スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
1. ヤバい! もしかして、今の見られた!? (5)
2011.07.11 Mon
和衣は、実はすごく嫉妬深くて、些細なことにもヤキモチを妬いてしまうタチだから、先ほど祐介が告白されるのを見て、怒ったというより、嫉妬心がメラメラッと燃え上がってしまったようだ。
しかも和衣は、自分の嫉妬深い性格を何とかしようと日々奮闘中なのに、その努力もむなしく、また1人で勝手にヤキモチを妬いてしまったので、自己嫌悪。
そのうえ、何も悪くないのに祐介が謝るから、『俺が勝手にモヤモヤしてるだけなのに、何で祐介謝るの~~!? 謝るのは俺のほうなのに~~~!!』と、ご機嫌は斜め方向に向かって行ってしまったのだ。
「かーず」
「ぅ゛ー…」
和衣が本当に怒っているんでないと分かって、祐介は内心ホッとしつつ、でもこのご機嫌斜めのかわいい子を笑わせるには、どうしたらいいんだろうと思う。
ただ機嫌が悪いだけなら何とでも宥め賺せるが、和衣は祐介に対してというより、自分自身へのモヤモヤで機嫌が悪くなっているので、ちょっと厄介かも。
そんなに自分を責めなくても…と思うのだが、基本的にマイナス思考の和衣は、一度悪い方向に考え出すと、どんどん落ちて行ってしまうので。
「和衣、顔上げてよ」
「ん゛ぅ~…やぁだ…」
俯いている和衣を抱き寄せて、ふわふわの髪を撫でながら言ってみても、和衣はイヤイヤと首を振って、祐介の胸を押し返すばかり。
それでも祐介は腕を解かず、そっと和衣のつむじや耳や頬にキスを落としていく。
甘やかすようなキスも、和衣は首を振って逃れようとするけれど、祐介はそれが本気で嫌がっているんじゃないと分かるから、やめない。…だって和衣が本気の力を出せば、この腕の中から抜け出せないことはないから。
「ヤダ、ゆぅ…」
和衣がどうしても顔を見せてくれないから、祐介は、片手で和衣の顎を捉えて上を向かせれば、やはり和衣は、拗ね拗ねの声を上げて抵抗を試みる。
でも全然うまくいかなくて、思うようにいかないことが、余計に和衣の機嫌を損ねてしまうみたいだけれど、祐介は構わず、和衣のアヒルみたいになっている唇にキスをした。
「ぅ゛ー…」
「かぁず」
唇を合わせたまま名前を呼んで、再びキス。
何度も唇を触れ合せていたら、いつの間にか和衣の眉は、カタカナの「ハ」みたいに下がっていた。
「も…、ゆぅ、俺のこと、甘やかしちゃダメ…」
「何で?」
さっきまでの機嫌悪い顔じゃなくて、今はもう、ちょっと泣きそうな表情。
自分が悪い、て思っているのに、祐介が和衣に優しくしてくれるから。そんな優しい人にひどい態度を取ってしまったから、和衣はますます自分が嫌になる。
back next
しかも和衣は、自分の嫉妬深い性格を何とかしようと日々奮闘中なのに、その努力もむなしく、また1人で勝手にヤキモチを妬いてしまったので、自己嫌悪。
そのうえ、何も悪くないのに祐介が謝るから、『俺が勝手にモヤモヤしてるだけなのに、何で祐介謝るの~~!? 謝るのは俺のほうなのに~~~!!』と、ご機嫌は斜め方向に向かって行ってしまったのだ。
「かーず」
「ぅ゛ー…」
和衣が本当に怒っているんでないと分かって、祐介は内心ホッとしつつ、でもこのご機嫌斜めのかわいい子を笑わせるには、どうしたらいいんだろうと思う。
ただ機嫌が悪いだけなら何とでも宥め賺せるが、和衣は祐介に対してというより、自分自身へのモヤモヤで機嫌が悪くなっているので、ちょっと厄介かも。
そんなに自分を責めなくても…と思うのだが、基本的にマイナス思考の和衣は、一度悪い方向に考え出すと、どんどん落ちて行ってしまうので。
「和衣、顔上げてよ」
「ん゛ぅ~…やぁだ…」
俯いている和衣を抱き寄せて、ふわふわの髪を撫でながら言ってみても、和衣はイヤイヤと首を振って、祐介の胸を押し返すばかり。
それでも祐介は腕を解かず、そっと和衣のつむじや耳や頬にキスを落としていく。
甘やかすようなキスも、和衣は首を振って逃れようとするけれど、祐介はそれが本気で嫌がっているんじゃないと分かるから、やめない。…だって和衣が本気の力を出せば、この腕の中から抜け出せないことはないから。
「ヤダ、ゆぅ…」
和衣がどうしても顔を見せてくれないから、祐介は、片手で和衣の顎を捉えて上を向かせれば、やはり和衣は、拗ね拗ねの声を上げて抵抗を試みる。
でも全然うまくいかなくて、思うようにいかないことが、余計に和衣の機嫌を損ねてしまうみたいだけれど、祐介は構わず、和衣のアヒルみたいになっている唇にキスをした。
「ぅ゛ー…」
「かぁず」
唇を合わせたまま名前を呼んで、再びキス。
何度も唇を触れ合せていたら、いつの間にか和衣の眉は、カタカナの「ハ」みたいに下がっていた。
「も…、ゆぅ、俺のこと、甘やかしちゃダメ…」
「何で?」
さっきまでの機嫌悪い顔じゃなくて、今はもう、ちょっと泣きそうな表情。
自分が悪い、て思っているのに、祐介が和衣に優しくしてくれるから。そんな優しい人にひどい態度を取ってしまったから、和衣はますます自分が嫌になる。
back next
- 関連記事
-
- 1. ヤバい! もしかして、今の見られた!? (6) (2011/07/12)
- 1. ヤバい! もしかして、今の見られた!? (5) (2011/07/11)
- 1. ヤバい! もしかして、今の見られた!? (4) (2011/07/10)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
けいったん ⇒ No title
如月さま、
和衣の「ぅ‶ー」や「ん‶ぅ~」の言葉遣いが 素晴らしい!
和衣の心情が この唸り声(?)拗ね声(?)に すっごく 表れていますよ~(笑)
そして 祐介の「かーず」や「かぁず」の言葉使いも 素晴らしい!
祐介の和衣の激甘な気持ちが 表れていて~♪
和衣が 拗ねようが 何しようが 祐介は、可愛いと思うだけなんですよね~
ゥ‶~(´・ε・`*)ヾ(^ω^ )イイコイイコ...byebye☆
和衣の「ぅ‶ー」や「ん‶ぅ~」の言葉遣いが 素晴らしい!
和衣の心情が この唸り声(?)拗ね声(?)に すっごく 表れていますよ~(笑)
そして 祐介の「かーず」や「かぁず」の言葉使いも 素晴らしい!
祐介の和衣の激甘な気持ちが 表れていて~♪
和衣が 拗ねようが 何しようが 祐介は、可愛いと思うだけなんですよね~
ゥ‶~(´・ε・`*)ヾ(^ω^ )イイコイイコ...byebye☆
- |2011.07.11
- |Mon
- |11:04
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
もうカズちゃんは、嫉妬心メラメラのときは、うにゃうにゃになってるんで(笑)
嫉妬してるのも、拗ねてるのも、隠しときたいのに、全然隠しきれてないっていう…。
でもカズちゃんがここまで素直な子だから、ゆっちさんもベタ惚れなんでしょうね。
むっちゃんに対しては、お母さんみたいに、時に厳しく、ていう面もありますが、カズちゃんには、ただ甘いだけですから。
ゥ゛~(´・ε・`*)ヾ(^ω^ )イイコイイコ …て、これまさにカズちゃんとゆっちさんっ!!!
コメントありがとうございました!
嫉妬してるのも、拗ねてるのも、隠しときたいのに、全然隠しきれてないっていう…。
でもカズちゃんがここまで素直な子だから、ゆっちさんもベタ惚れなんでしょうね。
むっちゃんに対しては、お母さんみたいに、時に厳しく、ていう面もありますが、カズちゃんには、ただ甘いだけですから。
ゥ゛~(´・ε・`*)ヾ(^ω^ )イイコイイコ …て、これまさにカズちゃんとゆっちさんっ!!!
コメントありがとうございました!