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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (107)
2012.01.05 Thu
haruki
千尋は、芸能人て暇なの? なんて言っていたけれど、FATEが出演している車のCMは新しいバージョンは放送され始めたし、来月には新曲も出るから、決して暇ではないはず。
なのに琉は、変わらず遥希のことを誘ってくれるから、千尋にドМと言われようと、やっぱり琉といたい遥希は、本当に都合の悪いとき以外、琉の誘いは断らない。
というか、琉に授業やバイトの時間を教えているから、そこに被らないように誘ってくれているんだと思う。
今日は、琉のカッコいい車でドライブ。
琉の運転している姿はもう何度か見ているけれど、何回見てもやっぱり格好いい。ペーパードライバーの遥希にしたら、車を運転する人はみんなすごいんだけど、琉が一番カッコいいな。
「けど、琉が運転してるトコ、やっぱカッコいい…」
「え、そう?」
「うん。今、CMで運転してるでしょ? 俺、短いバージョンは録画できたんだけど、肝心の長いバージョンが撮れないんだよー! あれ、めっちゃカッコいいのに!!」
「そ、そう…??」
思わず遥希がそう口にすれば、琉が意外そうな顔をするから、遥希はつい力いっぱい語ってしまった。
だって、琉が特にカッコいい仕草をするシーンが、短いバージョンではカットされているのだ。
(あ、琉に笑われちゃった…)
ただのファンだ、てことにしてるのに、熱くなりすぎてしまっただろうか。
でも遥希でなくても、ファンだったら大抵みんな思っていることと思うけど。
最初のころは、緊張ばかりしていた琉との会話も、数を重ねたせいか、前ほど緊張しなくなったし、遥希もたくさん喋れるようになった。
…ただ、ドキドキだけは、前よりも増すばかりなんだけれど。
「着いたよ、ハルちゃん」
途中で渋滞していたせいもあって、随分時間が掛かったような気はしたが、琉は疲れたとも言わずに運転し続け(遥希とは変われないから、そう言ったのかもしれないが)、ようやく車はどこかに到着した。
「え、どこ? ここ」
車は停まったが、暗い外に、他の車も人の気配もないように思える。ここで降りるの? と不安になったが、琉がシートベルトを外したので、遥希もわけが分からないながら車を降りた。
こんなところに何があるんだろうと思うが、琉が「こっち」と言って、遥希の腕を引いて歩いていくから、不安ながらも後を付いていく。
(琉…手…)
琉に腕を掴まれ、別に手を繋いでいるわけでもないのに、妙にドキドキしてしまう。
単に、暗いから危なくないようにそうしてくれているだけなんだろうけど。
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千尋は、芸能人て暇なの? なんて言っていたけれど、FATEが出演している車のCMは新しいバージョンは放送され始めたし、来月には新曲も出るから、決して暇ではないはず。
なのに琉は、変わらず遥希のことを誘ってくれるから、千尋にドМと言われようと、やっぱり琉といたい遥希は、本当に都合の悪いとき以外、琉の誘いは断らない。
というか、琉に授業やバイトの時間を教えているから、そこに被らないように誘ってくれているんだと思う。
今日は、琉のカッコいい車でドライブ。
琉の運転している姿はもう何度か見ているけれど、何回見てもやっぱり格好いい。ペーパードライバーの遥希にしたら、車を運転する人はみんなすごいんだけど、琉が一番カッコいいな。
「けど、琉が運転してるトコ、やっぱカッコいい…」
「え、そう?」
「うん。今、CMで運転してるでしょ? 俺、短いバージョンは録画できたんだけど、肝心の長いバージョンが撮れないんだよー! あれ、めっちゃカッコいいのに!!」
「そ、そう…??」
思わず遥希がそう口にすれば、琉が意外そうな顔をするから、遥希はつい力いっぱい語ってしまった。
だって、琉が特にカッコいい仕草をするシーンが、短いバージョンではカットされているのだ。
(あ、琉に笑われちゃった…)
ただのファンだ、てことにしてるのに、熱くなりすぎてしまっただろうか。
でも遥希でなくても、ファンだったら大抵みんな思っていることと思うけど。
最初のころは、緊張ばかりしていた琉との会話も、数を重ねたせいか、前ほど緊張しなくなったし、遥希もたくさん喋れるようになった。
…ただ、ドキドキだけは、前よりも増すばかりなんだけれど。
「着いたよ、ハルちゃん」
途中で渋滞していたせいもあって、随分時間が掛かったような気はしたが、琉は疲れたとも言わずに運転し続け(遥希とは変われないから、そう言ったのかもしれないが)、ようやく車はどこかに到着した。
「え、どこ? ここ」
車は停まったが、暗い外に、他の車も人の気配もないように思える。ここで降りるの? と不安になったが、琉がシートベルトを外したので、遥希もわけが分からないながら車を降りた。
こんなところに何があるんだろうと思うが、琉が「こっち」と言って、遥希の腕を引いて歩いていくから、不安ながらも後を付いていく。
(琉…手…)
琉に腕を掴まれ、別に手を繋いでいるわけでもないのに、妙にドキドキしてしまう。
単に、暗いから危なくないようにそうしてくれているだけなんだろうけど。
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