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楽園にガラスの靴 (31)
2011.08.12 Fri
*徳永さんサイド、またちょっと時間が戻ります。
俺がいつもと違って、メシのところにいたもんだから、珍しがってやって来たミヤが、さっそく直央くんに興味津々だから参る。
直央くんかわいいだろ~、て自慢したいけど、それよりも、ミヤが直央くんのこと気に入っちゃったら困るから、それどころじゃない。
直央くんにちょっかいを掛けようとするミヤを何とか追っ払って、やっと2人きりになれた。
まぁ、パーティー会場で『2人きり』てのも変だけど、2人きりは2人きりだ。
「ねぇ徳永さん、あの、いいの?」
「何が?」
「宮田さん」
「いいよ、別に。アイツとは今ここじゃなくても、よく会うし」
「じゃあ、女の子は? 徳永さんに、声掛けてほしそうにしてる、て」
あぁもうっ、ミヤのヤツ、余計なこと言いやがって!
直央くんが気にしてんじゃん!
ざっと会場を見回したところ、見知った顔の女の子が何人かいる。仕事上の付き合いはないけど、こういうパーティーではたまに会うし、クラブとかではよく会ってた子たち。
それ以外にも、こっちを気にしてる女の子が何人かいるのは分かったけど、こういうトコで声掛けてほしそう…て、魂胆が見え見えなんだよね。
婚活なら他を当たってくれ。
「平気だってば。直央くんは何も気にしないで?」
「…」
心配そうな顔をしてる直央くんにそう言って、料理の並ぶメインテーブルのほうに直央くんを連れて行く。
出たくももないパーティーに参加して、一応の仕事はこなしてんだから、直央くんと一緒に楽しむくらいのことはさせてもらいたいよ。
…そう思ってたのに。
「徳永くん」
メインテーブルに辿り着く前に、また邪魔された!
ホントに、何なんだよ、もう!
声を掛けて来たのは、ウチとも取引のある会社のお偉いさん。
仕方なくお仕事用の作り笑いでご挨拶。こんなところで印象を悪くしたっていいことないから、嫌でも話はしとかなきゃいけないのが、ツライところ。
最初は直央くんも隣で話を聞いてたんだけど、そばにいたら悪いと思ったのか、料理のほうに行くって合図して、離れて行った。
あぁ~…どうしても俺と直央くんを、一緒にはいさせてくれないのね…。
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