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恋の女神は微笑まない (15)
2014.05.20 Tue
「あ…、あの、大和くん…、ゴメンなさい…」
「ハルちゃんが謝ることねぇって。大和が写真撮られちゃったのも、アイツが大和の気持ちに気付いてねぇのも、別にハルちゃんのせいじゃないじゃん」
「………………そうだよな。写真撮られたのも自分のせいだし、ちーちゃんが俺の気持ちに気付いてないのも、俺が悪いんだよな…………」
琉が遥希を慰めれば、それを聞いていた大和が、遠い目をしながら呟く。
暗い…。
「てか、あれじゃん? アイツ、大和の気持ちに気付いてないかもだけどさ、あの週刊誌のことも全然気にしてないわけだし、だったら、こっからがんばればよくね? 1からスタート、てことでっ」
大和が地の底までも沈んでいきそうなくらい落ち込んでいくので、最初は適当にあしらっていた琉だったが、今度こそ本気で慰めてやる。
遥希の話を聞いただけでしか状況は分からないが、千尋の言っていること、結構ひどいものがあるし…………いや、大和の気持ちに全然気付いていなければ、こんなものだろうか。
しかし、いろいろと知っている身としては、大和が不憫…。
「どうしよう…」
そんな中、ポツリと声を漏らしたのは、遥希だった。
心なしか顔が蒼褪めているような気もする。
「ハルちゃん、どうした? つか、大和は何か変ななってるけど、気にしなくていいんだからね?」
「や…、そうじゃなくて…………大変なの!」
「何が?」
本気で血の気の引いている遥希に、琉だけでなく、大和も遥希に視線を向けた。
「ちーちゃん、今日、合コンなの!」
「ブッ」
「ッ!!??」
あまりにも思い掛けない遥希の言葉に、琉は喉を潤そうと飲んでいた水を吹き出し、大和は口をあんぐりと開けたまま固まった。
「ごっ……合コン……」
「………………………………」
シン…と静まり返る、室内。
言わないほうがよかったのだろうか、いやでも大和の気持ちを知ってしまった以上、これを隠しておくのは非常にまずいと思うし。
「ちーちゃん、大和くんが俺のこと好きなわけがないとか言うし、別に今付き合ってる人がいるわけでもないみたいだったから、俺、止めなかったの…………どうしよう…」
こんなことなら、大和が千尋のことを好きだという自分の考えを信じて、全力で千尋を止めればよかった…!
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「ハルちゃんが謝ることねぇって。大和が写真撮られちゃったのも、アイツが大和の気持ちに気付いてねぇのも、別にハルちゃんのせいじゃないじゃん」
「………………そうだよな。写真撮られたのも自分のせいだし、ちーちゃんが俺の気持ちに気付いてないのも、俺が悪いんだよな…………」
琉が遥希を慰めれば、それを聞いていた大和が、遠い目をしながら呟く。
暗い…。
「てか、あれじゃん? アイツ、大和の気持ちに気付いてないかもだけどさ、あの週刊誌のことも全然気にしてないわけだし、だったら、こっからがんばればよくね? 1からスタート、てことでっ」
大和が地の底までも沈んでいきそうなくらい落ち込んでいくので、最初は適当にあしらっていた琉だったが、今度こそ本気で慰めてやる。
遥希の話を聞いただけでしか状況は分からないが、千尋の言っていること、結構ひどいものがあるし…………いや、大和の気持ちに全然気付いていなければ、こんなものだろうか。
しかし、いろいろと知っている身としては、大和が不憫…。
「どうしよう…」
そんな中、ポツリと声を漏らしたのは、遥希だった。
心なしか顔が蒼褪めているような気もする。
「ハルちゃん、どうした? つか、大和は何か変ななってるけど、気にしなくていいんだからね?」
「や…、そうじゃなくて…………大変なの!」
「何が?」
本気で血の気の引いている遥希に、琉だけでなく、大和も遥希に視線を向けた。
「ちーちゃん、今日、合コンなの!」
「ブッ」
「ッ!!??」
あまりにも思い掛けない遥希の言葉に、琉は喉を潤そうと飲んでいた水を吹き出し、大和は口をあんぐりと開けたまま固まった。
「ごっ……合コン……」
「………………………………」
シン…と静まり返る、室内。
言わないほうがよかったのだろうか、いやでも大和の気持ちを知ってしまった以上、これを隠しておくのは非常にまずいと思うし。
「ちーちゃん、大和くんが俺のこと好きなわけがないとか言うし、別に今付き合ってる人がいるわけでもないみたいだったから、俺、止めなかったの…………どうしよう…」
こんなことなら、大和が千尋のことを好きだという自分の考えを信じて、全力で千尋を止めればよかった…!
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