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もしかしたら君は天使かもしれない。 (14)
2013.09.15 Sun
「さっき言ったでしょ? お代官様ごっこしよ? て」
「バッ…」
そういえば確かに真大は、さっきそんなことを言っていたっけ。
でも、あのときもそんなのただの冗談だと思っていたし、だからこそ、そんな他愛もないこと、帰ってくるまでの間に忘れていた――――けれど。
「じゃあ行っくよぉ~」
「ちょっ待て待て真大!」
「翔真くん、ちゃんと『あ~れ~』て言ってね」
「うわっ」
帯の結び目を解いた真大は、ニッコリと笑うと、翔真が止めるのも聞かず、帯の端を掴んでグイッと引っ張った。
翔真はもちろん、お代官様ごっこなんかするつもりはなかったけれど、帯を引っ張られた勢いで、体がクルッと一回転して、そのままベッドに倒れ込んでしまった。
「って~…」
「もぉ~翔真くんてば大胆なんだからぁ~!」
「バカかっ」
「えへへ」
それっぽい悲鳴も、『おやめください、お代官様』と許しを請うことも出来ないまま、ベッドに突っ伏した翔真に、真大が気の抜けるようなことを言ってくる。
でも、無邪気に笑いながら、翔真の上に被さるようにベッドに乗ってくる真大を見ていると、怒るのがバカバカしくなるというか、何だかいろいろどうでもよくなってくる。
「でもさ、やっぱ浴衣てエロいよね。特に脱ぎ掛け」」
「変態か」
「だって何かいつもと感じ違うし…………て、ちょっ待って」
言いながら翔真に伸し掛かろうとした真大が、首を振りながらベッドから降りた。
「どうした?」
「何か……足が…。ちょっと待って翔真くん」
何があったのかと翔真が少し体を起こして見遣れば、真大は半笑いで、自分の浴衣の帯に手を掛けている。
足が…と言ったが、真大は別にケガなどしていなかったはずだから、もしかして、今日1日、慣れない草履を履いていたせいで、何かあったのだろうか。
それにしては、真大は足を気にしたふうもなく、浴衣を脱いでいるのだが…。
「真大?」
「やっぱダメだ、浴衣。足が……開かない」
「は?」
ベッドに乗ったはいいものの、浴衣は巻き付けるようにして着ているから、足が思うように開かず、どうにもならなくなったらしい。道理で苦笑いしているわけだ。
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「バッ…」
そういえば確かに真大は、さっきそんなことを言っていたっけ。
でも、あのときもそんなのただの冗談だと思っていたし、だからこそ、そんな他愛もないこと、帰ってくるまでの間に忘れていた――――けれど。
「じゃあ行っくよぉ~」
「ちょっ待て待て真大!」
「翔真くん、ちゃんと『あ~れ~』て言ってね」
「うわっ」
帯の結び目を解いた真大は、ニッコリと笑うと、翔真が止めるのも聞かず、帯の端を掴んでグイッと引っ張った。
翔真はもちろん、お代官様ごっこなんかするつもりはなかったけれど、帯を引っ張られた勢いで、体がクルッと一回転して、そのままベッドに倒れ込んでしまった。
「って~…」
「もぉ~翔真くんてば大胆なんだからぁ~!」
「バカかっ」
「えへへ」
それっぽい悲鳴も、『おやめください、お代官様』と許しを請うことも出来ないまま、ベッドに突っ伏した翔真に、真大が気の抜けるようなことを言ってくる。
でも、無邪気に笑いながら、翔真の上に被さるようにベッドに乗ってくる真大を見ていると、怒るのがバカバカしくなるというか、何だかいろいろどうでもよくなってくる。
「でもさ、やっぱ浴衣てエロいよね。特に脱ぎ掛け」」
「変態か」
「だって何かいつもと感じ違うし…………て、ちょっ待って」
言いながら翔真に伸し掛かろうとした真大が、首を振りながらベッドから降りた。
「どうした?」
「何か……足が…。ちょっと待って翔真くん」
何があったのかと翔真が少し体を起こして見遣れば、真大は半笑いで、自分の浴衣の帯に手を掛けている。
足が…と言ったが、真大は別にケガなどしていなかったはずだから、もしかして、今日1日、慣れない草履を履いていたせいで、何かあったのだろうか。
それにしては、真大は足を気にしたふうもなく、浴衣を脱いでいるのだが…。
「真大?」
「やっぱダメだ、浴衣。足が……開かない」
「は?」
ベッドに乗ったはいいものの、浴衣は巻き付けるようにして着ているから、足が思うように開かず、どうにもならなくなったらしい。道理で苦笑いしているわけだ。
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