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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (61)
2014.03.30 Sun
「直央くんが出掛けるの、どこ行くのとか、いちいち言う必要はないけど、何かこう…ごまかされると、余計なこと考えちゃうじゃん?」
「それは…」
「ただでさえ、ここんとこずっと、直央くん、いつもと様子違ってたから」
「えぇっ!?」
いつもと様子違う、て…………俺、ずっと、いつもどおり作戦で行ってたのに、もしかして、ずっとバレバレだったの?
俺、徳永さんにチョコ上げたら喜んでくれるかな、て1人で浮かれてたけど、その間、徳永さんはずっとモヤモヤしてたんだろうか。
「何か事情があって、直央くんそう言ったのかな、て思うけど、直央くんに嘘つかれたのが悲しい…」
「……」
確かに俺が嘘ついたことに違いはなくて、そんなつもりじゃなかったけど、でも、徳永さんのこと、悲しませちゃった…。ホントは徳永さんのこと、喜ばせたかったのに。
てか、そもそも俺の作ったチョコだし、その時点で、喜ぶとかないよね。
蓮沼さんとか純子さんがいろいろ言うから、ついその気になってた。
「ゴメ…」
「ゴメンね、直央くん」
「えっ」
謝ろうと思ったら、徳永さんに先に謝られた。
何で徳永さんが謝るの? 意味分かんない。
俺が呆然としてたら、徳永さんに頭をポンポンて撫でられた。
「俺、直央くんのことになると、心狭くなっちゃうんだよ。ゴメンな、変なこと言って」
「…………」
「ご飯にしよっか」
それはホントにいつもの徳永さんみたいな感じで、何かうっかり騙されちゃいそうになるけど、いくら俺が鈍感でも分かる。徳永さん、ホントはまだ言いたいことあるのに、話、終わらせちゃったんだ…。
ずっと気にしてたみたいなのに、もういいの? どうでもよくなっちゃった?
「徳永さん…」
でも、徳永さんがそのほうがいいなら、俺も何でもないふうにしたほうがいいのかな。
これ以上、徳永さんに嫌な思い、させないほうがいいもんね。
けど、チョコどうしようかな。
今さら上げらんないよね…。
別に俺の作ったチョコだし、上げなくたって、そんなのどうでもいいけど、でも、純子さんと蓮沼さんにお世話になったのに、上げないとか、どうしよう…。
絶対に2人から、『どうだった?』て聞かれるよね。
上げなかったなんて言えないし、でも、上げてないのに上げたなんて言ったら、また嘘つくことになっちゃう…。
「直央くん?」
「あ、はい」
徳永さんに呼ばれて、俺は急いでキッチンに向かう。
ご飯にしなきゃ。
でも今日は純子さんの来ない日だから、俺の作ったご飯なの。ゴメンなさい。
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「それは…」
「ただでさえ、ここんとこずっと、直央くん、いつもと様子違ってたから」
「えぇっ!?」
いつもと様子違う、て…………俺、ずっと、いつもどおり作戦で行ってたのに、もしかして、ずっとバレバレだったの?
俺、徳永さんにチョコ上げたら喜んでくれるかな、て1人で浮かれてたけど、その間、徳永さんはずっとモヤモヤしてたんだろうか。
「何か事情があって、直央くんそう言ったのかな、て思うけど、直央くんに嘘つかれたのが悲しい…」
「……」
確かに俺が嘘ついたことに違いはなくて、そんなつもりじゃなかったけど、でも、徳永さんのこと、悲しませちゃった…。ホントは徳永さんのこと、喜ばせたかったのに。
てか、そもそも俺の作ったチョコだし、その時点で、喜ぶとかないよね。
蓮沼さんとか純子さんがいろいろ言うから、ついその気になってた。
「ゴメ…」
「ゴメンね、直央くん」
「えっ」
謝ろうと思ったら、徳永さんに先に謝られた。
何で徳永さんが謝るの? 意味分かんない。
俺が呆然としてたら、徳永さんに頭をポンポンて撫でられた。
「俺、直央くんのことになると、心狭くなっちゃうんだよ。ゴメンな、変なこと言って」
「…………」
「ご飯にしよっか」
それはホントにいつもの徳永さんみたいな感じで、何かうっかり騙されちゃいそうになるけど、いくら俺が鈍感でも分かる。徳永さん、ホントはまだ言いたいことあるのに、話、終わらせちゃったんだ…。
ずっと気にしてたみたいなのに、もういいの? どうでもよくなっちゃった?
「徳永さん…」
でも、徳永さんがそのほうがいいなら、俺も何でもないふうにしたほうがいいのかな。
これ以上、徳永さんに嫌な思い、させないほうがいいもんね。
けど、チョコどうしようかな。
今さら上げらんないよね…。
別に俺の作ったチョコだし、上げなくたって、そんなのどうでもいいけど、でも、純子さんと蓮沼さんにお世話になったのに、上げないとか、どうしよう…。
絶対に2人から、『どうだった?』て聞かれるよね。
上げなかったなんて言えないし、でも、上げてないのに上げたなんて言ったら、また嘘つくことになっちゃう…。
「直央くん?」
「あ、はい」
徳永さんに呼ばれて、俺は急いでキッチンに向かう。
ご飯にしなきゃ。
でも今日は純子さんの来ない日だから、俺の作ったご飯なの。ゴメンなさい。
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