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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (3)
2014.01.31 Fri
「えっと、純子さん…」
「あら、違いました? でも、仁さんにもチョコ、上げるんでしょう?」
「や…やっぱりそうなの??」
不思議だな。蓮沼さんが言っても、何言ってんの? としか思えなかったけど(ゴメンなさい…)、純子さんに言われると、そうするのが正解みたいに思えてくる。
「どうかされました?」
「…あのね、今日バイトでね、」
こうなったら、今日蓮沼さんに言われたこと、みんな話しちゃおう。
蓮沼さんに、バレンタインのチョコ、どんなの上げるの? て言われて、バレンタインのチョコて女の人から男の人に上げるものだと思ってたのに、それは日本だけのことだよ、とか言われて。
こういうイベントは欠かしちゃダメだよ、なんてことまで言われちゃった。
「確かに、バレンタインに女性から男性にチョコを贈るのは、日本だけの風習て言いますものねぇ」
「やっぱりそうなんだ…。でもここ日本だし、それでいいんじゃないの? 無理して外国のことしなくてもいいよね??」
別に、徳永さんにチョコを上げたくないわけじゃないんだけど。
男なのに、バレンタインにチョコ上げるなんて、何か変じゃないかなぁ、と思って。
「でも今は、逆チョコとか友チョコとかいろいろありますから、いいんじゃありません?」
「逆チョコ?」
「男性から女性にチョコを贈るんです。友チョコは、お友だち同士で送り合うんですよ」
「ふぅん」
でも、俺と徳永さんは男同士だから逆チョコにはなんないし、その…友だち、じゃないから…、友チョコにもなんないよね?
「あら、でも、自分チョコていうのもあるくらいですから、誰から誰に贈るなんて、今はあんまり関係ないかもしれませんよ?」
「じゃあ……俺は徳永さんに贈っても、変じゃない?」
「喜ばれるかと」
そっかぁ。
変じゃないなら、贈ることにしようかな。
「けれど、どんなチョコを贈るか、悩まれますね」
「んー…」
コンビニでも売るくらいだから、スーパーとか、もっとおっきいお店に行けば、いろいろたくさん売ってるはずだ。
でも、蓮沼さんも『コンビニのチョコてわけにはいかない』て言ってたし、純子さんも、どんなの贈るか悩む、なんて言ってるから、そう簡単に決められるもんじゃないのかな。
そりゃそうだよね。
徳永さんはあんまり甘いものを食べるほうじゃないけど、セレブだし、食べるとすれば、高いヤツの気がする。
高いチョコてどんくらいか分かんないけど、徳永さんは、俺がすっごくビックリするような値段のものを、普通に使ったり食べたりしてるから、世の中にはうんと高いチョコがあるのかもしれない。
困ったな。俺は一応貯金してるけど、それで足りるんだろうか。
いや、さすがにいくら高くても、チョコだ。足りるとは思うけど、そんな調子でお金を使ってたら、あっという間になくなってしまいそうで怖い。俺の収入は、コンビニのバイトだけだし。
「直央さん、なら、手作りはどうですか?」
「ふぇ?」
俺がよっぽど変な顔をしていたのか、純子さんは困ったような、でもちょっとおかしそうな顔で声を掛けて来た。
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「あら、違いました? でも、仁さんにもチョコ、上げるんでしょう?」
「や…やっぱりそうなの??」
不思議だな。蓮沼さんが言っても、何言ってんの? としか思えなかったけど(ゴメンなさい…)、純子さんに言われると、そうするのが正解みたいに思えてくる。
「どうかされました?」
「…あのね、今日バイトでね、」
こうなったら、今日蓮沼さんに言われたこと、みんな話しちゃおう。
蓮沼さんに、バレンタインのチョコ、どんなの上げるの? て言われて、バレンタインのチョコて女の人から男の人に上げるものだと思ってたのに、それは日本だけのことだよ、とか言われて。
こういうイベントは欠かしちゃダメだよ、なんてことまで言われちゃった。
「確かに、バレンタインに女性から男性にチョコを贈るのは、日本だけの風習て言いますものねぇ」
「やっぱりそうなんだ…。でもここ日本だし、それでいいんじゃないの? 無理して外国のことしなくてもいいよね??」
別に、徳永さんにチョコを上げたくないわけじゃないんだけど。
男なのに、バレンタインにチョコ上げるなんて、何か変じゃないかなぁ、と思って。
「でも今は、逆チョコとか友チョコとかいろいろありますから、いいんじゃありません?」
「逆チョコ?」
「男性から女性にチョコを贈るんです。友チョコは、お友だち同士で送り合うんですよ」
「ふぅん」
でも、俺と徳永さんは男同士だから逆チョコにはなんないし、その…友だち、じゃないから…、友チョコにもなんないよね?
「あら、でも、自分チョコていうのもあるくらいですから、誰から誰に贈るなんて、今はあんまり関係ないかもしれませんよ?」
「じゃあ……俺は徳永さんに贈っても、変じゃない?」
「喜ばれるかと」
そっかぁ。
変じゃないなら、贈ることにしようかな。
「けれど、どんなチョコを贈るか、悩まれますね」
「んー…」
コンビニでも売るくらいだから、スーパーとか、もっとおっきいお店に行けば、いろいろたくさん売ってるはずだ。
でも、蓮沼さんも『コンビニのチョコてわけにはいかない』て言ってたし、純子さんも、どんなの贈るか悩む、なんて言ってるから、そう簡単に決められるもんじゃないのかな。
そりゃそうだよね。
徳永さんはあんまり甘いものを食べるほうじゃないけど、セレブだし、食べるとすれば、高いヤツの気がする。
高いチョコてどんくらいか分かんないけど、徳永さんは、俺がすっごくビックリするような値段のものを、普通に使ったり食べたりしてるから、世の中にはうんと高いチョコがあるのかもしれない。
困ったな。俺は一応貯金してるけど、それで足りるんだろうか。
いや、さすがにいくら高くても、チョコだ。足りるとは思うけど、そんな調子でお金を使ってたら、あっという間になくなってしまいそうで怖い。俺の収入は、コンビニのバイトだけだし。
「直央さん、なら、手作りはどうですか?」
「ふぇ?」
俺がよっぽど変な顔をしていたのか、純子さんは困ったような、でもちょっとおかしそうな顔で声を掛けて来た。
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