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心臓だけを狙っている (13)
2015.05.29 Fri
「くだらねぇ」
和衣との話の中で、ちょっとは、壁ドンいいかも…なんて思っていたけれど、相手が蒼一郎とはいえ、実際に壁ドンをされてみたら、それほどでもなかった。
翔真は蒼一郎の腕を押し退けて壁から離れようとしたが、しかし、それよりも早くドアが開いた。
「ヤッホー、翔真く~んっ」
ノックもなしにドアが開いて、元気よく真大が飛び込んで来て………………固まった。足を1歩踏み入れたところで、ドアノブを離す前に、最初の笑顔のまま固まった。
蒼一郎も、翔真も固まった。壁ドン状態のまま。
「……………………」
「……………………」
「………………お邪魔しましたー」
笑顔を崩さないまま、いや崩せないまま、真大は1歩下がってドアを閉めた。
「……………………」
「……………………」
「………………ちょっ! ちょっ待っ……真大!」
突然のことに思考が止まっていた翔真は、ドアが閉まって数秒してから、ようやく事の重大さに気が付き、真大を追い掛けるべく、慌てて蒼一郎の腕の下を潜り抜けた。
ドアを開けても、もうそこに真大の姿はなくて、翔真は集合玄関へと走る。
「真大!」
真大は寮生ではないから…というくらいの読みだったが、それは正解で、玄関に着く前に真大に追い付いた。
翔真は取るものもとりあえず走って来たけれど、真大はそうではなかったらしく、それが幸いした。
「真大、ちょっ待…………ッ!」
声を掛けても反応しない真大に、翔真はその腕を掴んで引き止めようとしたが、それより一瞬早く真大が振り返り、翔真の肩を掴んだから、その勢いのまま少し後退ってしまい、壁に背中をぶつけた。
何をするんだと咎めるより先に、肩を掴んだのとは反対の真大の手が顔の横に突かれたので、翔真はビクッとなって、言葉に詰まった。
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和衣との話の中で、ちょっとは、壁ドンいいかも…なんて思っていたけれど、相手が蒼一郎とはいえ、実際に壁ドンをされてみたら、それほどでもなかった。
翔真は蒼一郎の腕を押し退けて壁から離れようとしたが、しかし、それよりも早くドアが開いた。
「ヤッホー、翔真く~んっ」
ノックもなしにドアが開いて、元気よく真大が飛び込んで来て………………固まった。足を1歩踏み入れたところで、ドアノブを離す前に、最初の笑顔のまま固まった。
蒼一郎も、翔真も固まった。壁ドン状態のまま。
「……………………」
「……………………」
「………………お邪魔しましたー」
笑顔を崩さないまま、いや崩せないまま、真大は1歩下がってドアを閉めた。
「……………………」
「……………………」
「………………ちょっ! ちょっ待っ……真大!」
突然のことに思考が止まっていた翔真は、ドアが閉まって数秒してから、ようやく事の重大さに気が付き、真大を追い掛けるべく、慌てて蒼一郎の腕の下を潜り抜けた。
ドアを開けても、もうそこに真大の姿はなくて、翔真は集合玄関へと走る。
「真大!」
真大は寮生ではないから…というくらいの読みだったが、それは正解で、玄関に着く前に真大に追い付いた。
翔真は取るものもとりあえず走って来たけれど、真大はそうではなかったらしく、それが幸いした。
「真大、ちょっ待…………ッ!」
声を掛けても反応しない真大に、翔真はその腕を掴んで引き止めようとしたが、それより一瞬早く真大が振り返り、翔真の肩を掴んだから、その勢いのまま少し後退ってしまい、壁に背中をぶつけた。
何をするんだと咎めるより先に、肩を掴んだのとは反対の真大の手が顔の横に突かれたので、翔真はビクッとなって、言葉に詰まった。
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