スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
04. 卑怯な不意打ち (中編) -1
2008.04.15 Tue
4月15日。
朝っぱらから、誕生日おめでとうメールが届く。
だいたいが女からで(ってか、男に祝われても、嬉しくねぇー!!)、今日の夜、一緒に過ごさないか、という内容だ。
過ごさねぇよ、お前らとなんか! 俺はもう、そういう女遊びはやんねぇの。つーか、眠いんだから、朝っぱらからメールなんか寄越すんじゃねぇ!!
そのうるささにいい加減苛ついてきて、ケータイの電源を切ろうと思ったら、電話の着信。無視してやろうかと思ったのに、
「かっ、かっ、和哉!?」
ビックリしすぎて、俺は携帯電話を床に落っことしてしまった。
大丈夫、まだ生きてる。
俺は急いで電話に出た。
「もしもし!?」
あ、ちょっと声引っ繰り返った。
『あ、やっと出たー。おはよー、大樹。もしかして、寝てたの?』
「あー……いや、」
『ダメだよ、自分の誕生日にいつまでも寝てちゃー。グフフ』
まったくもってかわいげのない笑い方。でもかわいい。
ってか、あれ?
「和哉、何で俺の誕生日……」
『んふふ、章ちゃんが教えてくれたの。大樹、15日が誕生日だよーって。おめでとーv』
「あ、ありがとう…」
あぁ、神様ありがとう。
数日前に思い描いた俺の願いが叶いました!
『大樹、今日バイトは? 何時から?』
「今日は休み』
誕生日にまで仕事なんかしたくないし。
でも、いつもなら適当に空いてる女とかと過ごすけど、今年は予定なし。つーか、今までのそういう女とは、もう切っちゃってるから。
『ホント? なら何時まで空いてる?』
「え? いや、だからバイトは休み…」
『ううん、だって誕生日、彼女と約束とかしてるんでしょ? それまで空いてる?』
「えっ!?」
いやいやいや、だからいないって、そんなの!
『あ、もしかして彼女と一緒だった? ゴメンね、邪魔しちゃって…』
「ちがっ……違うし!」
『へ?』
「今1人だし! 彼女とかいないし! つーか、今日、全然予定ないし!!」
完全に勘違いしてる和哉に、俺は慌てて捲くし立てた。
『ふはっ……そんなに一気に喋んなくたって。ねぇ、ホントに彼女と約束してないの?』
「してないっていうか、だから、彼女自体いないから!」
『だって、この前一緒にいた子は?』
「この前って……え? いつの話?」
『ホラ……最初に会った日。大樹、彼女と一緒にいたじゃん』
「あー……」
和哉に言われて、ようやくその女のことを思い出した。合コンで知り合った女。でも、和哉と出会って以来、1回も連絡取ってない。
『あ、もしかして、別れ……あ、あの、ゴメン!』
余計なことを言ったと思ったのか、和哉が慌てて謝ってきた。俺にしたら、"彼女"ってほどでもなかったから、別れたとかもないんだけどね。
「いや、別にいいよ。ねぇ、それより……俺マジで予定ないけど、あの……」
これって、もしかして、期待しちゃっていいの、かな?
『じゃあ、これから会わない?』
「あっ……ッ、えっと、」
『え? あ……やっぱ、あれだよね? せっかくの誕生日に男と一緒なんて』
「違う、そうじゃなくて! 全然いいし!!」
まさか、和哉のほうから誘ってくれるなんて、夢にも思わなくて。
ビックリしすぎて、俺、ベッドの上で正座だからね。
『じゃあ、これから出れる? どっかで待ち合わせて、ご飯食べに行こうよ』
「はいっ!」
電話を切った俺は、転がるようにベッドを降りた。
朝っぱらから、誕生日おめでとうメールが届く。
だいたいが女からで(ってか、男に祝われても、嬉しくねぇー!!)、今日の夜、一緒に過ごさないか、という内容だ。
過ごさねぇよ、お前らとなんか! 俺はもう、そういう女遊びはやんねぇの。つーか、眠いんだから、朝っぱらからメールなんか寄越すんじゃねぇ!!
そのうるささにいい加減苛ついてきて、ケータイの電源を切ろうと思ったら、電話の着信。無視してやろうかと思ったのに、
「かっ、かっ、和哉!?」
ビックリしすぎて、俺は携帯電話を床に落っことしてしまった。
大丈夫、まだ生きてる。
俺は急いで電話に出た。
「もしもし!?」
あ、ちょっと声引っ繰り返った。
『あ、やっと出たー。おはよー、大樹。もしかして、寝てたの?』
「あー……いや、」
『ダメだよ、自分の誕生日にいつまでも寝てちゃー。グフフ』
まったくもってかわいげのない笑い方。でもかわいい。
ってか、あれ?
「和哉、何で俺の誕生日……」
『んふふ、章ちゃんが教えてくれたの。大樹、15日が誕生日だよーって。おめでとーv』
「あ、ありがとう…」
あぁ、神様ありがとう。
数日前に思い描いた俺の願いが叶いました!
『大樹、今日バイトは? 何時から?』
「今日は休み』
誕生日にまで仕事なんかしたくないし。
でも、いつもなら適当に空いてる女とかと過ごすけど、今年は予定なし。つーか、今までのそういう女とは、もう切っちゃってるから。
『ホント? なら何時まで空いてる?』
「え? いや、だからバイトは休み…」
『ううん、だって誕生日、彼女と約束とかしてるんでしょ? それまで空いてる?』
「えっ!?」
いやいやいや、だからいないって、そんなの!
『あ、もしかして彼女と一緒だった? ゴメンね、邪魔しちゃって…』
「ちがっ……違うし!」
『へ?』
「今1人だし! 彼女とかいないし! つーか、今日、全然予定ないし!!」
完全に勘違いしてる和哉に、俺は慌てて捲くし立てた。
『ふはっ……そんなに一気に喋んなくたって。ねぇ、ホントに彼女と約束してないの?』
「してないっていうか、だから、彼女自体いないから!」
『だって、この前一緒にいた子は?』
「この前って……え? いつの話?」
『ホラ……最初に会った日。大樹、彼女と一緒にいたじゃん』
「あー……」
和哉に言われて、ようやくその女のことを思い出した。合コンで知り合った女。でも、和哉と出会って以来、1回も連絡取ってない。
『あ、もしかして、別れ……あ、あの、ゴメン!』
余計なことを言ったと思ったのか、和哉が慌てて謝ってきた。俺にしたら、"彼女"ってほどでもなかったから、別れたとかもないんだけどね。
「いや、別にいいよ。ねぇ、それより……俺マジで予定ないけど、あの……」
これって、もしかして、期待しちゃっていいの、かな?
『じゃあ、これから会わない?』
「あっ……ッ、えっと、」
『え? あ……やっぱ、あれだよね? せっかくの誕生日に男と一緒なんて』
「違う、そうじゃなくて! 全然いいし!!」
まさか、和哉のほうから誘ってくれるなんて、夢にも思わなくて。
ビックリしすぎて、俺、ベッドの上で正座だからね。
『じゃあ、これから出れる? どっかで待ち合わせて、ご飯食べに行こうよ』
「はいっ!」
電話を切った俺は、転がるようにベッドを降りた。
- 関連記事
-
- 04. 卑怯な不意打ち (中編) -2 (2008/04/16)
- 04. 卑怯な不意打ち (中編) -1 (2008/04/15)
- 04. 卑怯な不意打ち (前編) (2008/04/14)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:恋のはじまり10のお題
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学