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キャラメル・シュガーの王子様 (16)
2013.08.31 Sat
「眞織ちゃん、これから飲み会なの?」
「うん。愛菜もだけど」
「合コン?」
「んーん、飲み放題の女子会」
からかう睦月の言葉に、眞織は笑顔で答える。
その返事に、睦月は「そうなんだぁ」なんて、のん気に言っているけれど、話を聞いている他のメンバーからしたら、『飲み放題の女子会』は、想像するだけでちょっと恐ろしい。
世の女性すべてを、彼女たち基準で見てはいけないことは分かっているけれど、それでも…。
「じゃあ、今いっぱい食べちゃったら、飲み会であんまり飲んだり食べたり出来ない? 飲み放題なのに、もったいないね」
「あ、そういう心配?」
バケツプリンパーティーを、飲み会の日にぶつけてしまったせいで、あんまり飲めずに会費負けしてしまったら申し訳ない…と睦月が思っていたら、2人は意外そうな顔をした。
「ぅ? 違うの? だって、夜いっぱい飲んだり食べたり出来るように、お昼あんま食べなかったんじゃないの?」
「違う違う、それは一応、カロリー的な問題で」
「カロリー…」
飲み会の席だと、飲むだけでなく食べるほうも進んで、ついカロリーオーバーになってしまうから、お昼は軽めにしておいて、1日の摂取量のバランスを取ろうと思っていたのだ。
今晩飲み会があるかないかに係わらず、あれだけのプリンを食べた時点で、カロリーがどうとかいう問題でもない気はするが、まぁ、そこはそれ、彼女たちも女の子なので。
「よし、分かった!」
「え? むっちゃん?」
こぶしを握り締めた睦月が、スクッと立ち上がった。
みんなお腹がいっぱいで、そんな機敏な動作できない……というか、どちらかというと横になりたいくらいなのに、睦月の元気は一体どこから湧いてくるんだろう。
「むっちゃん、どうし…」
「走ろう!」
「は?」
急に立ち上がった睦月に、みんながキョトンとしている中、何事かと尋ねようとした眞織の言葉を遮って、睦月の口から出たのは、『走ろう!』の一言。
ますます意味が分からない。
「いっぱい食べたときは、走ればいいんだよ! そうしたら、カロリーなんか気になんないっ!」
「いや、そうだけど、むっちゃん…」
「さぁ立って! 一緒に走ろっ!」
「………………」
そういえば睦月は、お菓子を食べすぎたときとか、(本人曰く『無駄に』)よく走っているんだった…。
いや、カロリーを消費するという意味では決して無駄ではないし、健康的でいいことではあるんだけれど、今このタイミングで走ることに誘われても、なかなか同意し難い。
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「うん。愛菜もだけど」
「合コン?」
「んーん、飲み放題の女子会」
からかう睦月の言葉に、眞織は笑顔で答える。
その返事に、睦月は「そうなんだぁ」なんて、のん気に言っているけれど、話を聞いている他のメンバーからしたら、『飲み放題の女子会』は、想像するだけでちょっと恐ろしい。
世の女性すべてを、彼女たち基準で見てはいけないことは分かっているけれど、それでも…。
「じゃあ、今いっぱい食べちゃったら、飲み会であんまり飲んだり食べたり出来ない? 飲み放題なのに、もったいないね」
「あ、そういう心配?」
バケツプリンパーティーを、飲み会の日にぶつけてしまったせいで、あんまり飲めずに会費負けしてしまったら申し訳ない…と睦月が思っていたら、2人は意外そうな顔をした。
「ぅ? 違うの? だって、夜いっぱい飲んだり食べたり出来るように、お昼あんま食べなかったんじゃないの?」
「違う違う、それは一応、カロリー的な問題で」
「カロリー…」
飲み会の席だと、飲むだけでなく食べるほうも進んで、ついカロリーオーバーになってしまうから、お昼は軽めにしておいて、1日の摂取量のバランスを取ろうと思っていたのだ。
今晩飲み会があるかないかに係わらず、あれだけのプリンを食べた時点で、カロリーがどうとかいう問題でもない気はするが、まぁ、そこはそれ、彼女たちも女の子なので。
「よし、分かった!」
「え? むっちゃん?」
こぶしを握り締めた睦月が、スクッと立ち上がった。
みんなお腹がいっぱいで、そんな機敏な動作できない……というか、どちらかというと横になりたいくらいなのに、睦月の元気は一体どこから湧いてくるんだろう。
「むっちゃん、どうし…」
「走ろう!」
「は?」
急に立ち上がった睦月に、みんながキョトンとしている中、何事かと尋ねようとした眞織の言葉を遮って、睦月の口から出たのは、『走ろう!』の一言。
ますます意味が分からない。
「いっぱい食べたときは、走ればいいんだよ! そうしたら、カロリーなんか気になんないっ!」
「いや、そうだけど、むっちゃん…」
「さぁ立って! 一緒に走ろっ!」
「………………」
そういえば睦月は、お菓子を食べすぎたときとか、(本人曰く『無駄に』)よく走っているんだった…。
いや、カロリーを消費するという意味では決して無駄ではないし、健康的でいいことではあるんだけれど、今このタイミングで走ることに誘われても、なかなか同意し難い。
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