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キャラメル・シュガーの王子様 (3)
2013.08.18 Sun
「愛菜ちゃんたちも食べないかなぁ」
「あの、むっちゃん…」
いつの間にか流されていたけれど、このままではマズイと翔真は気を取り直したが、睦月は、何人になったっけ? と、また一から人数を数え始めていて…………もう今さら止められない感じがする…。
「あ、いた! 睦月!」
「亮」
翔真がほとほと困り果てていたら、通路の陰から亮が姿を現した。
この2人も一緒に来ていたらしい。
「亮、見て見て、バケツプリン!」
「はぁ? 筆箱は? 筆箱買いに来たんでしょ? どれにするか決めたの?」
「まだ探してない」
「ちょっ」
そういえば昨日、最後の授業を受けるときになって、筆箱がない! と睦月が騒いでいたっけ。
その前にいた教室に戻って探してみたものの見つからず、探すのが面倒になったからか、睦月はあっさりと諦めて、新しいのを買うとか言っていたのだ。
それで今日は、亮と2人で買い物に来ていたのだろうが、睦月は当初の目的である筆箱を探すよりも先に、このバケツプリンのキットを見つけて、心を奪われてしまったようだ。
「でね、これね、20個分のプリン作れるの。バケツプリン。でね、でね、俺と亮と、ショウちゃんと、カズちゃんと、潤くんと、」
「ちょちょちょちょちょ睦月、待って! 何、何そのメンバー!」
「え…」
先ほどまでの翔真との会話で、睦月の中ではもう、バケツプリンパーティーを開催することは決定事項になっていて、なおかつメンバーも大体決まったから、後はそれを亮に報告するだけの状態だったのだ。
けれど亮にしたら、筆箱を買いに来たはずの睦月が、まだそれを探していない上に、いきなりバケツプリンの話を始めるから、まったく以って意味が分からない。
「バケツプリンするの…」
「えっ…。バケツ……プリン…?」
突然そんなことを言われたのだから、亮の反応は決して不正解ではないのだが、睦月は、亮が思ったほど乗り気でなかったことがショックだったのか、テンションがガタ落ちしてしまった。
それを含めて、亮はまだ状況がまったく飲み込めず、助けを求めるように翔真と真大を見た。
「何かむっちゃん、それでバケツプリン作って、みんなで食いたいんだって」
仕方なく翔真は、これまでのやり取りで分かっていることを、掻い摘んで亮に教えてやる。
真大は、微妙な顔で口元を引き攣らせながら、笑っているだけだ。
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「あの、むっちゃん…」
いつの間にか流されていたけれど、このままではマズイと翔真は気を取り直したが、睦月は、何人になったっけ? と、また一から人数を数え始めていて…………もう今さら止められない感じがする…。
「あ、いた! 睦月!」
「亮」
翔真がほとほと困り果てていたら、通路の陰から亮が姿を現した。
この2人も一緒に来ていたらしい。
「亮、見て見て、バケツプリン!」
「はぁ? 筆箱は? 筆箱買いに来たんでしょ? どれにするか決めたの?」
「まだ探してない」
「ちょっ」
そういえば昨日、最後の授業を受けるときになって、筆箱がない! と睦月が騒いでいたっけ。
その前にいた教室に戻って探してみたものの見つからず、探すのが面倒になったからか、睦月はあっさりと諦めて、新しいのを買うとか言っていたのだ。
それで今日は、亮と2人で買い物に来ていたのだろうが、睦月は当初の目的である筆箱を探すよりも先に、このバケツプリンのキットを見つけて、心を奪われてしまったようだ。
「でね、これね、20個分のプリン作れるの。バケツプリン。でね、でね、俺と亮と、ショウちゃんと、カズちゃんと、潤くんと、」
「ちょちょちょちょちょ睦月、待って! 何、何そのメンバー!」
「え…」
先ほどまでの翔真との会話で、睦月の中ではもう、バケツプリンパーティーを開催することは決定事項になっていて、なおかつメンバーも大体決まったから、後はそれを亮に報告するだけの状態だったのだ。
けれど亮にしたら、筆箱を買いに来たはずの睦月が、まだそれを探していない上に、いきなりバケツプリンの話を始めるから、まったく以って意味が分からない。
「バケツプリンするの…」
「えっ…。バケツ……プリン…?」
突然そんなことを言われたのだから、亮の反応は決して不正解ではないのだが、睦月は、亮が思ったほど乗り気でなかったことがショックだったのか、テンションがガタ落ちしてしまった。
それを含めて、亮はまだ状況がまったく飲み込めず、助けを求めるように翔真と真大を見た。
「何かむっちゃん、それでバケツプリン作って、みんなで食いたいんだって」
仕方なく翔真は、これまでのやり取りで分かっていることを、掻い摘んで亮に教えてやる。
真大は、微妙な顔で口元を引き攣らせながら、笑っているだけだ。
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