スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
愛の惑星#1210 (中編)
2010.08.02 Mon
「あははー、だって」
もう、ホントのバカだ。
こんな奴のために、少しでも悩んでしまった自分が悔しい。
何でコイツ、俺相手に勃つわけ?
僕だって、男の子なんですよ、一応。
アッコに新太のを受け入れて、アンアン喘がされて、気持ち良くなってイッちゃうけど。
それでも一応、男の子なんですが。
「ねぇねぇ、このまま風呂場でやっちゃう?」
ものすごい嬉しそうな顔して、俺のこと覗き込んで来て。
最初っからそのつもりだったくせに。
「ヤダ」
新太のペースに呑まれっぱなしなのが嫌で、ささやかな抵抗。
「何でだよー」
「嫌なもんは嫌なの。新太とセックスすんの、もうヤなの」
「何で?」
新太の声が、少し優しくなる。
ふざけた感じは少しもなくて、子供に問い掛けるような、そんな声。
「俺たち男同士だもん」
「だから、嫌なの?」
「……そう」
「なら、槙が俺に抱かれるの嫌なら、槙が俺のこと抱く?」
「えっ!?」
また冗談でそんなこと言ってるのかと思った。
冗談だとは思ったけど、その言葉にビックリして新太の顔を見たら、思いがけず真剣な顔をしてて、言葉が続かなかった。
「槙がセックスすんのが嫌なら、もうこういうこと、しないし」
「…………それは、別れるってこと?」
やっぱ、恋人同士なのに、体の関係がないって、変なのかな。新太は嫌なのかな。
「何でだよ。お前、別れたくてそういうこと言ってんのかよ?」
「ちが……新太こそ、」
「お前が嫌なら、我慢するし。槙のこと好きだし。別れたくないし」
言ってて恥ずかしくなったのか、新太は俺から視線を逸らす。
「俺だって、新太と別れたくないし」
「なら何でそんな泣きそうな顔すんだよ!」
「泣きそうじゃない!」
俺が思ってた以上に、新太が俺のこと考えてくれてたんだって思ったら、何か嬉しかった。
新太はバカだけど、優しい。
さっき俺が引っ繰り返ったせいで、お湯が半分も零れてしまった湯船の中。新太が俺のこと抱き寄せる。新太の顔が近付いてきて、キスされるって思ったけど、唇が触れる寸前、新太が少し迷うような表情で止まった。
「……キス、していい?」
唇に新太の吐息が掛かる。
さっき俺がセックス云々、男同士が、何て言ったもんだから、キスするのを躊躇ったみたいだ。
俺は何も答えず、自分からその距離をゼロにする。
瞳を閉じる瞬間、新太の驚いたような表情が見えた。
もう、ホントのバカだ。
こんな奴のために、少しでも悩んでしまった自分が悔しい。
何でコイツ、俺相手に勃つわけ?
僕だって、男の子なんですよ、一応。
アッコに新太のを受け入れて、アンアン喘がされて、気持ち良くなってイッちゃうけど。
それでも一応、男の子なんですが。
「ねぇねぇ、このまま風呂場でやっちゃう?」
ものすごい嬉しそうな顔して、俺のこと覗き込んで来て。
最初っからそのつもりだったくせに。
「ヤダ」
新太のペースに呑まれっぱなしなのが嫌で、ささやかな抵抗。
「何でだよー」
「嫌なもんは嫌なの。新太とセックスすんの、もうヤなの」
「何で?」
新太の声が、少し優しくなる。
ふざけた感じは少しもなくて、子供に問い掛けるような、そんな声。
「俺たち男同士だもん」
「だから、嫌なの?」
「……そう」
「なら、槙が俺に抱かれるの嫌なら、槙が俺のこと抱く?」
「えっ!?」
また冗談でそんなこと言ってるのかと思った。
冗談だとは思ったけど、その言葉にビックリして新太の顔を見たら、思いがけず真剣な顔をしてて、言葉が続かなかった。
「槙がセックスすんのが嫌なら、もうこういうこと、しないし」
「…………それは、別れるってこと?」
やっぱ、恋人同士なのに、体の関係がないって、変なのかな。新太は嫌なのかな。
「何でだよ。お前、別れたくてそういうこと言ってんのかよ?」
「ちが……新太こそ、」
「お前が嫌なら、我慢するし。槙のこと好きだし。別れたくないし」
言ってて恥ずかしくなったのか、新太は俺から視線を逸らす。
「俺だって、新太と別れたくないし」
「なら何でそんな泣きそうな顔すんだよ!」
「泣きそうじゃない!」
俺が思ってた以上に、新太が俺のこと考えてくれてたんだって思ったら、何か嬉しかった。
新太はバカだけど、優しい。
さっき俺が引っ繰り返ったせいで、お湯が半分も零れてしまった湯船の中。新太が俺のこと抱き寄せる。新太の顔が近付いてきて、キスされるって思ったけど、唇が触れる寸前、新太が少し迷うような表情で止まった。
「……キス、していい?」
唇に新太の吐息が掛かる。
さっき俺がセックス云々、男同士が、何て言ったもんだから、キスするのを躊躇ったみたいだ。
俺は何も答えず、自分からその距離をゼロにする。
瞳を閉じる瞬間、新太の驚いたような表情が見えた。
- 関連記事
-
- 愛の惑星#1210 (後編) (2010/08/03)
- 愛の惑星#1210 (中編) (2010/08/02)
- 愛の惑星#1210 (前編) (2010/08/01)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。