2008年10月
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ジキタリス 12
2008.10.27 Mon
ヒロは男の子だし、身長もあるし、それなりに筋肉も付いてるから、重い。
やっと寝室まで運んで、ベッドの上に投げ捨てた。
衝撃で起きるかと思ったけれど、ヒロは変な格好でベッドに突っ伏したまま、目を覚まさなかった。
すっかり酔いが醒めた。
飲み直そうかと冷蔵庫を開けて、けれどアルコールより先に、ミネラルウォーターのペットボトルが目に入る。
きっと、ヒロに飲ませたほうがいい。
「ヒロ」
寝室に戻れば、ヒロはさっきとおんなじカッコ。
呼んでも起きない。
「ヒロー、お水だよ」
冷えたペットボトルを、頬に押し当てる。
何かヒロって、頬袋が。
リスとか、想像させる。
「ヒーロ」
「……ん…、」
「水、飲みなよ」
何度かペチペチしてたら、ヒロがようやく目を開けた。
「…………れ、ん…くん…?」
「そーだよ。蓮だよ」
「な…んで…?」
「いいから水飲めよ、酔っ払い」
変な体勢のせいで、首が痛いみたい。
「水。――――あ、」
持ってたペットボトルが、ズルッと滑って。
「イタ…」
ヒロの顔の上に、落っこちた。
やっと寝室まで運んで、ベッドの上に投げ捨てた。
衝撃で起きるかと思ったけれど、ヒロは変な格好でベッドに突っ伏したまま、目を覚まさなかった。
すっかり酔いが醒めた。
飲み直そうかと冷蔵庫を開けて、けれどアルコールより先に、ミネラルウォーターのペットボトルが目に入る。
きっと、ヒロに飲ませたほうがいい。
「ヒロ」
寝室に戻れば、ヒロはさっきとおんなじカッコ。
呼んでも起きない。
「ヒロー、お水だよ」
冷えたペットボトルを、頬に押し当てる。
何かヒロって、頬袋が。
リスとか、想像させる。
「ヒーロ」
「……ん…、」
「水、飲みなよ」
何度かペチペチしてたら、ヒロがようやく目を開けた。
「…………れ、ん…くん…?」
「そーだよ。蓮だよ」
「な…んで…?」
「いいから水飲めよ、酔っ払い」
変な体勢のせいで、首が痛いみたい。
「水。――――あ、」
持ってたペットボトルが、ズルッと滑って。
「イタ…」
ヒロの顔の上に、落っこちた。
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ジキタリス 13
2008.10.27 Mon
やっぱりヒロは、酔っ払ってる。
俺が、ペットボトルを、ヒロの顔の上に落としたのが、悪いんだけど。
でもきっと、そんなに痛くはないはず。
なのにヒロは、ずっと「痛い、痛い」て呻いてる。
「ヒロ、ゴメンね、大丈夫?」
「んー……だい、じょーぶ…」
「痛くない?」
「………………あれぇ、蓮くんがいるー」
今さらなことを言ってるヒロの体を、何とか起こしてやる。
力の入ってない体はクニャクニャで。
支えててあげないと、またベッドに倒れ込んでしまいそう(まるで首の据わっていない赤ん坊)。
「どーして、蓮くんがいるの?」
「どうしてだろ」
ヒロがね、ゴミのとこで寝てたから、だよ。
俺は優しいから、ヒロのことを放って帰らなかったんだよ。
「ねぇ、どーして?」
「さぁね。水飲みなよ」
「…ん、」
酔っ払いは面倒くさい。
キャップを外してペットボトルを押し付けると、ヒロはちゃんと自分で水を飲み始めた。
「蓮くん、あのね、」
「ちゃんと飲めよ、零れる」
「聞いてよー」
「聞いてるよ」
「俺ねぇ」
「何?」
「振られちゃったー」
俺が、ペットボトルを、ヒロの顔の上に落としたのが、悪いんだけど。
でもきっと、そんなに痛くはないはず。
なのにヒロは、ずっと「痛い、痛い」て呻いてる。
「ヒロ、ゴメンね、大丈夫?」
「んー……だい、じょーぶ…」
「痛くない?」
「………………あれぇ、蓮くんがいるー」
今さらなことを言ってるヒロの体を、何とか起こしてやる。
力の入ってない体はクニャクニャで。
支えててあげないと、またベッドに倒れ込んでしまいそう(まるで首の据わっていない赤ん坊)。
「どーして、蓮くんがいるの?」
「どうしてだろ」
ヒロがね、ゴミのとこで寝てたから、だよ。
俺は優しいから、ヒロのことを放って帰らなかったんだよ。
「ねぇ、どーして?」
「さぁね。水飲みなよ」
「…ん、」
酔っ払いは面倒くさい。
キャップを外してペットボトルを押し付けると、ヒロはちゃんと自分で水を飲み始めた。
「蓮くん、あのね、」
「ちゃんと飲めよ、零れる」
「聞いてよー」
「聞いてるよ」
「俺ねぇ」
「何?」
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ジキタリス 14
2008.10.28 Tue
衝撃の告白!
中身の半分くらい残ったペットボトルが、ベッドの上に落っこちて。
半分の半分が、シーツの上に零れて。
慌ててペットボトルを拾って顔を上げれば、ヒロの顔も涙で濡れていた。
「ヒロ、」
「ふ…られた、ヒック…」
1つしゃくり上げて、ヒロは、子どもが泣くみたいに、ボロボロ泣き出して。
何度も何度も、手の甲で涙を拭うけれど。
どうしよう。
男の子の慰め方は、知らないよ。
「ど、して? ふぇ…」
男と別れたくらいで、泣いちゃうヒロ。
かわいい子。
俺にはその気持ち、分かんない、けど。
「ヒロ、ヒロ」
「…ぅ?」
目は真っ赤。
ほっぺもグシャグシャ。
ヒックヒックって、しゃくり上げてて。
「なぁに、れんく、ん」
舌足らず。
いつものヒロじゃない。
「ヒロ…」
「れんくん、なぐさめて、くれる、の?」
だって、いつものヒロじゃ、ない。
中身の半分くらい残ったペットボトルが、ベッドの上に落っこちて。
半分の半分が、シーツの上に零れて。
慌ててペットボトルを拾って顔を上げれば、ヒロの顔も涙で濡れていた。
「ヒロ、」
「ふ…られた、ヒック…」
1つしゃくり上げて、ヒロは、子どもが泣くみたいに、ボロボロ泣き出して。
何度も何度も、手の甲で涙を拭うけれど。
どうしよう。
男の子の慰め方は、知らないよ。
「ど、して? ふぇ…」
男と別れたくらいで、泣いちゃうヒロ。
かわいい子。
俺にはその気持ち、分かんない、けど。
「ヒロ、ヒロ」
「…ぅ?」
目は真っ赤。
ほっぺもグシャグシャ。
ヒックヒックって、しゃくり上げてて。
「なぁに、れんく、ん」
舌足らず。
いつものヒロじゃない。
「ヒロ…」
「れんくん、なぐさめて、くれる、の?」
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ジキタリス 15
2008.10.29 Wed
「ぅうん…」
鼻に抜けるような、甘い声。
ヒロの。
こんな声、聞いたことない。だって。
キスして。
舌を絡めて。
初めてキスは、アルコール味。
「れ、ん、くん…」
俺の両腕は、女の子を抱き締めるために、存在しているのに!
「うぅー……グズッ…」
「もう泣くなって」
泣きじゃくるヒロを抱き寄せて。
キスをして。
(あぁ、これが女の子だったら!)
でもヒロは男で。
華奢な体でもないし、大きな胸もないのに。
なのに。
そんなヒロの体をベッドに押し倒してる。
クリクリした大きな瞳は濡れていて、俺を映してる。
「れん、くん?」
「ヒロ、慰めてほしい?」
「う?」
「どうなの?」
ヒロに答えを選ばせようする俺は、卑怯な男だ。
「どうなの? ヒロ」
バクバク。
心臓がおかしい。
アルコールのせい?
じゃなきゃ、こんなことない。
だってヒロを。
「れんく…、なぐさ、めて…よ」
鼻に抜けるような、甘い声。
ヒロの。
こんな声、聞いたことない。だって。
キスして。
舌を絡めて。
初めてキスは、アルコール味。
「れ、ん、くん…」
俺の両腕は、女の子を抱き締めるために、存在しているのに!
「うぅー……グズッ…」
「もう泣くなって」
泣きじゃくるヒロを抱き寄せて。
キスをして。
(あぁ、これが女の子だったら!)
でもヒロは男で。
華奢な体でもないし、大きな胸もないのに。
なのに。
そんなヒロの体をベッドに押し倒してる。
クリクリした大きな瞳は濡れていて、俺を映してる。
「れん、くん?」
「ヒロ、慰めてほしい?」
「う?」
「どうなの?」
ヒロに答えを選ばせようする俺は、卑怯な男だ。
「どうなの? ヒロ」
バクバク。
心臓がおかしい。
アルコールのせい?
じゃなきゃ、こんなことない。
だってヒロを。
「れんく…、なぐさ、めて…よ」
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ジキタリス 16 R18
2008.10.30 Thu
*ぬるいですが、R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。
まるで何も知らないような、純真無垢を疑わせない体は、けれど、ひどく淫らで甘かった。
「ん…あぁ…」
ヒロのアソコに己をぶち込んで、意外と細っこい腰を掴んで、打ち付ける。
そのたびにヒロは、今まで聞いたことない、甘ったるい声を出す。
不思議と、嫌悪感はなかった。
男を、ヒロを抱いてるのに。
「気持ち、いぃの?」
「ん、ぅん…」
揺さぶられながら、ヒロは必死に頷く。
「やぁ、イク…あ、ぁっ…」
キュッと閉じた瞳。
その瞼の裏に、誰を映してるの?
まるで何も知らないような、純真無垢を疑わせない体は、けれど、ひどく淫らで甘かった。
「ん…あぁ…」
ヒロのアソコに己をぶち込んで、意外と細っこい腰を掴んで、打ち付ける。
そのたびにヒロは、今まで聞いたことない、甘ったるい声を出す。
不思議と、嫌悪感はなかった。
男を、ヒロを抱いてるのに。
「気持ち、いぃの?」
「ん、ぅん…」
揺さぶられながら、ヒロは必死に頷く。
「やぁ、イク…あ、ぁっ…」
キュッと閉じた瞳。
その瞼の裏に、誰を映してるの?
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ジキタリス 17
2008.10.30 Thu
こんなの、絶対間違ってる!
だって俺は、女の子が好きなのに(それも、かわいくて、胸の大きい子)。
なのに。
ヒロとセックスをしてしまった。
『なぐさ、めて…よ』
ヒロのだけど、ヒロのじゃないみたいな声。
慰めるって何?
俺の『慰める』は、あれしか知らない。
きっと女の子相手なら、間違ってなかった。
でも相手はヒロだ。
ヒロは拒まなかった。
俺が『慰める』を、そういう意味でとっても。
悪酔いした勢いってごまかそうと思えば、出来ないこともなかったのに。
でもその後も。
何かと口実を付けて、ヒロと俺は会う。
そしてセックス。
幸か不幸か、俺は男の体にも反応してしまう、快楽に弱い人間。
今まで1人の男に一途を通してきたヒロも、フリーになれば、俺なんかと平気で体を重ねられるヤツで。
これを利害の一致というのでしょうか。
あぁ。
きっと、こんなの、絶対間違ってる!
(少なくとも、今をときめく人気モデルの所業じゃないよ!)
…………多分。
だって俺は、女の子が好きなのに(それも、かわいくて、胸の大きい子)。
なのに。
ヒロとセックスをしてしまった。
『なぐさ、めて…よ』
ヒロのだけど、ヒロのじゃないみたいな声。
慰めるって何?
俺の『慰める』は、あれしか知らない。
きっと女の子相手なら、間違ってなかった。
でも相手はヒロだ。
ヒロは拒まなかった。
俺が『慰める』を、そういう意味でとっても。
悪酔いした勢いってごまかそうと思えば、出来ないこともなかったのに。
でもその後も。
何かと口実を付けて、ヒロと俺は会う。
そしてセックス。
幸か不幸か、俺は男の体にも反応してしまう、快楽に弱い人間。
今まで1人の男に一途を通してきたヒロも、フリーになれば、俺なんかと平気で体を重ねられるヤツで。
これを利害の一致というのでしょうか。
あぁ。
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(少なくとも、今をときめく人気モデルの所業じゃないよ!)
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ジキタリス 18
2008.10.31 Fri
これが何度目のセックスかなんて、別に数えちゃいない。
けれど、たぶん。
それこそ幸か不幸か(いや、100%不幸だ!)、ヒロとは、今まで付き合ったどの女の子よりも、いっぱいセックスをしてる。
今まで、彼女がいたって、別の女の子とセックスはしたし、1度きりの関係だっていっぱいあった。
だから、ヒロとの関係も、そんなに固執することはない。
でも俺は、ヒロと初めてセックスした日以来、他の子とは一切やらなくなってしまった。
かわいい女の子から、お誘いも受けるのに。
ナツからも、何度か紹介してもらったのに。
いけない状況だよ、蓮くん。
まだ23歳。
同じ事務所のモデルの男になんてハマってないで、女の子と健全にいっぱいエッチなことしたほうがいいよ!
な の に !!
「蓮くん?」
キョトンとした顔で、首を傾げてるヒロ。
ベッドに仰向けになってる彼の上には…………俺。
ダメだって、分かってる、はず、なのに。
けれど、たぶん。
それこそ幸か不幸か(いや、100%不幸だ!)、ヒロとは、今まで付き合ったどの女の子よりも、いっぱいセックスをしてる。
今まで、彼女がいたって、別の女の子とセックスはしたし、1度きりの関係だっていっぱいあった。
だから、ヒロとの関係も、そんなに固執することはない。
でも俺は、ヒロと初めてセックスした日以来、他の子とは一切やらなくなってしまった。
かわいい女の子から、お誘いも受けるのに。
ナツからも、何度か紹介してもらったのに。
いけない状況だよ、蓮くん。
まだ23歳。
同じ事務所のモデルの男になんてハマってないで、女の子と健全にいっぱいエッチなことしたほうがいいよ!
な の に !!
「蓮くん?」
キョトンとした顔で、首を傾げてるヒロ。
ベッドに仰向けになってる彼の上には…………俺。
ダメだって、分かってる、はず、なのに。
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