲求不満だからって、そんなことで八つ当たりしないでよね~」
翔真にも聞こえないように、和衣の耳元に手を当てて、睦月がこっそりと囁けば、途端に和衣は頬を染める。
「むっ…むっちゃんのバカ!!」
やっぱり口で勝とうなんて、100年早かった。
真っ赤な顔で睦月を突き飛ばせば、その勢いで翔真まで引っ繰り返り、何事かと亮と祐介は訝しげな視線を向けた。
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テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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りり ⇒ ひ~~~~~(≧∇≦。)
おかしすぎる…!!
もうリアルでニヤニヤがとまらないです!
カズちゃんの乙女ちっくなやきもちと、全然マイウェイなむっちゃん。宿題を安易には見せてやらないゆっち。嫌いなトマトを押し込まれてる亮ちゃん。巻き添えを食って倒れる翔ちゃん!!
キャラたちまくってます…。さすがだー。こんなにいっぱいいるのに。生き生きと存在してますよね、みんな。
カズちゃんのもやもやが早く解消されますように祈ってます。(^w^) ぶぶぶ・・・
もうリアルでニヤニヤがとまらないです!
カズちゃんの乙女ちっくなやきもちと、全然マイウェイなむっちゃん。宿題を安易には見せてやらないゆっち。嫌いなトマトを押し込まれてる亮ちゃん。巻き添えを食って倒れる翔ちゃん!!
キャラたちまくってます…。さすがだー。こんなにいっぱいいるのに。生き生きと存在してますよね、みんな。
カズちゃんのもやもやが早く解消されますように祈ってます。(^w^) ぶぶぶ・・・
如月久美子 ⇒ >りりさん
むっちゃんの場合、ヤキモチて何? お正月に食べるヤツ? て感じなんで、カズちゃんが冷やかしたくても、なかなかうまくいかないみたいです(笑)
このシリーズもメインキャラ(というか、普段一緒にいる仲間)が5人のうえ、なぜかみんな一緒にいたがる傾向なんで、いつの間にやらみんなで、わちゃわちゃしてます。
ちゃんと書き分けられてるか心配ですが……りりさんからのお言葉に、感激しましたっ!! もったいないくらいの褒め言葉です。
> カズちゃんのもやもやが早く解消されますように祈ってます。(^w^) ぶぶぶ・・・
むふふ。
なかなか行きつかない焦らしプレイですみません!
りりさんの祈りが届きますように。。。
コメントありがとうございました!
このシリーズもメインキャラ(というか、普段一緒にいる仲間)が5人のうえ、なぜかみんな一緒にいたがる傾向なんで、いつの間にやらみんなで、わちゃわちゃしてます。
ちゃんと書き分けられてるか心配ですが……りりさんからのお言葉に、感激しましたっ!! もったいないくらいの褒め言葉です。
> カズちゃんのもやもやが早く解消されますように祈ってます。(^w^) ぶぶぶ・・・
むふふ。
なかなか行きつかない焦らしプレイですみません!
りりさんの祈りが届きますように。。。
コメントありがとうございました!