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映画のような恋がしたい。(だって最後は決まってハッピーエンドだ。) (8)
2011.09.23 Fri
「あっ、電話番号!」
メニューから、この携帯電話自身の番号を見てみればいいのだ。
表示された電話番号が、遥希の記憶している、自分の携帯電話の番号と一致していればいいのだ。そうすれば、これが遥希の携帯電話かどうか分かる。
遥希は祈るような気持ちで、電話番号を表示させた。
「ガッ…! まっ、ちょっ、ッ、、、」
悲しいかな、表示されたのは、見たことのない電話番号だった――――つまり。
着信音が違うのも、待ち受け画面が違うのも、着信履歴や受信メールが知らない名前で埋め尽くされているのも、この携帯電話が、遥希のものでないからに他ならない。
「マージーでーーーー!!!???」
遥希は近所迷惑も考えず、声を張り上げた。
だってこんな、叫ばずにはいられない。
「ななななな何でぇっ!?」
1人しかいない部屋で、遥希は誰に言うでもなく疑問を口にするが、もちろん答えてくれる人などいるわけもない。
落ち着いて考えようと、遥希は焦る自分に言い聞かせるが、なぜかベッドの上に正座をしていることにすら気付けないくらいに、動揺しまくっていた。
(だだだだだって、昨日バイトが終わった後、メールとか確認したときは、普通に俺のだったじゃん。なのに何で、一晩経ったら誰かのになってるわけ!?)
「あっ琉!」
正確には、琉に似たイケメン。
遥希は昨日、バイト先のコンビニから駅に向かい途中、彼にぶつかって、カバンの中身をぶちまけてしまったのだ。
確かあのとき、遥希も携帯電話を落としたが、あの人も落とした携帯電話を拾って、ジーンズにしまっていた。
「てことは…………これ、あの人の…?」
サーッと背中を冷たいものが走る。
つまり、ぶつかって携帯電話を落とした後、2人はお互いの携帯電話を間違えて持っていってしまったのだろう。
「ウッソー…」
でももしかして俺、自分のを持って来たほかに、あの人のも持って来ちゃった!? とか、そんなことないよねー……と、絶対にあり得ない希望的観測で、遥希は家の電話から、自分の携帯電話に掛けてみた。
もしこの部屋のどこかに遥希の携帯電話があれば、着信音が鳴るはずだから。
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メニューから、この携帯電話自身の番号を見てみればいいのだ。
表示された電話番号が、遥希の記憶している、自分の携帯電話の番号と一致していればいいのだ。そうすれば、これが遥希の携帯電話かどうか分かる。
遥希は祈るような気持ちで、電話番号を表示させた。
「ガッ…! まっ、ちょっ、ッ、、、」
悲しいかな、表示されたのは、見たことのない電話番号だった――――つまり。
着信音が違うのも、待ち受け画面が違うのも、着信履歴や受信メールが知らない名前で埋め尽くされているのも、この携帯電話が、遥希のものでないからに他ならない。
「マージーでーーーー!!!???」
遥希は近所迷惑も考えず、声を張り上げた。
だってこんな、叫ばずにはいられない。
「ななななな何でぇっ!?」
1人しかいない部屋で、遥希は誰に言うでもなく疑問を口にするが、もちろん答えてくれる人などいるわけもない。
落ち着いて考えようと、遥希は焦る自分に言い聞かせるが、なぜかベッドの上に正座をしていることにすら気付けないくらいに、動揺しまくっていた。
(だだだだだって、昨日バイトが終わった後、メールとか確認したときは、普通に俺のだったじゃん。なのに何で、一晩経ったら誰かのになってるわけ!?)
「あっ琉!」
正確には、琉に似たイケメン。
遥希は昨日、バイト先のコンビニから駅に向かい途中、彼にぶつかって、カバンの中身をぶちまけてしまったのだ。
確かあのとき、遥希も携帯電話を落としたが、あの人も落とした携帯電話を拾って、ジーンズにしまっていた。
「てことは…………これ、あの人の…?」
サーッと背中を冷たいものが走る。
つまり、ぶつかって携帯電話を落とした後、2人はお互いの携帯電話を間違えて持っていってしまったのだろう。
「ウッソー…」
でももしかして俺、自分のを持って来たほかに、あの人のも持って来ちゃった!? とか、そんなことないよねー……と、絶対にあり得ない希望的観測で、遥希は家の電話から、自分の携帯電話に掛けてみた。
もしこの部屋のどこかに遥希の携帯電話があれば、着信音が鳴るはずだから。
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けいったん ⇒ No title
昨日まで 静観したんだけど。。。ジィ~(・ェ・)
おぉ~やっと 物語が動き出しましたね!
えっ もうとっくに 始まってるって!Σ(-◇-;)
遥希の携帯が入れ違った相手、琉に似た人は 今頃困っているだろうなぁ~
それとも 全然気づいて無いかも!ヾ(`OωO´;)ノ
さぁ「映画のような恋」のクランク・イン~♪
だからもう 始まってるって!
o(^▽^楽)o wakuwaku...byebye☆
おぉ~やっと 物語が動き出しましたね!
えっ もうとっくに 始まってるって!Σ(-◇-;)
遥希の携帯が入れ違った相手、琉に似た人は 今頃困っているだろうなぁ~
それとも 全然気づいて無いかも!ヾ(`OωO´;)ノ
さぁ「映画のような恋」のクランク・イン~♪
だからもう 始まってるって!
o(^▽^楽)o wakuwaku...byebye☆
- |2011.09.23
- |Fri
- |17:57
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
ハルちゃんのドタバタ、黙って静観していられました?? (笑)
落ち着きのない子、大好きです。
このご時世、携帯電話なくすのって、ショック大きいですよね。
ハルちゃん、琉に似た人に会えた~て喜んでる場合じゃないです。
> さぁ「映画のような恋」のクランク・イン~♪
> だからもう 始まってるって!
この1人乗り突込み、最高に笑いました!
そうです、もうクランクインしちゃってるんです~!
どうぞ最後までお楽しみくださいませ。
コメントありがとうございました!
落ち着きのない子、大好きです。
このご時世、携帯電話なくすのって、ショック大きいですよね。
ハルちゃん、琉に似た人に会えた~て喜んでる場合じゃないです。
> さぁ「映画のような恋」のクランク・イン~♪
> だからもう 始まってるって!
この1人乗り突込み、最高に笑いました!
そうです、もうクランクインしちゃってるんです~!
どうぞ最後までお楽しみくださいませ。
コメントありがとうございました!
- |2011.09.23
- |Fri
- |22:45
- |URL
- |EDIT|