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新しい言葉を生み出したい。愛を伝えるために。 (3)
2015.03.16 Mon
「とにかく、言っちゃダメ。メールくれてありがとう、お仕事がんばってね、て返事しておけばいいから」
「そうなの?」
「そう。で、時々、寂しいな、て言えばいいの。何で忙しいのにメールするの? とか、絶対言っちゃダメだからね!」
「んん??」
毎日残業で忙しくても、徳永さんが直央くんにメールをくれるのは、別に練習相手だという義理を果たすためじゃなく、単純に直央くんのことが好きだからだ。
好きだからメールしたいんだし、帰りが遅いことや、一緒にご飯が食べられないことを申し訳なく思うからこそメールをしてるのに、直央くんてば、その気持ちをまったく理解していないだけでなく、むしろ、忙しいのに何でメールして来るの? て捉えてる。
別に徳永さんのことなんか全然どうでもいいけど、ちょっと同情するよ、不憫すぎて。
「何でダメなの? だって忙しいの、俺になんかメールしてる暇ないんじゃないの?」
「直央くんにメールする時間くらいあるでしょ? 実際、メールして来てるじゃん」
「だから、忙しいのに無理してるのかな、て思って。俺がいつまで経ってもメール下手くそだから、徳永さん、メールの練習相手になってやんなきゃ、て思って…」
「いや、だからね、」
何でそういうふうに考えるかなぁ、直央くんは。
大体、メールの練習相手だって、直央くんが頼んだわけじゃなくて、徳永さんが自分からなりたいて言ったんでしょ? それって、俺とかが練習相手てことで直央くんとメールしてるのにやきもち妬いたからでしょ?
つまりは、メールの練習相手ていうのは口実で、徳永さんは、単に直央くんとメールしたいだけなんだから。
徳永さんがしたくてメールしてるのに、忙しくても直央くんと繋がってたくてメールしてるのに、忙しいんだからメールしなくていいよ、とか言われたら…。
繊細な男心をまったく解さない直央くんが、もどかしくもあり、でもかわいくも思う。
徳永さんもきっと、こんな直央くんに焦れつつも、結局は『かわいい~!』て思ってんだろうな。
「分かった、直央くん。何でダメなのか、俺がじっくり教えてあげる。これから」
「これから?」
「そう、これから。徳永さん帰って来るの遅いなら、直央くんだって、お帰り遅くたって構わないでしょ?」
「んー…………まぁいいけど」
「じゃあ、ついでに、今日一緒にご飯食べない?」
ちょっと強引だったかな、て思ったけど、直央くんは少し考えて、結構あっさりとオッケーをくれた。
だから俺は、その勢いに便乗して、さっき誘いそびれたご飯に、直央くんを誘ってみる。
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「そうなの?」
「そう。で、時々、寂しいな、て言えばいいの。何で忙しいのにメールするの? とか、絶対言っちゃダメだからね!」
「んん??」
毎日残業で忙しくても、徳永さんが直央くんにメールをくれるのは、別に練習相手だという義理を果たすためじゃなく、単純に直央くんのことが好きだからだ。
好きだからメールしたいんだし、帰りが遅いことや、一緒にご飯が食べられないことを申し訳なく思うからこそメールをしてるのに、直央くんてば、その気持ちをまったく理解していないだけでなく、むしろ、忙しいのに何でメールして来るの? て捉えてる。
別に徳永さんのことなんか全然どうでもいいけど、ちょっと同情するよ、不憫すぎて。
「何でダメなの? だって忙しいの、俺になんかメールしてる暇ないんじゃないの?」
「直央くんにメールする時間くらいあるでしょ? 実際、メールして来てるじゃん」
「だから、忙しいのに無理してるのかな、て思って。俺がいつまで経ってもメール下手くそだから、徳永さん、メールの練習相手になってやんなきゃ、て思って…」
「いや、だからね、」
何でそういうふうに考えるかなぁ、直央くんは。
大体、メールの練習相手だって、直央くんが頼んだわけじゃなくて、徳永さんが自分からなりたいて言ったんでしょ? それって、俺とかが練習相手てことで直央くんとメールしてるのにやきもち妬いたからでしょ?
つまりは、メールの練習相手ていうのは口実で、徳永さんは、単に直央くんとメールしたいだけなんだから。
徳永さんがしたくてメールしてるのに、忙しくても直央くんと繋がってたくてメールしてるのに、忙しいんだからメールしなくていいよ、とか言われたら…。
繊細な男心をまったく解さない直央くんが、もどかしくもあり、でもかわいくも思う。
徳永さんもきっと、こんな直央くんに焦れつつも、結局は『かわいい~!』て思ってんだろうな。
「分かった、直央くん。何でダメなのか、俺がじっくり教えてあげる。これから」
「これから?」
「そう、これから。徳永さん帰って来るの遅いなら、直央くんだって、お帰り遅くたって構わないでしょ?」
「んー…………まぁいいけど」
「じゃあ、ついでに、今日一緒にご飯食べない?」
ちょっと強引だったかな、て思ったけど、直央くんは少し考えて、結構あっさりとオッケーをくれた。
だから俺は、その勢いに便乗して、さっき誘いそびれたご飯に、直央くんを誘ってみる。
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