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おまけの話 (遥斗×真琴)
2008.01.13 Sun
*以下は、拓海×悠也「見知らぬあなたとの10のお題」のその後(?)のお話です。そちらを読んでからでないと、ちょっと分かりづらいかも…。
「ちょーもぉ! はーちゃん、聞いてよっ!!」
ちょっと甲高いヒステリック気味の藤崎真琴(ふじさきまこと)の声に、向かいに座っていた小沢遥斗(おざわはると)は、モデルという職業に似合った甘いマスクを若干引き攣らせつつ、苦笑いを浮かべた。
ちなみに「はーちゃん」とは、名前の「遥斗」に由来するあだ名である。
すでに20歳を超えた成人男子に対して使うものではない気がしないでもないが、昔からのことなので、遥斗自身も気にしてはいなかった。
「ねぇ! ちょっと! 聞いてんの!?」
「聞いてる、聞いてるから、マコ、もうちょっと小さい声でっ…!」
さすがに遥斗も、周囲の視線が気になったのか、興奮気味の真琴に宥めるようにそう言う。
ここが2人きりの空間なら、多少我慢をして真琴の愚痴に付き合えるのだが、何しろここは、最近出来たばかりの、流行りのオープンカフェだ。
たいていはカップルか、女の子同士という組み合わせのところに、男の2人連れ。ただでさえ目立つところに来て、真琴の大声だ。
周囲の視線を(決していい意味でなく)集めまくっていて。
「だからぁー、拓海ってば、マジでひどいんだよ!? 人のこと散々走らせといて、結局帰れとか言っちゃってさぁ」
まだ興奮冷めやらぬ調子で真琴が訴えるのは、先日の、拓海との一件だ。
買い物帰り、何かに気が付いた拓海が、いきなり荷物をみんな真琴に押し付けて走り出したのだ。
訳の分からない真琴は、両手いっぱいに荷物を抱えたまま真琴を追い掛けたのだが、追い付いた途端、拓海に「先に帰ってくれ」と言われてしまったのだ。
「で、結局拓海は何を追い掛けたわけ?」
マジあり得ねぇ! を繰り返す真琴に、遥斗は困りながらも聞き返した。
「変な子」
「は?」
「何か知らない変な子が走ってたと思ったら、その子を追い掛けて、拓海が走り出したわけ。で、結局その子連れて、帰ってっちゃったの!」
「お持ち帰りしたってこと? 何、そんなに変な子だったの?」
「…………ちょっと、かわいかったけど」
でも、俺には負けるけどね! と、負けず嫌いの真琴は、しっかりそう付け加えた。
「あれ、それってもしかして、こないだ拓海が言ってた、新しい恋人のことかな? 出会いのいきさつまでは聞かなかったけど…」
「かもね! で、ムカついたから、拓海が預けてった買い物のヤツ、まだ返してない」
「返しなよ…」
どうせ音楽の趣味だって合わないし、服だってサイズが違い過ぎて着れないんだから…。
「あーもう! 話したら、思い出して、何かまたイライラしてきた!」
「えぇっ!?」
普通そういうのって、話してスッキリするんじゃないの!?
ていうか、今、散々愚痴を聞かされた、俺の立場はっ!?
唖然と固まる遥斗の気持ちなど知る由もない真琴は、やけ食いでもするつもりか、カフェ・オ・レのおかわりと、サラダとパスタとサンドイッチを注文している。
「ちょっ…マコ!」
遥斗が我に返ったときには、すでに注文を聞き終えた店員が去っていってしまって。
注文したものの、元が小食の真琴が、そんなに頼んで全部食べ切れるわけがない。とすれば、当然残りは遥斗のほうへと回ってくるわけで…。
「はぁ~…」
溜め息をつく遥斗に、真琴はキョトンとしている。
「マコ、そんなに頼んで、全部食べ切れるの?」
「んん? でも、はーちゃんも食べるでしょ?」
「………………」
ここに来る前に、昼食をとったばっかりですが!
けれどしかし、ここまで当然のように言われると、反論する気も起きない。
「こんなに食べさせて、俺のこと太らす気? まぁマコは痩せ過ぎだから、もうちょっと食べたほうがいいだろうけど」
「えー? じゃあ、食べ終わったらちょっと運動しよっか」
「運動? 何? 歩く?」
「ううん。ホテルでエッチなこと」
「…………、マコッ!!」
周囲のお客が一斉に2人のテーブルを見たのは、真琴の爆弾発言のせいなのか、遥斗の大声のせいなのか、それは謎である。
*END*
何かいきなり……誰これ!? て感じですけど。
マコちゃんのほうは、ちょろっと出てきましたよね、本編に。
えっどこに!? てくらいの出演ですけど。
一瞬だけ名前を呼ばれて、二言三言、話しただけですけど。
まぁ…今後、この2人も書いていきたいなぁ、という紹介でした。
それにしても、はーちゃんは、予想以上にヘタレな子になってしまった…。
「ちょーもぉ! はーちゃん、聞いてよっ!!」
ちょっと甲高いヒステリック気味の藤崎真琴(ふじさきまこと)の声に、向かいに座っていた小沢遥斗(おざわはると)は、モデルという職業に似合った甘いマスクを若干引き攣らせつつ、苦笑いを浮かべた。
ちなみに「はーちゃん」とは、名前の「遥斗」に由来するあだ名である。
すでに20歳を超えた成人男子に対して使うものではない気がしないでもないが、昔からのことなので、遥斗自身も気にしてはいなかった。
「ねぇ! ちょっと! 聞いてんの!?」
「聞いてる、聞いてるから、マコ、もうちょっと小さい声でっ…!」
さすがに遥斗も、周囲の視線が気になったのか、興奮気味の真琴に宥めるようにそう言う。
ここが2人きりの空間なら、多少我慢をして真琴の愚痴に付き合えるのだが、何しろここは、最近出来たばかりの、流行りのオープンカフェだ。
たいていはカップルか、女の子同士という組み合わせのところに、男の2人連れ。ただでさえ目立つところに来て、真琴の大声だ。
周囲の視線を(決していい意味でなく)集めまくっていて。
「だからぁー、拓海ってば、マジでひどいんだよ!? 人のこと散々走らせといて、結局帰れとか言っちゃってさぁ」
まだ興奮冷めやらぬ調子で真琴が訴えるのは、先日の、拓海との一件だ。
買い物帰り、何かに気が付いた拓海が、いきなり荷物をみんな真琴に押し付けて走り出したのだ。
訳の分からない真琴は、両手いっぱいに荷物を抱えたまま真琴を追い掛けたのだが、追い付いた途端、拓海に「先に帰ってくれ」と言われてしまったのだ。
「で、結局拓海は何を追い掛けたわけ?」
マジあり得ねぇ! を繰り返す真琴に、遥斗は困りながらも聞き返した。
「変な子」
「は?」
「何か知らない変な子が走ってたと思ったら、その子を追い掛けて、拓海が走り出したわけ。で、結局その子連れて、帰ってっちゃったの!」
「お持ち帰りしたってこと? 何、そんなに変な子だったの?」
「…………ちょっと、かわいかったけど」
でも、俺には負けるけどね! と、負けず嫌いの真琴は、しっかりそう付け加えた。
「あれ、それってもしかして、こないだ拓海が言ってた、新しい恋人のことかな? 出会いのいきさつまでは聞かなかったけど…」
「かもね! で、ムカついたから、拓海が預けてった買い物のヤツ、まだ返してない」
「返しなよ…」
どうせ音楽の趣味だって合わないし、服だってサイズが違い過ぎて着れないんだから…。
「あーもう! 話したら、思い出して、何かまたイライラしてきた!」
「えぇっ!?」
普通そういうのって、話してスッキリするんじゃないの!?
ていうか、今、散々愚痴を聞かされた、俺の立場はっ!?
唖然と固まる遥斗の気持ちなど知る由もない真琴は、やけ食いでもするつもりか、カフェ・オ・レのおかわりと、サラダとパスタとサンドイッチを注文している。
「ちょっ…マコ!」
遥斗が我に返ったときには、すでに注文を聞き終えた店員が去っていってしまって。
注文したものの、元が小食の真琴が、そんなに頼んで全部食べ切れるわけがない。とすれば、当然残りは遥斗のほうへと回ってくるわけで…。
「はぁ~…」
溜め息をつく遥斗に、真琴はキョトンとしている。
「マコ、そんなに頼んで、全部食べ切れるの?」
「んん? でも、はーちゃんも食べるでしょ?」
「………………」
ここに来る前に、昼食をとったばっかりですが!
けれどしかし、ここまで当然のように言われると、反論する気も起きない。
「こんなに食べさせて、俺のこと太らす気? まぁマコは痩せ過ぎだから、もうちょっと食べたほうがいいだろうけど」
「えー? じゃあ、食べ終わったらちょっと運動しよっか」
「運動? 何? 歩く?」
「ううん。ホテルでエッチなこと」
「…………、マコッ!!」
周囲のお客が一斉に2人のテーブルを見たのは、真琴の爆弾発言のせいなのか、遥斗の大声のせいなのか、それは謎である。
*END*
何かいきなり……誰これ!? て感じですけど。
マコちゃんのほうは、ちょろっと出てきましたよね、本編に。
えっどこに!? てくらいの出演ですけど。
一瞬だけ名前を呼ばれて、二言三言、話しただけですけど。
まぁ…今後、この2人も書いていきたいなぁ、という紹介でした。
それにしても、はーちゃんは、予想以上にヘタレな子になってしまった…。
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