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Honey Bunny Baby! (9)
2012.02.15 Wed
「ゆぅ?」
どうしたの? とでも言うように、和衣はコテンと首を傾けて祐介を見ているが、あぁもう本当に、その仕草がどれほどの威力を持っているか、全然分かってないっ!!
「…和衣、寒いし、風邪引くとまずいから、もう帰ろっか」
祐介は、なけなしの理性を総動員させてそう言ったが、途端、和衣は不満そうに唇を突き出した。
和衣的にはすっかり気分が盛り上がっているのに、まさかそんなこと言われるなんて。自分だって大概空気が読めないくせに、和衣はつい、祐介、全然空気読めてな~い!! とか思ってしまう。
「やら、帰んないー」
「え、何で」
「何でじゃなくて~! やらぁ、2人でいる~! ちゅ~する~!」
「ちょっ、和衣、シーッ!」
腕の中で暴れ出す和衣を何とか宥めようとするが、和衣は、ヤダヤダを繰り返して、全然静かになってくれない。
いや、祐介だって、和衣の言いたいことは分かる。
この状況で、まさか家に帰るとか、そんなの。
でもこれ以上、こうやってくっ付いていたら、理性を保っていられる自信なんか、悪いが全然ない。結局は祐介だってただの男で、聖人君子でも何でもないんだから。
「やぁだぁ~、ゆぅ~~!!」
「…和衣」
「やぁ~んっ!?」
やだぁ~! と、史上最強にかわいい仕草でジタバタしていた和衣の唇が、再び塞がれる。
まだキスするんだもん、とは思っていたけれど、祐介は帰りたそうな雰囲気だったし、なのに突然キスされて、和衣は何が何だか分からなくなってしまう。
「ゆぅ…?」
唇が離れると、祐介は抱き付いていた和衣の体を離して、立ち上がった。
もしたかして怒った? と和衣は、今になって心配になる。
けれど。
「じゃあ、寮じゃなくて、2人きりになれるトコ、行こう?」
そう言って祐介は、和衣の手を掴んで、立ち上がらせた。
◆◆◆
「ゆぅ…」
ドアが閉まると、和衣は潤んだような瞳で祐介を見上げた。
さっきまであんなに大胆に、帰りたくない、こうしていたい、と甘えて駄々を捏ねていたのに、和衣は未だにラブホの雰囲気に慣れないのか、部屋に入ってもまだ、戸惑ったように視線を彷徨わせている。
…そう。
寮でなく2人きりになれる場所で、ちゃんと空気を読んだ場所……それは1つしかないのだ。
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どうしたの? とでも言うように、和衣はコテンと首を傾けて祐介を見ているが、あぁもう本当に、その仕草がどれほどの威力を持っているか、全然分かってないっ!!
「…和衣、寒いし、風邪引くとまずいから、もう帰ろっか」
祐介は、なけなしの理性を総動員させてそう言ったが、途端、和衣は不満そうに唇を突き出した。
和衣的にはすっかり気分が盛り上がっているのに、まさかそんなこと言われるなんて。自分だって大概空気が読めないくせに、和衣はつい、祐介、全然空気読めてな~い!! とか思ってしまう。
「やら、帰んないー」
「え、何で」
「何でじゃなくて~! やらぁ、2人でいる~! ちゅ~する~!」
「ちょっ、和衣、シーッ!」
腕の中で暴れ出す和衣を何とか宥めようとするが、和衣は、ヤダヤダを繰り返して、全然静かになってくれない。
いや、祐介だって、和衣の言いたいことは分かる。
この状況で、まさか家に帰るとか、そんなの。
でもこれ以上、こうやってくっ付いていたら、理性を保っていられる自信なんか、悪いが全然ない。結局は祐介だってただの男で、聖人君子でも何でもないんだから。
「やぁだぁ~、ゆぅ~~!!」
「…和衣」
「やぁ~んっ!?」
やだぁ~! と、史上最強にかわいい仕草でジタバタしていた和衣の唇が、再び塞がれる。
まだキスするんだもん、とは思っていたけれど、祐介は帰りたそうな雰囲気だったし、なのに突然キスされて、和衣は何が何だか分からなくなってしまう。
「ゆぅ…?」
唇が離れると、祐介は抱き付いていた和衣の体を離して、立ち上がった。
もしたかして怒った? と和衣は、今になって心配になる。
けれど。
「じゃあ、寮じゃなくて、2人きりになれるトコ、行こう?」
そう言って祐介は、和衣の手を掴んで、立ち上がらせた。
◆◆◆
「ゆぅ…」
ドアが閉まると、和衣は潤んだような瞳で祐介を見上げた。
さっきまであんなに大胆に、帰りたくない、こうしていたい、と甘えて駄々を捏ねていたのに、和衣は未だにラブホの雰囲気に慣れないのか、部屋に入ってもまだ、戸惑ったように視線を彷徨わせている。
…そう。
寮でなく2人きりになれる場所で、ちゃんと空気を読んだ場所……それは1つしかないのだ。
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