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パニエの下の誘惑 (12)
2013.05.25 Sat
「森下、また出張行かないかな。1か月くらい」
「何言ってるんすか」
1か月も家を空けてくれだなんて、いなくてもいいと言っているようなものだ。
こんな変人で変態な人と一緒に暮らしてる上に、食事の世話までしてやってるなんて、森下さん、絶対にいい人に決まってるのに、よくそんなことが言えるよな。
「だって、そうしたら、マナくんのご飯が毎日食べられる…」
「そんなこと言って、森下さんに愛想尽かされちゃったとしても、俺、知りませんからね」
「…ぬ。でもまぁそうだよなぁ。森下がいなくなっちゃうと、同居してくれる別のセフレ探さなきゃなんないし、それは面倒くせぇよなぁ」
「ッ、、、」
そう言って先生はテーブルにベチャッと突っ伏したけど、俺はその言葉に、先生がホモだってことを思い出して、言葉を詰まらせた。
人の性癖に何か言うつもりもないし、偏見もないんだけど、セフレだっていう森下さんがいなくなったら、先生、欲求不満が高じて、何かしてくるんじゃないかと、不安を覚える。
さっき気付いたストーカー疑惑も払拭し切れてないし。
「アイツさぁ、いろいろウゼェんだけど、セックスはうまいんだよねー、ムカつくことに」
「ますます知りませんよ、そんなことっ…」
別に俺だって童貞じゃないし、こういう話題で恥ずかしがる年でもないんだけど、ペラペラと喋る先生に、ちょっと焦る。
大体、何でセックスがうまくてムカつくんだ。男としてのプライドか? いや、それ以前に、何で先生は、女子高生が恋バナを語り合うみたいな感じで、俺に話してくるんだ?
「はぁ~…、セックスがうまくて、俺の言うことを何でも聞いてくれる男、いないかなぁ…」
「絶対にいませんよ、そんな人」
とんでもない理想を言ってのける先生に、俺は力いっぱい否定してやった。少なくとも、先生のその壮大な理想に適う相手は、今のところ森下さんしかいないと思う。
というか、別に本当に森下さんがいなくなっちゃうわけじゃないのに、どうして他の誰かを探そうとしているんだ、この人は。
「先生、別に森下さんのこと、嫌いなわけじゃないんでしょう? だったら今のままでいいじゃないですか。いなくなったら困るんでしょ?」
「んー、まぁ下半身的には」
「……」
ねぇ森下さん。
会ったことない俺が言うのも何だけど、完全に『都合のいい男』になってないですか? セフレてこんなもんなの? 大人の事情は、俺にはよく分かんない。
「んふ。森下の次の出張が楽しみだなぁ~」
無邪気に笑う先生を横目に、俺は冷めたオムライスの最後の一口を口に運んだ。
パニエの下の誘惑
「あ、今度は先生と生徒ごっこね」
「ごっこも何も…」
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「何言ってるんすか」
1か月も家を空けてくれだなんて、いなくてもいいと言っているようなものだ。
こんな変人で変態な人と一緒に暮らしてる上に、食事の世話までしてやってるなんて、森下さん、絶対にいい人に決まってるのに、よくそんなことが言えるよな。
「だって、そうしたら、マナくんのご飯が毎日食べられる…」
「そんなこと言って、森下さんに愛想尽かされちゃったとしても、俺、知りませんからね」
「…ぬ。でもまぁそうだよなぁ。森下がいなくなっちゃうと、同居してくれる別のセフレ探さなきゃなんないし、それは面倒くせぇよなぁ」
「ッ、、、」
そう言って先生はテーブルにベチャッと突っ伏したけど、俺はその言葉に、先生がホモだってことを思い出して、言葉を詰まらせた。
人の性癖に何か言うつもりもないし、偏見もないんだけど、セフレだっていう森下さんがいなくなったら、先生、欲求不満が高じて、何かしてくるんじゃないかと、不安を覚える。
さっき気付いたストーカー疑惑も払拭し切れてないし。
「アイツさぁ、いろいろウゼェんだけど、セックスはうまいんだよねー、ムカつくことに」
「ますます知りませんよ、そんなことっ…」
別に俺だって童貞じゃないし、こういう話題で恥ずかしがる年でもないんだけど、ペラペラと喋る先生に、ちょっと焦る。
大体、何でセックスがうまくてムカつくんだ。男としてのプライドか? いや、それ以前に、何で先生は、女子高生が恋バナを語り合うみたいな感じで、俺に話してくるんだ?
「はぁ~…、セックスがうまくて、俺の言うことを何でも聞いてくれる男、いないかなぁ…」
「絶対にいませんよ、そんな人」
とんでもない理想を言ってのける先生に、俺は力いっぱい否定してやった。少なくとも、先生のその壮大な理想に適う相手は、今のところ森下さんしかいないと思う。
というか、別に本当に森下さんがいなくなっちゃうわけじゃないのに、どうして他の誰かを探そうとしているんだ、この人は。
「先生、別に森下さんのこと、嫌いなわけじゃないんでしょう? だったら今のままでいいじゃないですか。いなくなったら困るんでしょ?」
「んー、まぁ下半身的には」
「……」
ねぇ森下さん。
会ったことない俺が言うのも何だけど、完全に『都合のいい男』になってないですか? セフレてこんなもんなの? 大人の事情は、俺にはよく分かんない。
「んふ。森下の次の出張が楽しみだなぁ~」
無邪気に笑う先生を横目に、俺は冷めたオムライスの最後の一口を口に運んだ。
パニエの下の誘惑
「あ、今度は先生と生徒ごっこね」
「ごっこも何も…」
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ちよ ⇒
ご主人様とメイドさんごっこ 終了~!?
先生、マナくんと一緒にいられるなら、
森下さんのことどうにかしちゃいそう!? ( ; ゜Д゜)
でも、森下さんだってかなりの強者だと思います…。
逞しい何かを秘めていそうです。(*´∀`)
今回のメイドさんごっこは、
先生とマナくんとの秘密なのか!?
それとも、どなたかに報告しちゃうのか!?
マナくんの受難は、まだまだ続きそうですね…
先生、マナくんと一緒にいられるなら、
森下さんのことどうにかしちゃいそう!? ( ; ゜Д゜)
でも、森下さんだってかなりの強者だと思います…。
逞しい何かを秘めていそうです。(*´∀`)
今回のメイドさんごっこは、
先生とマナくんとの秘密なのか!?
それとも、どなたかに報告しちゃうのか!?
マナくんの受難は、まだまだ続きそうですね…
- |2013.05.25
- |Sat
- |09:53
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
自分の欲望のためなら、手段を選ばない三木本先生。
森下さんの立場、危うし!?
> でも、森下さんだってかなりの強者だと思います…。
> 逞しい何かを秘めていそうです。(*´∀`)
ですよね~。
でなきゃ、セクフレとはいえ、あの三木本先生と一緒に暮らしたりなんかしませんです。
しかも、尻に敷かれてるだけではないところが、森下さんなのです。
災難なのは、マナくんだけ…という気もしませんが(^_^;)
マナくんのリベンジの日は来るのでしょうか!?
コメントありがとうございました!
森下さんの立場、危うし!?
> でも、森下さんだってかなりの強者だと思います…。
> 逞しい何かを秘めていそうです。(*´∀`)
ですよね~。
でなきゃ、セクフレとはいえ、あの三木本先生と一緒に暮らしたりなんかしませんです。
しかも、尻に敷かれてるだけではないところが、森下さんなのです。
災難なのは、マナくんだけ…という気もしませんが(^_^;)
マナくんのリベンジの日は来るのでしょうか!?
コメントありがとうございました!
- |2013.05.25
- |Sat
- |21:51
- |URL
- |EDIT|