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だから君が好き (5)
2010.07.15 Thu
「悠ちゃん…」
呆然としたまま、口から滑り出た言葉は、悠ちゃんの名前。
何か…何て言っていいか分かんない。
だって絶対、悠ちゃんが謝るとかない、て思ってたから。
俺の誕生日なんかどうでもいい、て思ってるかも……なんて、一瞬でも思っちゃった自分が恥ずかしい。
うんとスクロールした最後に、そんなこと書いてくるのも、何か悠ちゃんらしい。
てか、次に一緒に祝うのは、俺じゃなくて、悠ちゃんの誕生日じゃん。
「はぁー…」
何か心臓がバクバクしてる…。
落ち着くために、何度か深呼吸してたら、握り締めてた携帯電話が元気よく鳴り出した。
電話、悠ちゃんからだ。
「もしもし…?」
『……俺、だけど』
モソモソとした声。
たぶん恥ずかしいんだろうなぁ。
「ねぇ悠ちゃん、今、俺んちの前なんでしょ?」
『…だけど? つーかお前こそ、俺んちの前にいんの?』
「…うん」
俺んちの前にいる悠ちゃんと、悠ちゃんちの前にいる俺。
微妙に合ってないのに、でも、同じ瞬間にメールを送り合えるくらい、絶妙な相性。
「ねぇ、悠ちゃん。会いたいな」
『…ふぅん』
「悠ちゃんは会いたくないの?」
『お前に?』
「うん。嫌?」
『嫌……ではない』
悠ちゃんらしい返事に、少し笑う。
でも今日は、ヤダつっても、会いに行くよ。
だって悠ちゃんに会いたい。
今すぐ会いたいよ。
「じゃ、今から俺んち…」
『あっちょっ待っ』
「え?」
俺んちに向かう、て言おうとしたら、いきなり悠ちゃんが焦ったような声を出して、俺を制した。
え、やっぱダメとか言う気?
『拓海、誕生日おめでとうっっ!』
すぅ、と息を吸う音さえも聞こえてきて。
一体何を言われるのかと、ちょっと身構えていたら、悠ちゃんからは、全然想像してなかった言葉が掛けられた。
呆然としたまま、口から滑り出た言葉は、悠ちゃんの名前。
何か…何て言っていいか分かんない。
だって絶対、悠ちゃんが謝るとかない、て思ってたから。
俺の誕生日なんかどうでもいい、て思ってるかも……なんて、一瞬でも思っちゃった自分が恥ずかしい。
うんとスクロールした最後に、そんなこと書いてくるのも、何か悠ちゃんらしい。
てか、次に一緒に祝うのは、俺じゃなくて、悠ちゃんの誕生日じゃん。
「はぁー…」
何か心臓がバクバクしてる…。
落ち着くために、何度か深呼吸してたら、握り締めてた携帯電話が元気よく鳴り出した。
電話、悠ちゃんからだ。
「もしもし…?」
『……俺、だけど』
モソモソとした声。
たぶん恥ずかしいんだろうなぁ。
「ねぇ悠ちゃん、今、俺んちの前なんでしょ?」
『…だけど? つーかお前こそ、俺んちの前にいんの?』
「…うん」
俺んちの前にいる悠ちゃんと、悠ちゃんちの前にいる俺。
微妙に合ってないのに、でも、同じ瞬間にメールを送り合えるくらい、絶妙な相性。
「ねぇ、悠ちゃん。会いたいな」
『…ふぅん』
「悠ちゃんは会いたくないの?」
『お前に?』
「うん。嫌?」
『嫌……ではない』
悠ちゃんらしい返事に、少し笑う。
でも今日は、ヤダつっても、会いに行くよ。
だって悠ちゃんに会いたい。
今すぐ会いたいよ。
「じゃ、今から俺んち…」
『あっちょっ待っ』
「え?」
俺んちに向かう、て言おうとしたら、いきなり悠ちゃんが焦ったような声を出して、俺を制した。
え、やっぱダメとか言う気?
『拓海、誕生日おめでとうっっ!』
すぅ、と息を吸う音さえも聞こえてきて。
一体何を言われるのかと、ちょっと身構えていたら、悠ちゃんからは、全然想像してなかった言葉が掛けられた。
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