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call my name (4)
2014.05.04 Sun
こんなの、そんな無理やり呼んでもらうものでもないし、つか、話が唐突過ぎたかな。しかも相手は、いろんな意味で、一筋縄でいかない直央くんだし…。
でも、純ちゃんはしょうがないとして、せめて蓮沼よりは先に、俺のことを名前で呼んでほしい…。
「何で徳永さんのことを『徳永さん』と呼ぶかについて、今思い出せるだけ思い出して考えたところによるとね、」
「え、う…うん…」
えっと…、俺としては、恋人なのに苗字のさん付けじゃ何かよそよそしいから、下の名前で呼んでほしいなぁ、くらいの気持ちで始めた話だったんだけど、直央くん、すごい真剣に、一生懸命考えてくれたのか、何かの論文発表か、会議か、みたいな感じになってる…。
「俺、最初から、徳永さんのこと、『徳永さん』て呼んでたでしょ? だって、お仕事のことでしか会わない人だし、お金貸してくれてる人だし、それは普通だよね? だから、それがずっと続いてるんだと思う」
「………………うん」
いや、それは、直央くんが今そんなにがんばって思い出してくれなくても、俺もずっと分かってたことだよ。
そのときからずっと『徳永さん』て呼ばれてるけど、俺たちはもうそういう関係じゃなくて、恋人同士なんだから、下の名前で呼んでほしいな、ていう話だったんだけど…。
俺的には、結構思いの丈を最初から最後まで言ったつもりだったんだけど、直央くん的には、ようやく今、話のスタートラインに立ったところなんだろうか。
先が長い…。
「え、徳永さん? えっと…、何か違った? 俺」
「違わないんだけど、俺たち今は恋人同士じゃん? だったら、『徳永さん』て呼ぶの、何かよそよそしいじゃん? だから、下の名前で呼ばない? て話で…」
「あ、そういうこと!? え、こっ…恋人になったら、下の名前で呼んだほうがよかったの!?」
「いや、絶対にそうしなきゃいけないわけじゃないけど…」
直央くんは結構、何でも考えすぎちゃうというか、思い込んじゃうところがあるから、このままだと、今まで恋人として間違ってた! ガーン! てなっちゃいそうだから、それは訂正しておく。
てか、未だに『恋人』ていうことに対して、照れるのね。
「やっ…、でも、徳永さん、そう呼んでほしいんでしょ!? その、ここ恋人としてっ」
「まぁ……うん。少なくとも蓮沼よりは先に呼んでほしいかな」
「ッ…………」
何だかよく分からない、いろんな感情の入り混じった表情で、直央くんは動かなくなった。
でも、どんどん顔が赤くなってくところを見ると、もしかして今になって恥ずかしくなってきてる? さっきまで何でもないふうだったのは、意味が分かってなかったからか…。
「えへ…、えへへ…」
「直央くん?」
何か、直央くんの様子がおかしいんですけど…。
ちょっと飽和状態になっちゃった? 大丈夫?
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でも、純ちゃんはしょうがないとして、せめて蓮沼よりは先に、俺のことを名前で呼んでほしい…。
「何で徳永さんのことを『徳永さん』と呼ぶかについて、今思い出せるだけ思い出して考えたところによるとね、」
「え、う…うん…」
えっと…、俺としては、恋人なのに苗字のさん付けじゃ何かよそよそしいから、下の名前で呼んでほしいなぁ、くらいの気持ちで始めた話だったんだけど、直央くん、すごい真剣に、一生懸命考えてくれたのか、何かの論文発表か、会議か、みたいな感じになってる…。
「俺、最初から、徳永さんのこと、『徳永さん』て呼んでたでしょ? だって、お仕事のことでしか会わない人だし、お金貸してくれてる人だし、それは普通だよね? だから、それがずっと続いてるんだと思う」
「………………うん」
いや、それは、直央くんが今そんなにがんばって思い出してくれなくても、俺もずっと分かってたことだよ。
そのときからずっと『徳永さん』て呼ばれてるけど、俺たちはもうそういう関係じゃなくて、恋人同士なんだから、下の名前で呼んでほしいな、ていう話だったんだけど…。
俺的には、結構思いの丈を最初から最後まで言ったつもりだったんだけど、直央くん的には、ようやく今、話のスタートラインに立ったところなんだろうか。
先が長い…。
「え、徳永さん? えっと…、何か違った? 俺」
「違わないんだけど、俺たち今は恋人同士じゃん? だったら、『徳永さん』て呼ぶの、何かよそよそしいじゃん? だから、下の名前で呼ばない? て話で…」
「あ、そういうこと!? え、こっ…恋人になったら、下の名前で呼んだほうがよかったの!?」
「いや、絶対にそうしなきゃいけないわけじゃないけど…」
直央くんは結構、何でも考えすぎちゃうというか、思い込んじゃうところがあるから、このままだと、今まで恋人として間違ってた! ガーン! てなっちゃいそうだから、それは訂正しておく。
てか、未だに『恋人』ていうことに対して、照れるのね。
「やっ…、でも、徳永さん、そう呼んでほしいんでしょ!? その、ここ恋人としてっ」
「まぁ……うん。少なくとも蓮沼よりは先に呼んでほしいかな」
「ッ…………」
何だかよく分からない、いろんな感情の入り混じった表情で、直央くんは動かなくなった。
でも、どんどん顔が赤くなってくところを見ると、もしかして今になって恥ずかしくなってきてる? さっきまで何でもないふうだったのは、意味が分かってなかったからか…。
「えへ…、えへへ…」
「直央くん?」
何か、直央くんの様子がおかしいんですけど…。
ちょっと飽和状態になっちゃった? 大丈夫?
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