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手がいつも冷たいところ (4)
2013.04.01 Mon
睦月の買い物は、基本的には機能と値段重視……費用対効果なんて言葉は知らないだろうが、機能がよければ多少高くても買うけれど、そうでなければ安いもの、といった具合で、デザインとかは二の次なのだ。
そして今、近い店を希望するのは、寒いから早く暖かいところに行きたい、ということなのだろう。
「睦月てさぁ、ホント寒がりだよな。そこまでてすごくない?」
「すごいでしょっ!」
「いや、別に褒めたわけじゃねぇけど」
動いていないと寒いと思っているのか、わざとバタバタ歩きながら、睦月がいつにもなく亮に引っ付いてくる。
こんなふうにかわいく寄り添ってくれるのなら、睦月には悪いけれど、毎日寒くたっていいのに、とか思う。
「もうさ、俺さ、手袋してたって手冷たいのに、ホントどうしようっ」
「早く手袋買えばいいんだよ」
「早く買おう!」
早く早く! と、しかし急いで先に行くのではなく、睦月は亮の隣を離れない。
そして、自分の手の甲を、亮の手の甲にくっ付けてくる。
「…何?」
「何が?」
絶対に偶然ではないだろうと思って睦月を見たら、何となく惚けられた。
これで本当に偶然だったら、亮はかなりの自意識過剰てことになってしまうけれど、素知らぬ顔で手の甲を当ててくる睦月は、絶対に確信犯だ。
「…睦月さん」
「何ですか」
「手が冷たいんですけど」
「気のせいじゃないっすか? うわっ」
ニヤニヤしながら、なおも手の甲を当て続ける睦月に、亮は仕返しとばかりに、その指先を握った。…ホントに睦月の手、冷たい。
「ちょちょちょ、亮っ…!」
先にいたずらを仕掛けて来たのは睦月のほうなのに、手を繋ぐみたいな形になったのが恥ずかしいのか、睦月は慌てて解こうとするけれど、亮はそれを許さず、自分のほうに引き寄せた。
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そして今、近い店を希望するのは、寒いから早く暖かいところに行きたい、ということなのだろう。
「睦月てさぁ、ホント寒がりだよな。そこまでてすごくない?」
「すごいでしょっ!」
「いや、別に褒めたわけじゃねぇけど」
動いていないと寒いと思っているのか、わざとバタバタ歩きながら、睦月がいつにもなく亮に引っ付いてくる。
こんなふうにかわいく寄り添ってくれるのなら、睦月には悪いけれど、毎日寒くたっていいのに、とか思う。
「もうさ、俺さ、手袋してたって手冷たいのに、ホントどうしようっ」
「早く手袋買えばいいんだよ」
「早く買おう!」
早く早く! と、しかし急いで先に行くのではなく、睦月は亮の隣を離れない。
そして、自分の手の甲を、亮の手の甲にくっ付けてくる。
「…何?」
「何が?」
絶対に偶然ではないだろうと思って睦月を見たら、何となく惚けられた。
これで本当に偶然だったら、亮はかなりの自意識過剰てことになってしまうけれど、素知らぬ顔で手の甲を当ててくる睦月は、絶対に確信犯だ。
「…睦月さん」
「何ですか」
「手が冷たいんですけど」
「気のせいじゃないっすか? うわっ」
ニヤニヤしながら、なおも手の甲を当て続ける睦月に、亮は仕返しとばかりに、その指先を握った。…ホントに睦月の手、冷たい。
「ちょちょちょ、亮っ…!」
先にいたずらを仕掛けて来たのは睦月のほうなのに、手を繋ぐみたいな形になったのが恥ずかしいのか、睦月は慌てて解こうとするけれど、亮はそれを許さず、自分のほうに引き寄せた。
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