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2. 「先生に逆らうんだ?」 (前編)
2008.05.24 Sat
「ホラ、早く乗りな」
助手席側のドアを開けられ、「早くしろ」と促される。水瀬はシャツの襟をちょいちょい弄りながら、まだ逡巡していた。
断わるなら今しかない。
せっかく補習が終わったというのに、どうしてわざわざ栗原の家にまで行って勉強の続きなんかしなきゃいけないんだ?
「やっぱ行かな…」
「先生に逆らうんだ?」
「う…」
いつもはフレンドリーで、男子にも女子にも人気の栗原先生。こんなときだけ、先生の特権を振り翳すなんてズルイ。
「さっさと乗れ」
「はーい」
渋々水瀬は栗原の車の助手席に乗った。
「栗原んちって、どこ?」
「先生って呼べっつてんだろ」
「もー、いちいち細かいなぁ」
「少しは先生のことを敬いなさい」
「無理」
「お前なぁ」
わざとからかったり、冗談を言ったり。でも栗原は本気で怒らない。呆れたように返してくるけど。水瀬はその反応が楽しくて、ついいつもそんな態度をとってしまう。
「センセー、お腹空いたー」
「……こんなときだけ、先生呼ばわりかよ。コンビニ行くついでに、何か買ってやろうか? 何がいい?」
「え? マジでいいの!?」
「いいよ」
車がコンビニの駐車場に滑り込んで。水瀬は栗原に付いて、コンビニに入った。
助手席側のドアを開けられ、「早くしろ」と促される。水瀬はシャツの襟をちょいちょい弄りながら、まだ逡巡していた。
断わるなら今しかない。
せっかく補習が終わったというのに、どうしてわざわざ栗原の家にまで行って勉強の続きなんかしなきゃいけないんだ?
「やっぱ行かな…」
「先生に逆らうんだ?」
「う…」
いつもはフレンドリーで、男子にも女子にも人気の栗原先生。こんなときだけ、先生の特権を振り翳すなんてズルイ。
「さっさと乗れ」
「はーい」
渋々水瀬は栗原の車の助手席に乗った。
「栗原んちって、どこ?」
「先生って呼べっつてんだろ」
「もー、いちいち細かいなぁ」
「少しは先生のことを敬いなさい」
「無理」
「お前なぁ」
わざとからかったり、冗談を言ったり。でも栗原は本気で怒らない。呆れたように返してくるけど。水瀬はその反応が楽しくて、ついいつもそんな態度をとってしまう。
「センセー、お腹空いたー」
「……こんなときだけ、先生呼ばわりかよ。コンビニ行くついでに、何か買ってやろうか? 何がいい?」
「え? マジでいいの!?」
「いいよ」
車がコンビニの駐車場に滑り込んで。水瀬は栗原に付いて、コンビニに入った。
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