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新しい言葉を生み出したい。愛を伝えるために。 (5)
2015.03.24 Tue
仕事は好きだし、忙しいのはありがたいことだ。
それは分かっている。承知している。了解している。
――――だがしかし。
「何なんだよ、この忙しさはぁ~~~~~っっっ!!!!!」
とうとう我慢の限界に来た俺は、椅子を蹴散らして立ち上がると、バンバンとこぶしで机を叩いた。
ヤベ、弾みで書類が何枚か床に落ちた。
「徳永くん、うるさい」
そんな俺に、すごく冷静に、そんでもってすごく冷たい感じで言って来たのは、桜子お姉さん。
ウチの会社で、社長の次くらいに偉い人。ちなみに社長は俺だから、俺の次くらいに偉い人なわけで、だからその…俺のほうが偉いんだけど、全然まったく敵わないお方(だって怖いもん!)。
てか、社長の俺を「くん」付けで呼ぶのは、社内では桜子さんだけだし、タメ口なのも彼女だけだ。俺の立場、弱すぎる。
「だって超忙しいじゃん。何で? 何で!?」
「決算期が近いからです」
「去年の今ごろ、こんなに忙しくなかったじゃん!」
「働きの問題ではないないでしょうか――――社長の」
「おいっ!」
社員の働きが、と言われても困るけど、口調を変えて、マジっぽい感じで言われると、本当にそうみたいで嫌なんだけど…。え、マジで俺のせいなの??
「ねぇ、ねぇ、マジで俺のせいなのっ…?」
「…………」
心配になって、桜子さんの机に近づいて、こっそり尋ねてみたら、すごく面倒くさそうな、嫌そうな顔で睨まれた。
そんな顔しなくても…!
「はっきり言うけどっ!」
「は…はいっ!」
バンッ! と、俺よりも力強く、桜子さんが机を叩いた。
こ…怖い…。
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