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恋の女神は微笑まない (176)
2014.11.07 Fri
しかし、気分の乗らない合コンに参加するほど、つまらないものはない。こんな…枯れたままではダメだ! とか思って、無理に参加しても、疲れるだけだし、余計に虚しくなりそうだ。
うん。だから今、無理に参加する必要などない。
千尋はまだ若い。大学生の遥希に比べたら多少は年上だけれど、恋人がいないことを、そこまで悲観するような年齢ではない。焦ることなど何もないのだ。
たまたま今そんな気分にならないだけで、きっとすぐに参加したくなるに違いない。だってホラ、もうすぐクリスマスも来るし。1人でクリスマスとか、寂しいし。
「……………………」
無理やりポジティブになろうとしたら、かえって切なくなってきた。
逆に落ち込んでどうする。
「でも、しょうがねぇよ…」
恋はもう当分いい、て思えて仕方ないんだから…。
yamato & ryu
コンサートの千秋楽、最後の挨拶で予定にないこと――――それも、どちらかというと、わざわざ自分からは言わなくてもいいようなことを言ってしまって。
事務所から怒られることは覚悟していたけれど、社長室に呼ばれたときは背筋が凍った。社長まで登場したら、さすがに怒られるだけでは済まないだろうことは、大和にも容易に想像が付いたから。
顔面蒼白の南條と心配そうな琉に見送られ、社長室へと足を運んだ大和は、そこで待ち受けていたあまりにも意外な展開に、唖然となった。
何と、社長からは事実関係を確認されただけで、怒られるどころか、何のお咎めもなかったのだ。
「……………………は? あ、いや、あわわわわ」
社長相手なのに、この聞き返し方はマズかった。
大和は存分に慌てたが、言い直すよりもまず、どういうことなのかを知りたかった。いや、言い直したかったが、どう言い直せばいいのか、思い付かなかったのもある。
「いや、話は分かったから、もういいよ、下がって」
慌てる大和をよそに、社長はいたって普通に(大和のタメ口も気にすることなく)、先ほどと同じことを、特に変わらぬ口調で言った。
「え………………いいんですか?」
実はその言葉の裏にとんでもない何かが隠されているのでは…!? と、一瞬無駄に疑ってみたが、そういう性格の人でないことは、大和もよく知っている。
ということは、本当に言葉どおりの意味というわけなのだが。
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うん。だから今、無理に参加する必要などない。
千尋はまだ若い。大学生の遥希に比べたら多少は年上だけれど、恋人がいないことを、そこまで悲観するような年齢ではない。焦ることなど何もないのだ。
たまたま今そんな気分にならないだけで、きっとすぐに参加したくなるに違いない。だってホラ、もうすぐクリスマスも来るし。1人でクリスマスとか、寂しいし。
「……………………」
無理やりポジティブになろうとしたら、かえって切なくなってきた。
逆に落ち込んでどうする。
「でも、しょうがねぇよ…」
恋はもう当分いい、て思えて仕方ないんだから…。
yamato & ryu
コンサートの千秋楽、最後の挨拶で予定にないこと――――それも、どちらかというと、わざわざ自分からは言わなくてもいいようなことを言ってしまって。
事務所から怒られることは覚悟していたけれど、社長室に呼ばれたときは背筋が凍った。社長まで登場したら、さすがに怒られるだけでは済まないだろうことは、大和にも容易に想像が付いたから。
顔面蒼白の南條と心配そうな琉に見送られ、社長室へと足を運んだ大和は、そこで待ち受けていたあまりにも意外な展開に、唖然となった。
何と、社長からは事実関係を確認されただけで、怒られるどころか、何のお咎めもなかったのだ。
「……………………は? あ、いや、あわわわわ」
社長相手なのに、この聞き返し方はマズかった。
大和は存分に慌てたが、言い直すよりもまず、どういうことなのかを知りたかった。いや、言い直したかったが、どう言い直せばいいのか、思い付かなかったのもある。
「いや、話は分かったから、もういいよ、下がって」
慌てる大和をよそに、社長はいたって普通に(大和のタメ口も気にすることなく)、先ほどと同じことを、特に変わらぬ口調で言った。
「え………………いいんですか?」
実はその言葉の裏にとんでもない何かが隠されているのでは…!? と、一瞬無駄に疑ってみたが、そういう性格の人でないことは、大和もよく知っている。
ということは、本当に言葉どおりの意味というわけなのだが。
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