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恋の女神は微笑まない (80)
2014.07.24 Thu
「もぉ~ちーちゃん、ホントに全部食べれるの? あんなに頼んで。最初ささみとプロテインて言ってたくせに」
今までの食べっぷりからして、食べ切れないということもなさそうだけれど、それでも大和は言わずにはいられない。ビールと焼き肉なんて…! と言っていたのは、一体どの口なんだ。
「明日からささみとプロテイン生活」
「明日から、て…………OLさんのダイエットじゃないんだから」
「じゃあ今日から。食べ終わったら走って帰る」
「絶対やめて」
ここから千尋の家までは、ちょっとやそっとのがんばりでは、走って帰れる距離ではない。
しかも、もうすでにこんなに酔っ払っているのに、走って帰るとか、無謀すぎる。
「ていうかさぁ、大和くん、ちゃんと飲んでるぅ? 全然酔っ払ってないじゃーん」
「いや、酔わないよ。飲んでるのウーロンだし」
「はぁっ?」
「え…」
注文のとき、大和がウーロン茶を頼んだのを、千尋だって聞いていたはずだが…。
そんな怒ったように、驚いたように聞き返さなくても。
「何で飲んでないのっ? 俺だけが飲んでたのっ? 大和くん、ヒドイ!」
「いや、ヒドイて……あの、ゴメン」
確かに、最初にコーラを選んだ千尋に対して、『それでいいの?』とアルコールを促したのは大和だけれど、別にそれを強要したわけではなく、飽くまで千尋が頼みたいから頼んだまでで。
もうすでに何杯もお代わりをしているのだから、大和が勧めたから、というのは免罪されてもいいはずなのに、思わず謝ってしまった…。
「何で大和くん飲まないのっ?」
「飲みたいけど、車あるし」
ずりずりと大和の横にやって来た千尋が、ジョッキ片手に絡んでくる。
さすがにここに車を置いては帰れないから、やはり今日は飲むわけにはいかない。
「車ぁ~? 嘘ー」
「嘘じゃないよ。ちーちゃんだって乗ってきたでしょ?」
「嘘だもん。大和くん嘘つきだから、信じないもんっ」
「えっ、ちょっ」
この年齢で語尾が『もんっ』とか、一歩間違えればウザいだけなのに、どうして千尋はそれが似合っちゃうかなぁ…なんて、のん気なことを思っている場合でなくて。
え、嘘つき?
もちろん大和だって、今までに1度たりとも嘘をついたことがない、なんてことはないけれど、少なくとも千尋に対して、意図して嘘をついたことなんかないはずだが。
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今までの食べっぷりからして、食べ切れないということもなさそうだけれど、それでも大和は言わずにはいられない。ビールと焼き肉なんて…! と言っていたのは、一体どの口なんだ。
「明日からささみとプロテイン生活」
「明日から、て…………OLさんのダイエットじゃないんだから」
「じゃあ今日から。食べ終わったら走って帰る」
「絶対やめて」
ここから千尋の家までは、ちょっとやそっとのがんばりでは、走って帰れる距離ではない。
しかも、もうすでにこんなに酔っ払っているのに、走って帰るとか、無謀すぎる。
「ていうかさぁ、大和くん、ちゃんと飲んでるぅ? 全然酔っ払ってないじゃーん」
「いや、酔わないよ。飲んでるのウーロンだし」
「はぁっ?」
「え…」
注文のとき、大和がウーロン茶を頼んだのを、千尋だって聞いていたはずだが…。
そんな怒ったように、驚いたように聞き返さなくても。
「何で飲んでないのっ? 俺だけが飲んでたのっ? 大和くん、ヒドイ!」
「いや、ヒドイて……あの、ゴメン」
確かに、最初にコーラを選んだ千尋に対して、『それでいいの?』とアルコールを促したのは大和だけれど、別にそれを強要したわけではなく、飽くまで千尋が頼みたいから頼んだまでで。
もうすでに何杯もお代わりをしているのだから、大和が勧めたから、というのは免罪されてもいいはずなのに、思わず謝ってしまった…。
「何で大和くん飲まないのっ?」
「飲みたいけど、車あるし」
ずりずりと大和の横にやって来た千尋が、ジョッキ片手に絡んでくる。
さすがにここに車を置いては帰れないから、やはり今日は飲むわけにはいかない。
「車ぁ~? 嘘ー」
「嘘じゃないよ。ちーちゃんだって乗ってきたでしょ?」
「嘘だもん。大和くん嘘つきだから、信じないもんっ」
「えっ、ちょっ」
この年齢で語尾が『もんっ』とか、一歩間違えればウザいだけなのに、どうして千尋はそれが似合っちゃうかなぁ…なんて、のん気なことを思っている場合でなくて。
え、嘘つき?
もちろん大和だって、今までに1度たりとも嘘をついたことがない、なんてことはないけれど、少なくとも千尋に対して、意図して嘘をついたことなんかないはずだが。
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