スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
DELIGHT (2)
2009.03.05 Thu
「え? 停電?」
けれど脱衣所の明かりは点いていて。
「マコ?」
「ゴメン、ゴメン」
突然明かりの消えたバスルームに不審げに声を上げる遥斗。けれど真琴は気にしたふうもなく、脱衣所の明かりを消して入ってきた。
「何持ってきたの?」
真琴の手元が明るい。
「アロマキャンドル」
「…は? キャンドル? ロウソクなんか点けてどうすんの? 停電じゃないんでしょ?」
「ロウソクって言わないでよ、仏壇に置くわけじゃないんだから」
ムードのない言い方をする遥斗に、真琴は苦笑しながらバスタブに浸かる。
「ロウソクでしょ」
「アロマキャンドル! ね、はーちゃん、匂い嗅いで? いい匂いでしょ?」
ニコニコしながら真琴がそのアロマキャンドルを近付けてくるので、遥斗は仕方なく言われたとおりに匂いを嗅いでみる。
「何の匂い? 甘い…」
「これはねぇ、バニラ」
「ふーん」
別に匂いにもロウソクにも興味のない遥斗だが、真琴が嬉しそうにしているので、それで良しとする。
(マコって、ときどきこういう女の子みたいなとこ、あるんだよね)
言うとムキになるから言わないけど。
「てか、ウチにそんなのあったっけ?」
遥斗自身に買った覚えがないのだから、持ち込んだのは真琴だろう。
「前にねー持って来たの。はーちゃんちで一緒にお風呂入るときに使おうと思って。まだあるから、はーちゃんも使っていいよ?」
「マコ、いつもロウソク点けて風呂入ってんの?」
「アロマキャンドルだってば。あのね、疲れてるときとかさぁ、リラックスするために点けるの」
真琴は、お湯が掛からないところにキャンドルを置く。バニラの甘い香りが、バスルームに広がる。
「講義、大変?」
今年採った講義の中で、頻繁にレポートの提出を求める教授がいると、以前真琴がぼやいていたことを思い出した。
「大変……てか、それははーちゃんのほうでしょ?」
「でもマコは、誰にも言わないで溜め込んじゃうから」
雨に濡れたままの真琴の髪の間に指を滑らせる。
「無理しちゃダメだよ?」
「うん」
遥斗の指先の心地良い感触に、真琴はうっとりと目を細める。その指が顔の輪郭から項へと向かうと、真琴は向かい合ったまま遥斗の肩に頭を預けた。
「はーちゃん……好き…」
「……ん、俺も好きだよ」
肩口の真琴の頭を起こし、唇を重ねる。唇を何度か舐めると、真琴は唇を開き、遥斗の舌を誘い込む。
ピチャピチャと舌を絡めているうち、遥斗の体に重みが掛かる。
「ん? マコ?」
凭れ掛かって来る、真琴の体。
「え? マコ、のぼせちゃった?」
「んーん……ね、平気だから、もっと……続き、しよ?」
「コラ、煽んないの。抑えが効かなくなるでしょ?」
「いいよ…」
耳を擽る、甘い真琴の声。遥斗は唇で真琴の首筋を辿り、片手で肉の薄い尻を揉む。
「んぁ…」
「煽ったのはマコだからね……」
けれど脱衣所の明かりは点いていて。
「マコ?」
「ゴメン、ゴメン」
突然明かりの消えたバスルームに不審げに声を上げる遥斗。けれど真琴は気にしたふうもなく、脱衣所の明かりを消して入ってきた。
「何持ってきたの?」
真琴の手元が明るい。
「アロマキャンドル」
「…は? キャンドル? ロウソクなんか点けてどうすんの? 停電じゃないんでしょ?」
「ロウソクって言わないでよ、仏壇に置くわけじゃないんだから」
ムードのない言い方をする遥斗に、真琴は苦笑しながらバスタブに浸かる。
「ロウソクでしょ」
「アロマキャンドル! ね、はーちゃん、匂い嗅いで? いい匂いでしょ?」
ニコニコしながら真琴がそのアロマキャンドルを近付けてくるので、遥斗は仕方なく言われたとおりに匂いを嗅いでみる。
「何の匂い? 甘い…」
「これはねぇ、バニラ」
「ふーん」
別に匂いにもロウソクにも興味のない遥斗だが、真琴が嬉しそうにしているので、それで良しとする。
(マコって、ときどきこういう女の子みたいなとこ、あるんだよね)
言うとムキになるから言わないけど。
「てか、ウチにそんなのあったっけ?」
遥斗自身に買った覚えがないのだから、持ち込んだのは真琴だろう。
「前にねー持って来たの。はーちゃんちで一緒にお風呂入るときに使おうと思って。まだあるから、はーちゃんも使っていいよ?」
「マコ、いつもロウソク点けて風呂入ってんの?」
「アロマキャンドルだってば。あのね、疲れてるときとかさぁ、リラックスするために点けるの」
真琴は、お湯が掛からないところにキャンドルを置く。バニラの甘い香りが、バスルームに広がる。
「講義、大変?」
今年採った講義の中で、頻繁にレポートの提出を求める教授がいると、以前真琴がぼやいていたことを思い出した。
「大変……てか、それははーちゃんのほうでしょ?」
「でもマコは、誰にも言わないで溜め込んじゃうから」
雨に濡れたままの真琴の髪の間に指を滑らせる。
「無理しちゃダメだよ?」
「うん」
遥斗の指先の心地良い感触に、真琴はうっとりと目を細める。その指が顔の輪郭から項へと向かうと、真琴は向かい合ったまま遥斗の肩に頭を預けた。
「はーちゃん……好き…」
「……ん、俺も好きだよ」
肩口の真琴の頭を起こし、唇を重ねる。唇を何度か舐めると、真琴は唇を開き、遥斗の舌を誘い込む。
ピチャピチャと舌を絡めているうち、遥斗の体に重みが掛かる。
「ん? マコ?」
凭れ掛かって来る、真琴の体。
「え? マコ、のぼせちゃった?」
「んーん……ね、平気だから、もっと……続き、しよ?」
「コラ、煽んないの。抑えが効かなくなるでしょ?」
「いいよ…」
耳を擽る、甘い真琴の声。遥斗は唇で真琴の首筋を辿り、片手で肉の薄い尻を揉む。
「んぁ…」
「煽ったのはマコだからね……」
- 関連記事
-
- DELIGHT (3) R18 (2009/03/06)
- DELIGHT (2) (2009/03/05)
- DELIGHT (1) (2009/03/04)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
伽羅 ⇒ もぞもぞ・・・
あ~~なんて可愛いのぉ!!
このシーンが浮かんでくるようだわっ♪
>「…は? キャンドル? ロウソクなんか点けてどうすんの? 停電じゃないんでしょ?」
「ロウソクって言わないでよ、仏壇に置くわけじゃないんだから」
このセリフ、実はリアルに良く言われます。(笑)
もちろん自分が「蝋燭」って言う立場で・・・
やーねぇ~~! (  ̄▽)ゞオホホホホホ
このシーンが浮かんでくるようだわっ♪
>「…は? キャンドル? ロウソクなんか点けてどうすんの? 停電じゃないんでしょ?」
「ロウソクって言わないでよ、仏壇に置くわけじゃないんだから」
このセリフ、実はリアルに良く言われます。(笑)
もちろん自分が「蝋燭」って言う立場で・・・
やーねぇ~~! (  ̄▽)ゞオホホホホホ
- |2009.03.05
- |Thu
- |09:29
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >伽羅さん
定番の一緒にお風呂です♪
キャンドル……ロウソクですよねぇ。
私もロウソクて呼ぶ派です(笑)
お仲間、お仲間!
コメントありがとうございました!
キャンドル……ロウソクですよねぇ。
私もロウソクて呼ぶ派です(笑)
お仲間、お仲間!
コメントありがとうございました!
りり ⇒ アロマキャンドル!!
きゃ~~お風呂でアロマキャンドル!
やったことない…orz
ロマンチックだな~~。
マコちゃん可愛いすぎます!
そして18禁ですね…?
読みに行って参ります。
やったことない…orz
ロマンチックだな~~。
マコちゃん可愛いすぎます!
そして18禁ですね…?
読みに行って参ります。
如月久美子 ⇒ >りりさん
私もお風呂でキャンドルとかしたことないですよ。
しかもロウソク呼ばわりですよ。
> マコちゃん可愛いすぎます!
ありがとうございます!
ここにも乙女がいました(笑)
コメントありがとうございました!
しかもロウソク呼ばわりですよ。
> マコちゃん可愛いすぎます!
ありがとうございます!
ここにも乙女がいました(笑)
コメントありがとうございました!