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pray (9)
2008.05.17 Sat
side:真琴
―――逃げてる。
あれから遥斗が何度も電話をくれたのに、怖くて、それに出ることも出来ずに逃げてしまった。
一方的に電話を切って、相手からの電話には出ない。この間と同じだ。
このことで、遥斗はきっと呆れ果てただろう。
話を聞こうともせず、逃げ出した自分に。
(もう、ダメなのかもしれない…)
*****
「お前、どうしたの、その顔」
隣に座った慶太の言葉に、真琴は首を傾げた。
「俺、変な顔してる?」
「変な顔じゃなくて、顔色! 白いぞ」
「…………、……えーっと、美白中?」
「そんなつまんない冗談言う暇があったら、帰って寝ろよ」
本気で心配そうな顔をする慶太に、これ以上ごまかしはきかないと思って、真琴は「…そうする」と席を立った。
「送ろうか?」
「え、いいよ。慶太、授業出なよ」
「お前、フラフラしてるから!」
慶太に無理やり手を取られて、真琴は教室を出た。
「いいの? 智紀さんと一緒に帰る約束してたんでしょ?」
「でも、具合の悪いヤツ、ほっとけないし。後でメールする。言って分かんないような人じゃないし」
「……ありがと」
いつもは智紀の話をすれば照れてばかりの慶太だが、何だかんだですごくうまくいっているのが分かって、羨ましかった。
「すげぇ天気…」
渡り廊下の向こうに見える外の天気は、嵐。
まるで今の2人の中のように思えて、真琴は少し自嘲した。
―――逃げてる。
あれから遥斗が何度も電話をくれたのに、怖くて、それに出ることも出来ずに逃げてしまった。
一方的に電話を切って、相手からの電話には出ない。この間と同じだ。
このことで、遥斗はきっと呆れ果てただろう。
話を聞こうともせず、逃げ出した自分に。
(もう、ダメなのかもしれない…)
*****
「お前、どうしたの、その顔」
隣に座った慶太の言葉に、真琴は首を傾げた。
「俺、変な顔してる?」
「変な顔じゃなくて、顔色! 白いぞ」
「…………、……えーっと、美白中?」
「そんなつまんない冗談言う暇があったら、帰って寝ろよ」
本気で心配そうな顔をする慶太に、これ以上ごまかしはきかないと思って、真琴は「…そうする」と席を立った。
「送ろうか?」
「え、いいよ。慶太、授業出なよ」
「お前、フラフラしてるから!」
慶太に無理やり手を取られて、真琴は教室を出た。
「いいの? 智紀さんと一緒に帰る約束してたんでしょ?」
「でも、具合の悪いヤツ、ほっとけないし。後でメールする。言って分かんないような人じゃないし」
「……ありがと」
いつもは智紀の話をすれば照れてばかりの慶太だが、何だかんだですごくうまくいっているのが分かって、羨ましかった。
「すげぇ天気…」
渡り廊下の向こうに見える外の天気は、嵐。
まるで今の2人の中のように思えて、真琴は少し自嘲した。
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