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世界の危機を救うヒーローにはなれない (5)
2013.06.10 Mon
「マナくん、何か用事あるの? 都合悪い?」
「そうじゃないですけどっ、でも俺が来なくたって、どうにでもなるでしょっ…?」
もう俺は頼れないと思ったのか、マナくんは俺じゃなくて、直接ミキくんと対決しようとしてる。
でも別に、用事はないとか、そんなの正直に言わなくたって、適当に言って断っちゃえばいいのに。そう出来ない性格なのかな。なのに俺、こんなこと言っちゃって…………悪い大人だなぁ。
「でもマナくんに来てほしい~。俺、マナくんのご飯食べたいの」
「それはっ…」
焦ってるマナくんの腕に纏わり付ながら、ミキくんは、下からその顔を覗き込んでる。
あ、ミキくんのその仕草、完全に計算だな。うーん…、いい大人がかわい子ぶってもなぁ…。
「お願ぁ~い」
「ど…どうしても、来ないとダメ、ですか…?」
あらら。かわい子ぶってるミキくん、俺的にはかなりの萎えポイントだったんだけど、マナくんには効果あったのかな。何か流され掛けてる。
押しに弱いというか……絆されやすいのかな。子犬とか捨てられてたら、絶対に放っておけないタイプだな。
「ね、マナくん、いいでしょ~?」
「でも…」
ピンクのセーラー服を手にしたミキくんが、懸命に『お願いビーム』を放出してる。何か…すっごい分かりやすい、ぶりっこキャラのアイドルみたいで、ちょっとキモい。
でも、マナくん、心は揺れ動いてるみたいだけど、なかなかすんなり『うん』とは言ってくれない。俺にはその原因、分かってるけど、果たしてミキくんは気付くんだろうか。
「ねぇねぇ、ミキくん」
「あぁん?」
ミキくんじゃ、きっと一生掛かっても分からないだろうな、て思って声を掛けたら、思い切り睨まれた(だから、俺に対する態度…!)。
でも俺は優しいから、教えてあげるよ。
「あのさぁミキくん。多分マナくんは、来週来たら、またそのセーラー服を着させられそうになるんじゃないかと思って、答えを渋ってるんだと思うよ?」
「え、」
まぁ、マナくんが嫌がってる理由はそれだけじゃないだろうけど、とりあえず来週来ることを渋る原因の1つではある。
一応今は、もういい加減にする、てことにはなって、そのセーラー服を着るよう迫らせることはなくなったけど、それが来週まで有効とは限らないからね。
しかも来週は、ミキくんと2人きりなわけだし。
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「そうじゃないですけどっ、でも俺が来なくたって、どうにでもなるでしょっ…?」
もう俺は頼れないと思ったのか、マナくんは俺じゃなくて、直接ミキくんと対決しようとしてる。
でも別に、用事はないとか、そんなの正直に言わなくたって、適当に言って断っちゃえばいいのに。そう出来ない性格なのかな。なのに俺、こんなこと言っちゃって…………悪い大人だなぁ。
「でもマナくんに来てほしい~。俺、マナくんのご飯食べたいの」
「それはっ…」
焦ってるマナくんの腕に纏わり付ながら、ミキくんは、下からその顔を覗き込んでる。
あ、ミキくんのその仕草、完全に計算だな。うーん…、いい大人がかわい子ぶってもなぁ…。
「お願ぁ~い」
「ど…どうしても、来ないとダメ、ですか…?」
あらら。かわい子ぶってるミキくん、俺的にはかなりの萎えポイントだったんだけど、マナくんには効果あったのかな。何か流され掛けてる。
押しに弱いというか……絆されやすいのかな。子犬とか捨てられてたら、絶対に放っておけないタイプだな。
「ね、マナくん、いいでしょ~?」
「でも…」
ピンクのセーラー服を手にしたミキくんが、懸命に『お願いビーム』を放出してる。何か…すっごい分かりやすい、ぶりっこキャラのアイドルみたいで、ちょっとキモい。
でも、マナくん、心は揺れ動いてるみたいだけど、なかなかすんなり『うん』とは言ってくれない。俺にはその原因、分かってるけど、果たしてミキくんは気付くんだろうか。
「ねぇねぇ、ミキくん」
「あぁん?」
ミキくんじゃ、きっと一生掛かっても分からないだろうな、て思って声を掛けたら、思い切り睨まれた(だから、俺に対する態度…!)。
でも俺は優しいから、教えてあげるよ。
「あのさぁミキくん。多分マナくんは、来週来たら、またそのセーラー服を着させられそうになるんじゃないかと思って、答えを渋ってるんだと思うよ?」
「え、」
まぁ、マナくんが嫌がってる理由はそれだけじゃないだろうけど、とりあえず来週来ることを渋る原因の1つではある。
一応今は、もういい加減にする、てことにはなって、そのセーラー服を着るよう迫らせることはなくなったけど、それが来週まで有効とは限らないからね。
しかも来週は、ミキくんと2人きりなわけだし。
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