恋三昧

【18禁】 BL小説取り扱い中。苦手なかた、「BL」という言葉に聞き覚えのないかた、18歳未満のかたはご遠慮ください。

HA-HA! 僕らマッチ箱みたいな世界で生きてる

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アルデンテには向かない夜 (2)


「ちょっ、何!? ミキくん! ざけんなっ、危ねっ…」

 俺様の瞬発力に敵うはずもない森下の腰を、背後からホールド。
 森下は俺より10㎝も背が高いけれど、無駄にひょろいだけで腕力ないから、ジタバタしたところで逃げられやしない。それをいいことに、俺は森下のズボンのファスナーに掛けた。

「危ねぇって。火! お湯かけてるっ!」
「黙れ森下、大人しくしやがれ」
「ギャー、ミキくんに犯される~!」

 黙れ、つってんのに、森下は無駄口ばっかり叩いていやがる。別に悪いようにはしないのに。
 でも火の点けっ放しは危ないから、俺は片手でサッと火を止めて、森下のズボンの前を寛げた。

「ミキくん、ちょっ、メシはどうすんの!」
「うるせぇ。メシ作んのと、俺にしゃぶられんのと、どっちがいいんだよ」
「………………。後者でお願いしまーす」
「よしよし」

 最初から素直になればいいんだ。
 俺は森下から手を離すと、その足元に跪いて、森下のズボンと下着を下ろした。…さっきちょっと弄ったのに、全然勃ってねぇな。

「いただきまーす」
「…その言い方やめてよ、ミキくん。怖ぇ」

 腹減ってるからって、別にそこまでバカじゃねぇよ。
 ムカつくから歯でも立ててやろうかと思ったけど、とりあえずそれはやめておいて(本気で勃たなくなったら困る)、俺は森下のモノを口に含んだ。

 何つーか…、長ぇのかな、コイツの。
 本気で根元まで銜えようとすると、ウェッてなっちゃうんだよね。でもそれは、デカいて言ってるみたいで、言ったら調子に乗りそうだから、黙ってんだけど。
 だから、銜えられるトコまで銜えて唇と舌で愛撫しながら、根元のほうを擦ったり、陰嚢を揉みしだいたりする。

 俺ね、別に自慢できることでもないけど、フェラテク、すごいかんね。すぐに勃たせてやれるし、どんな遅漏ヤロウも、あっという間にイカせちゃうもんね。
 あ、講師辞めたら、そういうので食ってこうかな。

「はぁっ…」

 頭上で森下の熱い吐息が聞こえて、銜えたまま視線を上げたら、結構ギラギラした目でこっちを見てた。
 んふふ、だってもう、口の中の、ガチガチだもんね。

「イひたい?」
「チッ…」

 森下なんか、すっかり俺の手の中だぜ、て思ったら、何か優越感。
 楽しくなってきて、上目遣いのまま聞いたら、森下は舌打ちをしやがった。あ、イカせてやんねぇぞ。



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アルデンテには向かない夜 (3)


「ンぐっ…」

 森下のを口から出してやろうと思ったら、それより先に頭を押さえられた。
 いきなり喉の奥のほうまで森下のが入って来て、思わず俺はえずいちゃったけど、森下はそんなことお構いなしに、俺の頭を押さえたまま、腰を動かして来た。
 苦しくて、涙が浮かんでくる。でも何かゾワゾワしてきて、ヤバい、勃ちそう。変態か。

「ンッ…」

 喉の奥に精液が当たって、森下が射精したんだと知る。
 昔は喉射されると、それこそオェッちゃってたんだけど、今はもうコツを掴んでっから、そうはならない。でも、精液がいきなり胃に流れ込んでくるから、変な感じだなぁ、とは思う。

 …つか、誰が口ン中に出していい、つったよ(口ていうか、胃の中だけど)。
 でも俺様は優しいから、森下のチンコに吸い付いて、最後まで精液を吸い出してやって、全部飲み干してから口を離した。

「はぁ…、ごちそうさまでした」
「ちょっミキくん! 人のズボンで口拭かないでよっ! きったなっ!」
「テメェの精子だろうが。責任持てよなっ」

 大体、汚いて何だ、汚いて。
 お前それを俺の口に出したんだぞ!

「もぉ~何なのミキくん」
「何なの、て何だよ。つか森下テメェ、勝手にイラマとかしてんじゃねぇよ。続きさせねぇぞっ!」

 今日はもう突っ込ませねぇぞ! 1人でオナってろっ! て思って言ってやったら、なぜか森下は、ちっとも焦った様子がない。ていうか、何かちょっと余裕な感じ?
 あれ?

「別に俺は、それでもいいけど? 今、ミキくんが抜いてくれたし。それよりも、ミキくんのほうがツラいんじゃない?」
「ぁっ…」

 床に座ったままの俺の前に屈んで、森下がズボンの上から俺のチンコに触ってきた。
 森下の余裕の理由はそれか。
 あー…ヤベェ。フェラしてて勃っちゃうとか、俺ホント変態じゃねぇの? つか、布越しに触られんのって、何かじれったくてダメだ…。

「ホントに続きしないの?」
「…………する…」

 森下に顔を覗き込まれて尋ねられ――――陥落したのは俺のほうだった。



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アルデンテには向かない夜 (4)


 騎乗位て好き。あと、座位とか。
 何かさ、すげぇ奥まで突っ込まれてる感がするじゃん?

「はぁ…ん、ぅん…」

 ――――で。
 ただいま、その真っ最中なわけで。

 最初は騎乗位でやってたんだけど、森下が上体を起こしたから、対面座位の格好になってる。
 つか俺、さっきフェラしてから口ゆすいでないのに、よくキスできんな、コイツ。

「んっ、んっ、んっ…」

 唇を塞がれたまま、下からズンズン突き上げられて、頭ぶっ飛んじゃいそう。
 体位のせいで、チンコがお互いの腹で擦れるから、それも気持ちいい。

「あっ、あっ……あ、そういえばさ」
「…え?」

 突っ込まれて、アンアン喘いでる最中だけど(いや、そんな女みたいな声は出さねぇけど)、何か急にマナくんのこと、思い出した。いやホント、こんなときにゴメン。
 だって何か、一生懸命俺のことを気持ちよくしてくれようとしてる森下が、やっぱ年下だよなー、かわいいなー、とか思ったら、かわいい繋がりで、つい。
 でも、マナくんのほうが、かわいいけどね!

「何、ミキくん」
「ん…」

 耳の後ろんトコに舌を這わされて、ゾワッて来る。
 感じてるコイツの声、好きだな。

「…何も言ってないし」
「いや、今思いっ切り話し掛けたっしょ、何?」

 まぁ、はい。話そうと思ったんだけどね。
 でもね、さすがに森下でも、ヤッてる真っ最中に他の男の話されたら怒るかなぁ、と思って、何も言ってないことにしたんですけどね。

「ねぇ、何?」
「ぅん…」

 しつこく聞いてきながらも、腰動かすのはやめねぇのな、お前。
 さっき抜いたし別に、みたいなこと言ったくせに、全然別にじゃねぇじゃんかよ。

「ガッコに……かわいい子、いんの」

 答えるまでしつこそうだから、さっさと白状する。
 ずっとかわいいと思ってたマナくんと、今日偶然にもお知り合いになれたから、嬉しくてしょうがないんだよね、俺。



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アルデンテには向かない夜 (5)


「かわいい子? 学生に手出すと、いろいろ面倒なんじゃねぇの?」
「ん、んぁ…、手なんか出さねぇし…」
「そうなの? ミキくんのことだから、気に入った子がいたら、すぐ手出すのかと思った」

 コイツ…、俺のこと、何だと思ってやがる。
 そこまで節操なしじゃねぇよ。

「マナくんは、手出すとか、そういうんじゃねぇのっ…」
「マナくんていうの? でもかわいいんだろ? 手出さねぇんだ?」
「手出す、つーより、ッ…、悪戯しちゃいたい…」
「…そっちのがヤバイよ」
「ヒッ、あぁっ…!」

 森下は呆れたように言って、ズン、と奥まで突き上げて来た。その、急な強い刺激に、思わずイッちゃいそうになったけど、何とか堪えて、やり過ごす。
 でも、森下の腰に足を絡めて、ギュッとしがみ付いたら、気持ちいいトコばっか刺激してきやがるから、我慢はそう長く持ちそうもない。

「あーもぅバカッ、激しっ…」
「でも好きでしょ? 激しいほうがっ…」
「あっ、あぁっ、イッ…、ああぁっ!」

 頭ン中真っ白になって、イッちゃって、でも森下はまだみたいで、ガクガク揺さぶられる。
 イッてる最中に突かれまくると、もう何が何だか分かんなくなっちゃって、変になっちゃいそう。

「ッ…」

 耳を掠める、森下の息を詰めた声に、森下もイッたんだと知る。
 ゴム着けてっからね。中に精液が流れて来て…みたいのはないわけ。

「ん…」

 イッたばっかで息も整ってないのに、唇を塞がれる。
 ダメ、苦しい……て、森下の上から退こうとして、ふと気が付いた。コイツ、萎えてなくね?

「…おい、」
「あ、ゴメン。全然萎えないわ。もっかいヤッていい?」
「バッ…ざけんなっ! あンッ!」

 どういうつもりだと問い詰めようとしたら、森下はまったく悪びれた様子もなくそう言って、腰を動かして来た。
 ガキか! 思春期か! 抜かずの連発とか、どういうつもりだ、コンチクショウ!
 でもケツにチンコ突っ込まれて、腰を掴まれたままじゃ、逃げるに逃げられなくて、俺は森下にいいように揺さぶられてしまう。



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アルデンテには向かない夜 (6)


「あっ、あっ、あっ…」

 もう、声も抑えらんない。
 上擦った、変な声だと思う。こんなの聞いて、よく萎えないよな、コイツ。

「あっ、ああっ!」

 グラリと世界が反転して、森下の顔の向こうに天井が見える。
 ベッドに押し倒されて、足の、膝の裏っ側ンところを抱えられて、ズンズンと奥を突かれる。

「あぁやぅんっ、んっあッ」

 自分でも気付かないうちに俺は、気持ちよすぎてボロボロと泣いていて、そのままわけ分かんなくなって、意識を飛ばしていた。



******

「…テメェ、よくも2回もやりやがったな」
「あはは、だってー」

 意識を取り戻した俺は、涼しい顔をしている森下を睨み付けてやったが、全然堪えていない(コイツ、ちょっとMだもんな)。
 つか、マジ若いよな、抜かずの2発とか。
 絶倫すぎてキモい。

「でもミキくんだって、よかったでしょ? イテッ」
「お前、ぶっ飛ばされたいのか!?」
「ぶっ飛ばしてから言わないで!」

 ぶっ飛ばしたんじゃねぇよ、蹴り飛ばしたんだよ!
 あー、森下のくせにムカつく!

「てか森下ー」
「何?」
「腹減ってんだけど、メシはどうなったわけ?」
「えええぇぇぇ!」

 そういえば俺、腹減らして帰って来たんだよ、俺。
 なのに、まだ食ってないんだけど。

「ちょっ…、今このタイミングでメシの話とかする!?」
「何が?」
「ミキくんてさ、ホント、デリカシー…」
「おめぇに言われたくねぇよ。つか、パスタ茹でてたじゃん、食おうぜ?」

 ただでさえ腹減ってんのに、こんな激しい運動しちゃって、どうすんだよ、まったく。
 でも森下は、何か微妙な顔してるし。



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