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今夜も眠れない僕たち (4)
2016.11.18 Fri
「すっごいでしょ!」
「いや、すごいけど……すごいけれども! あっはっはっはっ」
睦月があまりに得意そうな顔で言うから、笑いが込み上げて来て止まらなくなる。
「ほらね、俺はちゃんとお菓子用意したんだよ! 亮のために!」
「眞織がくれたんだろ?」
「亮、欲しいー? 欲しいー? ねぇ欲しいー?」
お菓子大好きで、それを人にあげちゃうとか絶対に嫌なはずなのに、それでもそんなことを言って来るのは、別にハロウィンだからというわけでもなく、恋人である亮のことが好きだから特別にあげようという気持ちになったわけでもなく、単に亮のことを羨ましがらせたいからに他ならない。
もちろん甘いものなど好きではない亮は、全然まったく羨ましくはないのだが。
「いいよ、いらないって。むっちゃん、食べな――――うわっ、ッ、あっぶね」
「キャハハハ」
しつこく詰め寄って来る睦月に、後ろも見ずに後退っていたら、部屋の端まで追いやられて、亮はそのままベッドに引っ繰り返ってしまった。
仰向けに倒れ込んだのがベッドの上だったので、ケガはしなかったけれど、安いベッドだ、ふんわりと柔らかく包み込んでくれるわけではなく、ドタンとうるさい音が響いた。
しかし睦月はそんなこと気にもせず、亮の上に跨って笑い転げている。
「ちょ…危ねぇって、何してんの」
「いたずら。にひ。お菓子くれない亮には、いたずらしまーっす」
つい先ほどまで、『trick or treat』が何なのかも分からず言っていたくせに、亮が言ったことをちゃっかり覚えていたらしく、今さらそんなことを言って来る。
「は? 何する……ギャアッ」
『何する気?』と亮が聞き終えるより先、睦月は、シャキーン! と効果音でも付きそうなポーズを決めたかと思うと、素早く亮の脇腹を擽り出した。
「ちょっむっちゃやめっ」
「きゃはははっ」
ジタバタする亮に馬乗りになって、睦月は何とも楽しげに亮を擽っている。
こういうときの睦月のしつこさと言ったらないから、いくら亮がやめろと言ったって聞かないだろう。腕ずくでやめさせる以外に、方法はない。
「やめろって、睦月」
「にゃう」
睦月の両腕を掴んで押さえ付けると、亮はそのまま睦月を抱きすくめた。
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「いや、すごいけど……すごいけれども! あっはっはっはっ」
睦月があまりに得意そうな顔で言うから、笑いが込み上げて来て止まらなくなる。
「ほらね、俺はちゃんとお菓子用意したんだよ! 亮のために!」
「眞織がくれたんだろ?」
「亮、欲しいー? 欲しいー? ねぇ欲しいー?」
お菓子大好きで、それを人にあげちゃうとか絶対に嫌なはずなのに、それでもそんなことを言って来るのは、別にハロウィンだからというわけでもなく、恋人である亮のことが好きだから特別にあげようという気持ちになったわけでもなく、単に亮のことを羨ましがらせたいからに他ならない。
もちろん甘いものなど好きではない亮は、全然まったく羨ましくはないのだが。
「いいよ、いらないって。むっちゃん、食べな――――うわっ、ッ、あっぶね」
「キャハハハ」
しつこく詰め寄って来る睦月に、後ろも見ずに後退っていたら、部屋の端まで追いやられて、亮はそのままベッドに引っ繰り返ってしまった。
仰向けに倒れ込んだのがベッドの上だったので、ケガはしなかったけれど、安いベッドだ、ふんわりと柔らかく包み込んでくれるわけではなく、ドタンとうるさい音が響いた。
しかし睦月はそんなこと気にもせず、亮の上に跨って笑い転げている。
「ちょ…危ねぇって、何してんの」
「いたずら。にひ。お菓子くれない亮には、いたずらしまーっす」
つい先ほどまで、『trick or treat』が何なのかも分からず言っていたくせに、亮が言ったことをちゃっかり覚えていたらしく、今さらそんなことを言って来る。
「は? 何する……ギャアッ」
『何する気?』と亮が聞き終えるより先、睦月は、シャキーン! と効果音でも付きそうなポーズを決めたかと思うと、素早く亮の脇腹を擽り出した。
「ちょっむっちゃやめっ」
「きゃはははっ」
ジタバタする亮に馬乗りになって、睦月は何とも楽しげに亮を擽っている。
こういうときの睦月のしつこさと言ったらないから、いくら亮がやめろと言ったって聞かないだろう。腕ずくでやめさせる以外に、方法はない。
「やめろって、睦月」
「にゃう」
睦月の両腕を掴んで押さえ付けると、亮はそのまま睦月を抱きすくめた。
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