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7. 空気と言うには濃いけれど、 (前編)
2008.06.30 Mon
前に水ようかん持って家に来たときの、あの大荷物は店に置かせてもらってるらしく、今晩の哲也は小振りなバッグ1つ持っているだけだった。
「哲也、水ようかん食う?」
「え…」
冷蔵庫を開けながら、ソファにちょこんとしてる哲也を振り返れば、驚いたような、困ったような視線とぶつかった。
「何でそんな顔すんだよ。お前が30個も持ってきたんだぞ」
「いや、そうじゃなくて! だってメシ食ったばっかりだもん、そんなに食べられない!」
「小食だなぁ。そんなんだったら大きくなれないぞ?」
「うっさい、ボケェ! ホントはもっとおっきくなるはずだったんだ!!」
哲也は、まるで子犬みたいにキャンキャンと噛み付いてくるから、おかしくなって笑い出せば、「何笑ってんだよっ! 俺、怒ってんだぞ!?」ってムキになって、もっとおかしくなる。
「貴久のアホ!」
「誰がアホだよ、天使のように優しいこの俺様に。何なら今からここ出てってもいいんだけど?」
「わっ! それは困る! ゴメンなさい!」
ほんの冗談なのに、いちいち反応してくる哲也が、ホントおもろい。
あーダメだ。コイツ、ツボだ。
「なら俺、水ようかん食ってるし、先風呂入ったら? 風呂、そこだから」
「貴久、まだ食うの!?」
「別に水ようかんの1個や2個くらい食える」
「ほぇ~~~」
何とも言えない間の抜けた声を出してから、哲也は、「じゃあ、お言葉に甘えて…」とか言いながら、カバンを抱えて風呂場に向かった…………ら、すぐに部屋のほうに戻って来た。
「何?」
水ようかんを食べる手を止めて顔を上げると、眉をハの字に下げて、ものすごく情けない顔をした哲也が突っ立っていた。
「哲也、水ようかん食う?」
「え…」
冷蔵庫を開けながら、ソファにちょこんとしてる哲也を振り返れば、驚いたような、困ったような視線とぶつかった。
「何でそんな顔すんだよ。お前が30個も持ってきたんだぞ」
「いや、そうじゃなくて! だってメシ食ったばっかりだもん、そんなに食べられない!」
「小食だなぁ。そんなんだったら大きくなれないぞ?」
「うっさい、ボケェ! ホントはもっとおっきくなるはずだったんだ!!」
哲也は、まるで子犬みたいにキャンキャンと噛み付いてくるから、おかしくなって笑い出せば、「何笑ってんだよっ! 俺、怒ってんだぞ!?」ってムキになって、もっとおかしくなる。
「貴久のアホ!」
「誰がアホだよ、天使のように優しいこの俺様に。何なら今からここ出てってもいいんだけど?」
「わっ! それは困る! ゴメンなさい!」
ほんの冗談なのに、いちいち反応してくる哲也が、ホントおもろい。
あーダメだ。コイツ、ツボだ。
「なら俺、水ようかん食ってるし、先風呂入ったら? 風呂、そこだから」
「貴久、まだ食うの!?」
「別に水ようかんの1個や2個くらい食える」
「ほぇ~~~」
何とも言えない間の抜けた声を出してから、哲也は、「じゃあ、お言葉に甘えて…」とか言いながら、カバンを抱えて風呂場に向かった…………ら、すぐに部屋のほうに戻って来た。
「何?」
水ようかんを食べる手を止めて顔を上げると、眉をハの字に下げて、ものすごく情けない顔をした哲也が突っ立っていた。
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