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絶望ルーレット (12)
2013.07.13 Sat
「ったく…」
無駄にビビらせやがって。
でも、先生の格好がさっきと変わってなくて、スマホがここに落ちてる、てことは、もともとこのスマホはテーブルに上がってたとかじゃなくて、先生が手に持っていたということだろう。
で、寝てるうちに、手の力が抜けちゃって、落っこちた…………何で手に持ったままだったのかは、深く考えないようにしよう…。
「あ…」
先生のことは嫌だけど、スマホ落っことしたの見つけといて、そのままほったらかすのも何だから、テーブルの上にでも置いといてやろうと思って、それを拾い上げたんだけど。
ふと、思った。
今の隙に、俺のメイド写真、削除しちゃえばよくね?
先生は寝ちゃってるし、有沢さんは向こうの部屋だ。
人のスマホを勝手に構うのはちょっと気が引けるけど、でも自分が写ってる写真を削除するだけで、何も悪いことをするわけじゃない。よし、そうしよう。
先生は、さっき俺が有沢さんとあれだけ言い合ってても起きなかったんだから、多分今だって起きないだろうけど、それでも静かに慎重にスマホの電源を入れる。
パターンロック…!
いや、俺もパターンロック使ってるから、先生がそうしてたって不思議じゃないし、予想外でもないんだけど、いざ目の当たりにすると、ちょっとショック。
指の跡とかで、分かんないかな。
「…………」
ダメだ、分かんねぇっ…!
すっごいキレイに…てほどじゃないけど、指の跡が分かんない程度には画面が拭かれてて、読み取れない。
「はぁっ…」
何で最初、メイドの写真、撮らせちゃったんだろうなぁ…。
でもあのときは、まさかこんなに先生んちに来るはめになるとは思わなかったしなぁ…。
「ご飯出来た~?」
「うわっ!」
ガックリしてたところに急に声を掛けられて、屈んでた俺は、ビビった拍子に尻もちを突いてしまった。あっぶねー、先生のスマホ、放り投げるトコだった。
「なっ…何ですかっ!?」
声は有沢さんで、慌てて辺りを見回したら、一応さっきの『半径10m以内には近寄らないで』という俺との約束は果たそうとしているのか、キッチンには入らず、入口のところから顔を覗かせていた。
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無駄にビビらせやがって。
でも、先生の格好がさっきと変わってなくて、スマホがここに落ちてる、てことは、もともとこのスマホはテーブルに上がってたとかじゃなくて、先生が手に持っていたということだろう。
で、寝てるうちに、手の力が抜けちゃって、落っこちた…………何で手に持ったままだったのかは、深く考えないようにしよう…。
「あ…」
先生のことは嫌だけど、スマホ落っことしたの見つけといて、そのままほったらかすのも何だから、テーブルの上にでも置いといてやろうと思って、それを拾い上げたんだけど。
ふと、思った。
今の隙に、俺のメイド写真、削除しちゃえばよくね?
先生は寝ちゃってるし、有沢さんは向こうの部屋だ。
人のスマホを勝手に構うのはちょっと気が引けるけど、でも自分が写ってる写真を削除するだけで、何も悪いことをするわけじゃない。よし、そうしよう。
先生は、さっき俺が有沢さんとあれだけ言い合ってても起きなかったんだから、多分今だって起きないだろうけど、それでも静かに慎重にスマホの電源を入れる。
パターンロック…!
いや、俺もパターンロック使ってるから、先生がそうしてたって不思議じゃないし、予想外でもないんだけど、いざ目の当たりにすると、ちょっとショック。
指の跡とかで、分かんないかな。
「…………」
ダメだ、分かんねぇっ…!
すっごいキレイに…てほどじゃないけど、指の跡が分かんない程度には画面が拭かれてて、読み取れない。
「はぁっ…」
何で最初、メイドの写真、撮らせちゃったんだろうなぁ…。
でもあのときは、まさかこんなに先生んちに来るはめになるとは思わなかったしなぁ…。
「ご飯出来た~?」
「うわっ!」
ガックリしてたところに急に声を掛けられて、屈んでた俺は、ビビった拍子に尻もちを突いてしまった。あっぶねー、先生のスマホ、放り投げるトコだった。
「なっ…何ですかっ!?」
声は有沢さんで、慌てて辺りを見回したら、一応さっきの『半径10m以内には近寄らないで』という俺との約束は果たそうとしているのか、キッチンには入らず、入口のところから顔を覗かせていた。
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